わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

雷4 その2

2021年07月01日 | 能面

まだ「雷4 その2」であるが、6月13日から作業を始めているにもかかわらず、すでに2週間以上も経った。この間はまじめに作業を続けているものの、さすがに「高度な作業を必要とする能面」の分類が正解だったようで、なかなか進まない。いわゆる面倒な作業工程が多いために、ちょっと進めるつもりでも、意外と時間がかかっており、結果、作業の進み具合も遅れると言うよりは、遅くなっているという具合。

前回のブログ更新は6月20日だが、それから見てもすでに10日も過ぎている。これまでならずいぶんと進んでいる日程だし、ほぼ素彫りも出来上がっていてもおかしくないが、さすがに今回はなかなか・・・

で、下は6月24日の結果。主に口の中を彫っているが、舌の形や歯、牙の位置が重要であり、この位置決めだけでも数日がかかっている。ましてや変な位置や形にならないような工夫をしながら、慎重に作業を進めていくことで、余計に時間がかかるのは、言ってみれば「想定の範囲」なので、無理をせずに・・が重要なのだ。

下は6月29日。いよいよ鼻の形を彫っていく。もちろん、これ以外にも眼球の部分や額の飾り部分なども、その都度細かい修正をしながら彫っており、一日の作業時間が終わってしまう。ましてや、今回の裏彫りは面倒なので、4~5段階はかかるつもりで進めている。ちなみに、このあたりの裏彫りは3段階目であり、これだけでも3日がかかっている事になる。うーん、裏の部分だけでも完成はまだまだ先の話だ。

さて、今回のお面は、頬の部分にも彫刻がある。ただ残念なことは、見本にした写真には「正面」や「斜め」の写真はあったが「側面」がない。そのため、先輩が彫った雷や、自分が彫った雷の完成品を参考にしているものの、その形がみんな違っていた。結局は「似たような形」にすることにしたので、必ずしも「お面の写し」とは言えないので、こんな場合は「創作面」という分類にすると良い・・らしい。で、この頬の部分だけでも両側で2日間の作業時間がかかっている。下の写真は今日7月1日の結果である。

ということで、7月に入ってしまったが、今後の目標は「次回の能面塾までに素彫りの完成」を目指す事にした。ただ、次回の能面塾は14日だから、まだ2週間もあり、恐らく充分な日程だろう。それでも作業開始からおおむね1ヶ月なので、この種類のお面の作業期間としては、まだまだ「早い」部類かも知れないが・・・