katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

リピーターさん教室とシドさんのテーブル

2015-06-07 06:52:18 | モザイク教室
今日は午後からリピーターさん教室。って事で、それまではシドさんのテーブル。


まっこれだけ青ければ、ぐるぐるって模様のどちらかが紺なんてのは安全だろうから、困ったらもう一度使えるかも・・・って考えたら、最初に使って置くか・・・って感じで、尚且ついつもなら目地幅を狭く取り、一つの線に見えるような事をするのだけれど、今回はわざとラフにしたのね。

って言うか、普通の目地幅にね。その効果としては、要するに目地の影響をどの程度受けるか?って話。目地幅を狭くすれば、目地をした時に、目地の色に影響を受けづらいが、目地幅を広くすると、点・紺・点・紺・・・みたいな感じに見える筈なのね。

勿論、それも黒だのブラウンだの濃い目の目地では、タイルが紺だけにそれ程影響は受けないが、薄めな色であれば、かなり点々具合が大きく出るはず。まっその効果の利点は紺を余り濃く見せないように・・では欠点はと言うと、目地幅が広いって事は、その目地幅が均等で無いと雑に見える事。

こう言う例は大人げないが、体験の人のクラッシュのバックなんかがそんな例の1つで、経験者がバックのクラッシュを入れると、一見ランダムの形のクラッシュの目地幅が均等に保たれて綺麗に見えるのと、細かったり、太かったり、三角みたいだったりすると、比べられると雑見える。

がしかし、そこも良い事と悪い事は背中合わせで、体験の人は初めてだから、そんな事は知らないから、均等に適当が続くからムラ無く適当になる。
だからムラに安定感があるから違和感が無い。けれど、経験者がもし多少上手くなり掛けのような2作目、3作目だったりすると、

まっ良いか・・・なんて最初は均等に丁寧にやっていたものを、時間だの、終わらせるだの、最初と違った事をした瞬間、均等を辞めるのだから、粗末に見える箇所を作ってしまう事になる。これが良くある慣れってものから生まれる油断。質は腕の前に作り手の心にあるのね。あははははは。

ただ上手くなって行くと、その均等だらけにしてしまうのね・・・ついついきちんと・・・が上手さの秘訣のような感じになってね・・・。

それをクラッシュの時は目地をいつもより幅を持って・・・なんて言われている人なんかは、相当本体の目地幅を狭くしている人達なのね。
こんな事を踏まえると、目地幅を変えると・・・って効果を利用すれば、均等に切れる、張れるって人なら更に1つのテクニックになる。 

そんな事を踏まえて目地幅を広めに取るって言うのは、1つはタイルの色では無くて目地の色の影響を利用する考え方になる。

それともう1つは、可愛いとはなんぞや?って事なのね。ここは紙一重な話なんで、上手くやらないとならないし、悪意に取られると説明のしようがなくなるのだけれど、例えば綺麗なんて表現は繊細な感じがしないかな?・・何となく雰囲気なんだけれど・・・。

じゃ可愛いって言うのは?って話になると、例えば親子ですべてお揃いの洋服やバック、靴・・・と全く同じで揃えたとするじゃない。
それを見た時に可愛いと綺麗に言葉が変わる気がしない?例えば全て同じであっても、バックだけは大きさは変らないのだから、数学みたいに考えても

子供が持ったバックは大きく見えるはず。何しろそれは大人が持っての大きさのバランスなのだろうから。つまりそのバランスの悪さが可愛いに繋がったりすると思われるのね。例えばそこに大きめなリボンを子供がしているとして、それと同じ事をすると親の綺麗は壊れ、可愛い側にバランスは、

移って行くような気がしない?こんな事をいちいち考えると、きちんと繊細だけでは無くて、何らかの方法がある・・・って話になるのね。
それとね、グネグネが好きって俺は、アールヌーボーなんてもんがどうやら大好きらしいんだけれど、お洒落なんて言葉を言われると、

ビザンチンとかゴシックとか金襴豪華な感じだったり、格式だったり、を思い浮かべるらしいのね・・・あはははは。貧乏人って極端。所がね、今回は可愛いって話。そうなるといつもとは違う事になる。ただ、このテーブルが置かれる場所は、パッチワークがメインで色んなものが置かれているのね。

全てがシドさんの好みで集めたものがね。これが難しさが増すのね。例えば今までなら居間のようなメインな場所だったり、青を基調にとか統一感は出しやすかった。しかもメイン狙いしても良かったしね。けれど、この部屋は物が溢れていて色んな色がすでにある。更に言えば、椅子ありきの話。

こんな中での可愛いって何?それが黒子のバスケってアニメがヒントで、光輝くものには影があるって物に繋がるのね。まっ、サスケにも出て来るけれど。つまり、シドさんが集めた物が光輝く物であるのなら、影って目立ち方があるって事なのね。存在感が薄いって事は、馴染むって意味にも繋がる。

昔からそこにあったようにってね。ただ、色々難しいのね。何せ既製品を気にいって買うって話じゃないのだから、徹底的に好みを望むだろうし。
まっ、そんな事が出来たら、また腕が上がるって話だけれど。あはははは。おっと長くなったけれど、

それではお教室なんだけれど、いつものように様子伺いから入ると、流石に2週間しか経って無いので・・・と言うから、ですよねぇ・・・と返すも、
見てビックリ・・・結構バックが進んでいる。ちなみにエミリアの茶ね。

