わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

喝喰 その1

2013年02月14日 | 能面

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しばらくぶりで書き込みをするが、今回は上の写真。先生が彫った面を写真に撮ったものだが、これを彫っていくことになった。

これは「喝喰(かっしき)」と読む。面のいわれはよく分からないが、いずれにしても若者の面のようだ。ヘアスタイルから見れば時代劇で言う「小姓」のような存在だろう。武将あるいは公家で言えば「十六」に相当する年齢だと思う。似た年代では、女面で言えば「小面」より少し年下(10代か)に当たるかも知れない。ま、少年の部類と思えば良いのかな?

いずれにしても「蛇」を2個作ったあとに製作を休んでいたので、おおむね半月ぶりの作業開始である。ただ、今回は「面型(いわゆる型紙)」がなかったものの、完成品があることから、これを参考に面型を作る作業から始まったと言う具合。

型紙作りは特別難しいわけではなく、完成品を写真に撮り、それを原寸大に印刷して更にコピー用紙に書き写し、必要な場所の寸法を測り、書き込んでいけばOKである。ただ、平面図しかできないから具合が悪い。本当は断面図(立体図)も欲しいところだが、ちょっと面倒なので平面図から3次元を想像し、かつ、見本を参考にしながら彫っていくことになる。

もっとも、今回も急ぐ必要はないから、のんびりと進めていくことになる。しかも小面や十六とほぼ同じ形をしている面だし、これまで似たような面もたくさん作ってきたから、あまり心配はないだろう。

コメント
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