前回からおおむね一週間が経ち、作業も大きく変化したと思ってれば大間違い。見た感じでは変化がないように見える。
まあ、これは変化がないのではなく、細かい部分の修正をしていたのでそう見えるだけ。特に表面の部分は高さや曲面の部分を重点的に修正していた。それでも図面どおりではなくいくらか高めになってしまった。本来は図面の数値と同じように彫り上げるのが正しい。しかし、なかなかそうはいかないのが手作業の良いところ(いや下手なところか)。
教室の仲間は図面を忠実に守って彫っている。が、私はひねくれているので、「こんなもんでいい」と勝手に決め込んで、先生の言いつけを守らないのだ。だからうまくいかない。だがしかし、全体的にバランスが取れていれば、それはそれで良いのではないか・・などと勝手な理由を付けて作業を進めているところだ。
これは黒式尉の大きさを比べてみたところ。能面だから基本的には顔に付けて使うもの。その基準で言っても「いかずち」はちょっと大きめだ。それから見た場合、黒式尉は小さい部類に入る。「うそぶき」も小さい部類だったが、この手の黒式尉はもしかして一番小さいのかも知れない。
と、くだらないことを考えながら粛々と作業が進んでいるというあたりかな。