わいはまいね 能面三昧

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大飛出 その6

2015年01月23日 | 能面

大飛出もいよいよ彩色が始まった。いつものように下地を胡粉色、いわゆる白で塗っている。そのあとは肌色で塗ったのだが、実はこれは深く考えて決めていた色ではなかった。というのも、この能面の表面は、金色(金泥)なのだ。従って真っ白のまま数度塗り重ねても問題はないところ。

何を思ったのか、この色が表面の、色仕上げの色と勘違いをして、わざわざ「肌色」を作って塗っていたという話。もっとも、これはこれでも間違いではないのだが、あえて肌色にする必要もなかったと言うのが真相だ。

まあ、色々あったものの取りあえず困ることは特になく、このように仕上がったところ。表面は金泥を塗ったためにGoldとなった。ただ、この上に更に色を付けるのは、ちょっとやっかいなところ。というのも、金色は「金属粉」のようなので、この上にきれいな色が乗らないのだ。従って、頭髪や眉毛、髭のたぐいを「墨」を使って黒色にしたが、色がはじいてうまく乗らなかった。やむを得ず「薄めたにかわ液」を混ぜたのだが、それでもうまく行かず、何度か重ね塗りをしてごまかした。

実は、1個目の大飛出を見たら、黒い部分がうまく描かれている。で、思い出していたところ、どうも墨ではなく、黒の絵の具を使って「薄めたにかわ液」に混ぜて黒色を出していたようだ。これがうまく行っていたらしく、きれいに描かれていた。

今回は残念ながら、その手法を思い出したのが「墨で描いたあと」だったので、しょうがない。また、丁度運悪く黒の絵の具が見あたらなかったから、恐らく前回の大飛出で全部使ってしまったようだ。

ということから、長く経験していたはずの能面製作においても、いまだに失敗している部分がまだ起きているのだ。更には、1個目と2個目を比較してみたら、今回の2個目の出来具合が悪かった。いわゆる、仕上げの追い込みが弱く、もっときっちりと彫り込む必要があった気もする。「このぐらいでいいか」的な気持ちがあって、気合いが足りなかったのかな・・・と、完成してから反省しているところだ。

この「大飛出-2」は、能面塾での課題だったから、今日完成したことで取りあえずはおしまい。次の課題はまだ決まっていないので、次回の塾の日でもある2月11日までには決める必要があるのだ。しかし、しかしだ、今のところ「これを作りたい!!」という意欲がさっぱり出てこない。

 

 

 

 


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