わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

発表会

2008年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog188 平成19年度の「学習成果発表会」だ。毎年行われているが、今年度も「能面教室」の生徒がこの一年間で作成した能面を発表している。写真にはないが、この「般若」のほかにボードの裏面には「翁」も展示してある。

「教養教室」と「高齢者クラブ」があり、展示部門だけではなく、お茶会や舞台部門もあり、舞台では日舞、詩吟、民謡舞踊なども行われていた。

市が主宰する教養教室だから会費は無料であり、暇がある年寄りが集まって一年間を過ごすという単純な図式で、たくさんの市町村も行っている、ごく一般的な活動である。

Blog189 これは生け花教室の部門。この一部だけではなく、三方向に花が生けてあるので、好きな人はゆったりと眺めていた。ただ、あくまでも教室の生徒のものだし、花は実費だろうから、まあ普段の稽古よりは若干高価な切り花かも知れないが、11月に行われる文化祭の時のような豪華なものはない。それでも精一杯の腕を振るったと言うところか。

このほかに、木彫、短歌、俳句、裂き織りなどの教室も作品を展示していたが、いずれも文化祭の時のような出品数ではなく、いささか寂しいものになっていた。また、見学者の年齢層も出品者に会わせて「高齢者」が多いのは当たり前というところ。

Blog190 陶芸教室、書道、墨絵などが展示されている。いずれも初心者という触れ込みではあろうが、書については初心者とは思われない力作が展示されていた。もっとも、能面教室にも言えることだから文句は言わない。

能面教室などは、生徒経験10年選手が展示しているのだ。とても初心者ではないが、そうでもしなければ新規の生徒自体が少ないので、教室の継続すらあやしい実態がある。従って、毎年、生徒の新規募集をしているが、各教室でもだんだんと人気が無くなってきているようなので、「新規入学者だけ」という決まりを厳守すればバタバタと閉校することになるのだ。

本来は、一年間のみ体験させて、2年目以降は興味のある人が、それぞれの講師が主宰する「自前の教室」に入り、そのなんとか教室の運営を支えるやり方が望ましい。が、それは分かっているものの、何と言っても月謝がかかるから年金生活者は二の足を踏むという構図だろう。

ということで、この一年間を楽しませてくれた「能面教室」も、2日で終わった。あとは4月になったら「新規入学者の募集」があり、10年選手が「入学」することになる。