わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

若女5 その1

2021年02月02日 | 能面

「小べし見」が終わった後、次の課題を考えていた。材料は女面の寸法なので、それに見合ったお面を検討するなかで、数種類を検討したところ「増女」に決めた。ただ、参考写真を検索していたときに、「あ、この増女が良いな」と見つけたのが、実は、その写真は「若女」だったのだ。

結局、その写真につられて若女を彫ることにしたが、理由は「見た目がかわいい」あたりかな。もちろん、他のお面でもOKだが、せっかく彫るなら楽しい方が良い。また、お面の種類は「若女(わかおんな)」だが、決めた後に「あれ、これは去年も彫っていたぞ」と言うことが判明したものの、まあ、いいっか・・である。ちなみに昨年7月に4個目を彫っている。

参考にしたのは次の写真だが、実は決め手になった参考写真はもう一枚の写真である。

参考写真-2

上の2枚は同じお面に見える。ただ、細部をよく見ると別のお面を撮ったものかも知れない程度の違いも分かるから、もしかして別の作者のお面かも知れない。あるいは2枚目の写真を仕上げたのが1枚目かな。

上は1月27日の写真だ。ただ、作業開始は前日の26日なので、一日で周囲の切り取りや表面の切り取りを実施している。

上は29日。すでにお面の全容は見えている。もちろん、この段階では一度目の裏彫りを行っているから、それも含めての時間はかかっている。

上は31日。ここまでくるとほぼ7割程度の出来具合だ。ここでも2回目の裏彫りを行っているから、細部修正を含めて2日間(実質は3時間ちょっとかな)の作業時間が必要となる。

上は2月2日の結果だ。表面を紙やすり(本当は金属製のサンダー)で磨いて、滑らかにしているところ。この日は3回目の裏彫りをしておしまい・・と思っていたものの、ちょっと時間が余ったので、明日の作業予定を前倒しして、表面を磨いたという具合。進み具合は8割程度だろう。

今回も1月26日の作業開始からちょうど一週間ほどなので、すでに8割方も進んだ。この勢いで行けば、能面塾がある10日には、素彫りが完成するかも。