わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

乙 その5

2022年05月13日 | 能面

しばらく作業は中止をしていた。これは「作業に疲れた」からではあるものの、実は本当の理由は他にある。この理由については特に報告はしない。

 

で、今回の課題は「乙(おと)」だ。これについてはキチンとした理由があるわけではない。もっとも、それなりに理由を付けるなら「余った材料片を継ぎ足して、何かに利用出来ないか」というあたり。ただ、この半端な材料はずいぶんと前から手元に置いていたもの。その理由は「次に彫るお面で部分的に不足していた場合、継ぎ足して使っても良いのかな」的な発想で、残していたものだ。今回はその理由を生かして「単に暇つぶしで彫ってみよう」的な理由なので、それほど重要なことではない・・

 

で、上の説明を表したのが下の写真。3個の切れ端を木工用ボンドで繋いだところだ。いずれも全く別なお面を彫ったときに切り取った「余りもの」だ。これを上手に接合したところ、こんな形になった。結果、大きさが違う部分を生かして、これに見合ったお面を彫ろうとしたとこと、結果的に「乙」になった・・と言う具合。更には、乙はすでに4個を彫っており、今回は失敗しても惜しくはないという気持ちから。ま、適当な時間つぶし・・的な感覚で作業を開始したというあたりだろう。

で、下は4月30日の写真だ。これは接合が完了したところなので、実際の接合作業を始めたのは29日かな。従って、彫り始め作業開始は30日からになる。

下は同じ日なので、上の状態から型紙を当てて周囲を切り取ったというところ。

これも30日の写真だ。表面をちょっと切り取ったと言うあたり。

で、下は5月1日の写真だ。一日で大まかな形に彫り上がっており、しばらく作業を休んでいたこともあって、作業の進み具合は順調かな。

さて、下は4日だ。さすがに上の写真から4日も経てば、このぐらいに進むという証明でもある。もちろん裏彫りは3回ほど終わっているはずなので、その作業時間も含めれば実質3日程度でここまで進む・・

さて下は11日の写真であり、これで素彫りが完成となる。もちろん、上の状態から一週間ほど経っているから、それなりに細かい作業は続いていたと思うものの、元から「出来具合には関心が無い」お面でもある。

結果的にはそれなりに出来上がったのだが、継ぎ足した部分ははっきりと見えるし、乙のお面の教則本に掲載されている図面とはかなり違った出来上がりとなった。もっとも、継ぎ足し線はきちんと「彩色」を施すと消える・・事になっている・・はずなので、それほど心配はしていない。これも彩色のテクニックだろう。

上は過去に彫った「乙」だ。今回の継ぎ足し材料でこの程度に仕上がるなら、これはこれで良し・・としなければ。

 

 

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