わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

小尉 その2

2019年01月25日 | 能面

「小尉 その2」だ。まだ「その2」の時点で、すでに素彫りの完成間近の紹介になる。早いわけではないと考えるが、これが3週間目であれば早いと言っても良いかな。

下は14日。ほぼ全体像が見えているから、この後はノミ跡を消しつつ表面を滑らかにする作業が続く。

下は19日だが、上の写真からは4日も経っているところ。表面のノミ跡もずいぶんと減ってきており、かなり見やすい。耳部分もほぼ出来上がっているし、鼻の形も出来上がった。しかも鼻の穴の開いているし、口の中も裏まで貫通している。もちろん、この期間では裏彫りの最終段階まで来ているから、それにも時間がかかっているところだ。

下は20日。上の写真から一日後だが、表面にヤスリがけをしたところ。初めは金属のヤスリで荒く削り、その後は120番の紙やすりを使う。ここまで来ればほぼ9割の出来具合だ。

下は24日だ。上からみれば「顔のしわ部分」が彫られているし、更には細部の修正も行われた気配も見える。完成度は9割以上だろう。

さて、25日になると目の二重(ふたえ)部分、歯の形、髭の位置などを決め、それに従って形を整えているところ。っと・・右目の二重部分に何か怪しい色。実は、これは欠損した部分だ。二重部分を彫る段階だが、ここは力の入れ加減が重要。それをミスったためか、二重が部分的に欠けてしまったのだ。本来なら欠けた部分を拾ってボンドで貼り付ければOKだが、その木片はわずか1mm程度のもの。周囲にはそんな木片が山ほど散らばっているから、ま、それを見失ったのは当たり前かな。

で、鋸くずをボンドで混ぜた補修剤を使い、欠損部分を補修したのが下の写真だ。

ここでほぼ素彫りも完成したと言っても良いだろう。ただ、あごひげ部分は穴が開いていないが、ここはすぐに出来るのでOKだろう。

本来は、素彫り完成を次の能面教室(2月6日)と考えていたから、残りの日数はまだたくさんある。それに、次の課題も2個目の小尉と考えているし、その材料もまだ手に入れていないので、慌てる必要も無いだろう。

予定では30日にも次の材料を入手するつもりなので、それまではこのお面を眺めながら、更なる修正をすることになる。