前回から一週間ほどが経ったのだが、進み具合は上の程度。もっとも、これはきれいに紙やすりをかけて仕上げた段階だけれども、それでも前回からほぼ一週間ほどもかかった姿だ。
27日の段階では、もちろん口の中の造作が終わり、耳の形の仕上げ、眼球の穴開けなどを行って、ほぼ完成した形まで持って行った結果だ。こうしてみるとなかなか良い面構えをしている・・・と見ている。ただ、24日に先生の主宰する能面塾で、おなじ獅子口を彫っている先輩の出来具合を見たら、とても比べものにならない程の差が付いていた。
まず、先生が持っている見本とほぼ忠実な形で彫られていた。と言う事は、この先輩は先生の師匠にも匹敵するほどの技術があると言うことだ。また、私が嫌っている顔の周囲の飾り部分も、実に忠実に彫っていた。もちろん、私が今彫っている獅子口も見てもらったが、何やら都合が悪くなってしまうほど、出来上がり具合に差がありすぎて、「いや、まいったな」である。
まあ、先輩の出来具合はそれとして、自分の獅子口と比較してもしょうがない。従って、それは「今、先輩が彫っている獅子口」と割り切って、自分はそれと同じものを彫る必要もない・・・いや、そこまでの技術は持ち合わせていない・・・と言うあたりだろう。うん、うん。
上は全体の姿。同じ27日の写真だ。よく見ると、先般、補修した割れ目のほかに、数カ所のひび割れが出来ていた部分にも補修作業を行い、乾燥させて整形した部分が見える。これで、ほとんどのひび割れは修正したから、この後はその部分にも細かい模様を彫り込むことになる。実は、この補修した部分の細かい彫り込みは、出来ればやりたくない。と言うのも、ボンドと鋸屑の混合材料がっちりと乾燥するには、かなりの期間がかかるのだ。のっぺりした部分の補修ならこの方法でも良いが、「数日でそこを細工をする」には具合が悪いのだ。
そんなこんなで、取りあえずは「顔の表面の模様」に手を付ける前の段階という位置づけで、あと数日は細かい修正をする事になるだろう。模様は9月に入ってからになるかな?
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