わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

黒髭 その4

2010年12月22日 | 日記・エッセイ・コラム

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いよいよ完成に近くなったあたりです。今日はすでに22日ですから、当初予定していた今月末まではまだ日数があるにせよ、すでに眼球の黒目部分を空けたり、鼻の穴を空けたりしていますが、これ↑は20日の段階でした。これでもほぼ完成に近い状態でしたから、あと数日、細かい修正をすれば「木彫り」の段階は完成と言っても良いぐらいですね。

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で、22日の姿です。歯の部分を彫り込んでいます。これでほぼ完成した姿と思って、あとはのんびりと細部の点検を行う予定です。電気スタンドの明かりで、能面をすかしながら光を当て、陰影を作っていきます。そうすることで、でこぼこや彫刻刀のムラが見えてきます。その部分を探して滑らかにしたり、形がちょっとおかしいなと思う部分を、わざわざ見つけながら、全体をまんべんなく調べます。

ところで、人の感覚というものが左右で違うことは知っていますか。たとえば、能面を指先でなで回して、左右がちょっと違うと思いながら、上下を逆にして同じ部分をさわると、なんと同じだった。。。とか、右手側がちょっと低いかな・・と思いながら、上下を逆にして指先で触ると、今度はいや左側が低いかも・・と言う具合です。で、試しに「トースカン」という立体の高さを計る道具を使って寸法を計ると、実は同じだった。など、指先の感覚は左右で違って感じるのですね。ですから、指で触って感じが違うときは、能面を逆にしてまた触ってみるということをしなければ、正しい感覚がつかめないのです。

そう言うことも含めて、とりあえずは年末(月末か)を待たずに素彫りが完成したと言うことでした。今後は、1月から始まる教室にこのまま持って行き、そこで他の生徒の進捗状況を見ながら「彩色」を始めることになると思います。

11月17日に材料を入手してから、約一ヶ月ちょっとと言う比較的早い完成を見たわけですが、これもほぼ毎日、作業を進める事が出来るという「無職・年金生活者」の時間的特権の現れでしょう。それより、能面を作るという趣味を、毎日飽きもせずにやっている自分の意気込みのほうが、勝っているのかも知れません。

ということで、今年のブログの書き込みは、今日で最後になる(かもしれません)でしょう。

コメント
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