わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

黒式尉7 その1

2020年02月16日 | 能面

次の課題が決まった。黒式尉(こくしきじょう)だ。これに決めたのは、実は材料の関係。今回入手した材料の寸法の縦のサイズが165mmしかなく、これに見合うお面は黒式尉しかなかった。従ってこれしかないから、これに決めたというだけ。

さて、これはタイトルにもあるように「7個目」である。ただ、この黒式尉はいくつかの種類があり、そのうちの2種類を彫っていた。で、今回は、その複数の作品の中では一般的な種類のお面を彫っていくという具合。それが下の見本だ。

上は先輩が彫ったもの。市の文化祭で展示したものを勝手に写真に撮り、それを見本にしたというあたりだが、このほかにもネット上では、いろいろな出来上がりの黒式尉が紹介されている。それを見本にしても良いけど、今回は先輩の作品を見本とし、参考にした。

私もすでに6個を彫っているが、その中の1個を紹介します。それが下の写真。これは2012年8月に撮ったものだが、記録を見ると2012年2月には彩色が終わっていたようだ。その後に髭の類を付けているから、完成はそのあたりかな。

ちなみに、1個目を彫ったのは2004年4月らしい。ずいぶんと前の話だな。あー16年も前か。いやいや。

さて、下は2020年2月15日の段階。この日が作業開始だ。型紙に合わせて、おおざっぱに切り取ったところ。

下は16日だが、無理をしない程度に作業を進めており、まあ、こんなものだろう。

 

と言う具合に、今のところは順調に作業は進んでいる。まあ、上にも書いたが、無理をしない傾向にあるから、これまでのように2時間の作業実施とは行かない。せいぜい、長くても1時間半ほどだろう。それでも日常生活の一部なので、これが出来ればまだ元気という判断も可能かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


雷3 その4

2020年02月16日 | 能面

雷(いかずち)の3個目も素彫りが完成した。その経過をちょっと。

作業は最後の段階で、真鍮の眼球を入れるところだ。実はこれの作業が大変なので、時間がかかるところ。

上は、眼球の寸法に合わせてアルミホイールで大まかな形を作る。いわゆる型どりだ。この作業はアルミホイールを眼球に入れて、大きさや形を写し取る作業。これを元に長方形に真鍮板を切り取り、類似型にたたき出すのだ。この作業を慎重に行うことで、上の写真のような形にする。7日の結果だが、実は、ここまで来るのに2日ほどかかっている。

更に慎重に、眼球の形に合わせてたたきだし、これがうまく眼球部分に収まるように、真鍮製の眼球本体を微妙に切り取ったり、あるいはお面の眼球の周囲を微妙に修正しながら、会わせていくことになる。実はこの作業だけで数日がかかるほど、そのぐらい細かい作業でもある。ただし、私は前の状態(7日)からその日の夕方には黒目部分に穴を開け、下の状態まで仕上げている。これも実に早い。

さて、上は黒目部分の穴を開けて出来上がった真鍮製の眼球が、きちんと収まることを確認した状態。その後に真鍮の表面を研磨剤で磨き、完成した状態で接着剤を付けて、お面に取り付ける。そこで完成となり、それが上の写真だ。これが9日だが、この状態で素彫りの完成となる。

後は彩色なので、これは次のお面が完成したあとに行う予定。だから、上の状態でしばらくの間、放置しておき、次の課題に入ることになる。が、もしかして素彫りが3個ほど完成するあたりまで放置されるかも・・

 

というあたりで、さすがに今回の「いかずち」は、気力も失せてきそうな毎日だった。それでも何とか素彫りの完成までたどり着いたものの、「疲れたな」という気持ちになった事も事実。うーん。