わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

弱法師3 その1

2022年02月06日 | 能面

昨日紹介したとおり、2月の課題を彫っている。というよりは「素彫りの完成」とも言える程度に出来上がったので、昨日に続いて書き込みをします。

昨日の段階では「2月は小さいお面・完成予定は13日の週」という話だったので、それが事実なのかという検証もしてみたい。それは次のとおりである。

下は1月28日の写真。作業開始は27日であり、翌日にはここまで彫り進んでいる。もっとも、小型のお面で作業に慣れているなら、普通に彫っても3日目あたりならこの程度まで進むから、特に早いわけでもないのかな・・と勝手に思っている。

今回の材料にはひび割れが発生しており、拡大しないようにそれの対策をしている。と言っても、単に木工用ボンドで埋めたが、もっと大きな補修が必要だろう。

下は29日だが、よく見ると上の写真からは「単に表情を書き込んでいる」だけ。全体的な変化はほとんどない。が、恐らく一度ぐらいは裏彫りもやっているはずなので、それも含めての作業時間なら、ま、こんなものかな。

下の写真は2月2日だ。額(ひたい)部分には鋸くずをボンドで固めた補修剤を使って割れ目を補修している。もちろん、そのほかの部分もかなりの進み具合に見えるから、それなりに作業は進んでいるところ。ここまで1週間かかっているものの、まあ、早いほうかな。

下は4日の結果。こうしてみると目の部分や鼻の部分、口の造作などもほぼ出来上がっており、しかもやすりがけも2度程度はやっている気配もある。このことで、これだけでも完成度は8割程度だろう。なら、この後の作業はいよいよ仕上げに入る段階だ。

下は6日の結果。この段階ではほぼ出来上がっており、補修部分の様子も、まあこんなものだろう程度に出来上がっているので、この時点でるとリあえずは「素彫りの完成」を宣言したい。

今回のお面は「完成予定は13日の週」と宣言したものの、どうも早い段階で予想以上に作業が進み、3週目はおろか第2週目の早い段階で出来上がった。結局は実働10日程度で、小型のお面が素彫りの段階ではあるものの、出来上がったという話。

ただ、これらの小型のお面の多くはもっと手間がかかる造作になっており、今回の「弱法師」は特別かもしれない・・かな。

 

ということで、さて、今は手持ちの材料もないし明日以降に実施する作業予定はない。なら、一応完成したこの弱法師を細かく点検して、更に修正をしながら9日に予定されている能面塾を待ち、そこで次なる材料を入手する事にしよう。