わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

小面5 その3

2017年09月09日 | 能面

堅い材料の「けやき」を使った、入門用の能面を彫っていたのだが、概ね素彫りが出来上がってきた。と言うよりは、これで素彫りが完成したと宣言しよう。これ以降はちょっとした修正だけを行い、大きな作業はしないつもり。また、彩色もしないつもりだ。

と言うのも、この大変な作業の姿は、木目をそのまま見せた方がインパクトがありそうなので、それを彩色で隠してしまえばもったいない。で、あえて彩色を行わず、この状態で放置をしておいたほうが、なにかと苦労が報われる・・かも。

このお面の作業は、これまで書いてきたように、とにかく手首、腕、肩などに過度の負担がかかる作業だった、従って、それぞれの部位に湿布薬を貼りながら、何とかここまで来たから、今後はこの材料での能面製作はやらない。

ケヤキの材料は大きな能面用が4個、小さい女面(少年の面)用が1個残った。せっかく貴重な材料を知人から貰ったものの、もったいないとは思うが身体を壊したら何にもならない。ただ、この材料を使った感想としては、材料が堅いことで能面の出来具合がしっかりしており、恐らく精密な仏像を彫ったとすると、実に具合が良いだろうと思ったところ。

まだ無理の効く元気のある50歳~60歳台なら、勢いで彫っていけば良質のお面や仏像が出来るだろう。しかし、私のような70歳台ではいささか荷が重かった。

最初の写真は第一の参考にしていたが、上の写真もネットから検索して参考にしていた。3面の小面の写真を比較するとほぼ同じ表情であり、これが本来の小面であろうと考える。自分の作品もこれに近づこうとして頑張ったのだが、どうも違うようだ。まあ、これもやむを得ない事だ(当然か)。よく物作り職人が言う言葉に「これで良いと言う事は無く死ぬまで勉強」なのだろう。納得、納得。

今後は少しの期間、休憩をして、素彫りの終わっていた孫次郎、童子、若乙の3個の彩色を始めて、体調管理に努めよう・・・というあたりでした。

 

 

 

 

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