わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

小べし見 その1

2020年11月04日 | 能面

11月に入った。計画通りに進んでいるので、それについてちょっと。

今月の課題は、10月中には「小べし見(こべしみ)」と決めていた。それに従って材料や参考にする写真を集めていたので、それを整理しつつ、作業を始めている。

材料は10月28日に入手、参考写真はその後に集めた。ネットを検索すると参考写真はたくさん見つけられたのだが、その中でもこれが良いか・・と思われるものを選択した。それが下の写真。

最初は、この写真を参考に「型紙」を自作し、それを元に材料を切り取って行く。なお、今回のお面は初めて彫るお面なので、写真も型紙も持っていなかった。そのため、全部を自分で準備する必要があり、それの時間もかかったから、実際の作業開始は10月30日になるのかな。

上は11月1日の写真なので、この段階までくるために2日間かかっている。これも写真の検索や印刷、図面の作成、最初の切り取りなどにかかっているから、まあ順当な作業時間だろう。

上は2日だが、基準となる目の付近を決めているから、ここから一気に作業は進む・・はず。また、この時点で一回目の裏彫りを行った。

上は4日の結果。この時点では全体の形もおおよそ見えてきたから、今後は細かい部分を表面に書き込みつつ、それに従って「慎重に」彫っていくことになる。なお、今回のお面は、口の部分は裏側に貫通させる必要がないので、その部分では手間もかからず、彫りやすいだろう。

さて、額(ひたい)をよく見れば穴が開いている。これは節穴だ。これが裏側まで繋がっており、今の段階ではこのまま作業を続けていくが、最終的には補修材で埋めることになる。もっとも、この節穴は、最初からある事を承知で材料を入手していたから、しょうがないことでもあるが・・・

さて、上の写真は「トースカン」という道具だ。これはお面の高さ(厚さ)を測る道具なのだが、これまで使っていたのは右の道具。左のものは。今回購入した「デジタル表示のトースカン」だ。

右の道具は、計測した高さを別に用意した定規を利用して値を読み取り、測る。左の道具は、計測した高さはデジタル表示がされて、そのまま読み取ることが出来る、すぐれものだ。結局は、マニュアル計測かデジタル計測か?  

という判定なのだが、高さ(厚さ)を一度の手間で計測できるか、定規を使って2度手間で計測するのか・・の違いでもある。まあ、便利さから言えば当然としてデジタル表示がよろしい。ただ、マニュアルの道具もそれなりに使い道があるから、当分の間は、使い方に応じて両方を利用することになろう。

上は、実際に測定する様子を示す写真。こんな様子で高さを計測すると、表示部分にはデジタルで高さが表示されるので便利だ。なお、使っているお面は10月29日に完成した「鬼」です。