わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

不動7 その5

2019年01月04日 | 能面

平成31年を迎えた。2019年なので間違いのないようにしなければ・・・というのも、老人クラブの事務局をやっているから、回覧や案内などを作って、配布する作業が毎月ある。このときの日付を間違うことが多い・・ん?やっぱり後期高齢者か?

ということで、今年最初のブログを書き換えることになる。ただ、今回は12月のブログでも書いたように、これまで彫った3個のお面を同時に彩色をしていたので、それを紹介する。まあ、彩色の途中経過は省略するとしても、12月の最後の週から同時に実施した。で、正月をまたいで、さすがにこの間は作業は中断していたという具合。

結果は写真の通りである。また、最後の古色を付ける工程や、すすを使って陰影を付ける工程などは、今日4日に行ったので、「完成は1月4日」と言うことになる。まあ、素彫りの完成予定が12月いっぱいだったから、ほぼ予定通りといっても良い。

下は「不動7」だ。実は、これらの色は前に彫った「不動6」の時に使ったもので、小さい瓶に密閉して保存していた。それがそのまま今回も利用できたが、特に毛髪部分はいくらか赤色を継ぎ足して、鮮やかにしたことも事実。顔の表面の濃い青色は、前回の色をそのまま活用した。

これらの色の保存は、新規に作ったのもであれば、意外と長持ちをする。ただ、1年以上経つと、膠(にかわ)を使っていることなどの理由から、具合が悪いという話もあり、保存もせいぜい一年以内が限界かな。

次は「蛇(じや)」だ。これの場合、金色が使われる。この金色は「本金泥」が良いのだが、今回は手持ちの関係から「準金泥」を使ったところ、下地への乗りが悪く、きれいに出来なかった。従って、近くでその部分を良く見れば、まだら模様になっている。角(つの)部分と歯(牙)などがきれいに出来なかった部位だ。

まあ、上の2枚の写真程度なら金色もよく見えるが、実物を遠くから見る限りでは、気にする必要もない程度かな。それでも若干不満でもある。

最後は曲見(しやくみ)」だ。

こうしてみると、この女面もよく見る顔つき。で、自分が彫った作品を確認したところ、「深井(ふかい)」とほぼ同じ顔つきだった。髪の毛の乱れも頬にくぼみがあるのも、ほぼ同じ。いずれにしても似たような女面も増えてきたから、困ったことだ。

ということで、今年初めてのブログを書いたが、とりあえずは紹介できる程度の元気も残っている気配である。更には次の課題もすでに決めており、図面や参考にする写真も12月中には出来上がっているので、恐らく来週からは新しい作業も始まる・・・かな。

次の課題は「小尉(こじょう)」だ。

 

 

 

 

 

 

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