そもそもこんなに細かく小さい隙間は難しいし、何度も切り直さないと入らない。しかも四方囲まれているから、すんなり入らないと、ぎしぎし押し込めば以前張った部分が取れちゃったりもするのね。更に言えば一度は目地で・・・と考えた場所。つまり終わるはずだった・・・って所を入れる。

そんな感じだから気持ち的にも面倒だなぁ・・・って感じなんだけれど、ここが作り手としてのこだわりを持った人は、例えそうであっても、やり始めるとあぁでも無い、こぅでも無いと、こだわる。しかもそのこだわり方はその上手さに比例するから、当然この上手さのこだわりを持つ訳で。

当然、そんな感じで進めたのなら、ちっとも進んで無い・・・って表現は鵜呑みには出来ない事になる。つまり上手い人がこだわって進めているのだから、グレードを落とさない事でこだわるが故に、進み具合が悪くなっただけ・・・・と見なくても判るのだけれど、

タチの悪いのは本人にその自覚がないから、下手だから時間が掛かるとか、上手く切れないとか、何度も切り直しちゃうとか、年齢とか・・・って、
そんな事が進まない理由と思ったりして・・・・。こらこら、単にこだわりがそうさせているだけなのに・・・。

更に言えば、今までこう言う作り方をした事が無いから・・・。今までこの方の作って来た作品が楽しい作品だったから。
そう言う作り方を何度も繰り返すと、手馴れた事を繰り返す・・・なんて言い方も出来る。つまり自分の許容範囲の中の繰り返しをする。

しかも自分の好きなモチーフ、そして自分の作りたい大きさ、時間、全てが予定調和になっている。だから困る事は無い。それがここでは、今までとは違って、それが出来るなら・・・これは?と手馴れた事は後は自分でやるとして、次なるハードル・・・みたいな提案をされる。

当然、それは常にそれが出来るのなら・・・って課題になるような事なので、手馴れた事では無いから楽にはクリア出来ない・・・・。本来そう言う課題をクリアして行く事が自分を超えるって言う習い事の原点みたいな事に繋がるのだけれど、それは継続している人への指導となる。

それがこれから・・・って人なら楽しいって言うのを繰り返すって言うスタイルもあるとは思うが、ただ楽しいの繰り返しばかりでは、もう教える事などそこには存在しなくなる。単に好みを仕上げたいから迷った事を単に念を押して貰いたいだけの事。

そんなものは指導とは言わない。お金を取ると言う指導って言うのは、その人の技術の向上に繋がるものであり、単に相談相手なら相談相手料みたいな話・・・そうね、話し相手って言えば良いんじゃないかな?

つまりこの作品は今まで作ったものと比較出来ないくらい技術のひけらかしをしていると思うのね。どうだ・・・私はってね。だから、そう言う作り方をした事が無い人が戸惑いつつ進めているから、この本気の作品の先生をやらせて頂ける訳で、本気で向き合えるそんな作品。

ほらこんな事はさっきのシドさんの作品にも繋がって行くのね。つまりその人の予定調和の手伝いをする作品の作り方って言うのは、その人の好みの手伝いってものであり、お任せって言うのは俺の作品の俺超えを要求されているって事になり、全く話の違うものでもある事になる。

つまりお任せから予定調和に切り替わった・・・それがあのテーブルになる。いかに難しい事になったか?って事なのね。ただここまでは正直予定通りなのね・・・実は。何故ならどうして青が多いか?何故艶なしで始まったのか?どうしてガラスタイルまでは好みだったか?

全てが繋がっているのね・・・・最初のテーブルは既製品の四角いテーブルだった事で、それが丸くてグネグネした足・・・そして1点モノ。
ちゃんと是正されている。更に今まで見た事の無い華やかできらびやかな照りのあるガラスタイル。しかも色数も多い。

こりも好みであったのも予定通り。むしろ試しているのは赤。それはシドさんが今まで嫌っていて何度も交渉して来た色でもある。そこはもしかしたら剥がさないと駄目かな・・・って感じで、通ったらリーチ・・・そんな1手。

それが通った事から始まった作品。当然今まで使わなかった赤が入れば華やかさは増す事になる。しかも赤がOKになった事でさらにまた使える権利も発生したのだから、華やかにする事は焦らなくても平気になった。前フリはあるのだから、いつでも使える切り札は出来た・・。

だからこそ次は様子見となる。嫌いな色では無い青・・・ただ照りのある1cmなんてタイルでは、赤を使える権利なんて持っていたとしても、派手に見えてしまっては、赤なんて益々派手にするだけの色になる。嫌あえて言うなら下品になり兼ねない。

そもそも金だのきらびやかだの、赤だの・・・なんてやるのなら、広さのある場所なら薄まる事も出来るが、狭い空間に押し詰めれば、当然ごちゃごちゃする可能性は高い。つまり花粉症の例えに出て来るビーカーの図みたいなもの。

今まで色の氾濫なんて感じに好きなものを揃えて来た部屋は許容範囲の中での話しだったのね。つまり好きなもの、好きなものって既製品を集めたって感じ。ここはリピーターさんの作品も同じで、好きなモチーフ、好きな色、好きな大きさ・・・そして好きな金額・・・みたいなね。

それがシドさんの部屋には例外が2つ。それが自分で作ったパッチワークと俺の作品。ただ自分の作品は布もデサインも自分で判っていての事。
それが俺の作品については今回一切デザインの下絵は無かった・・・・。ただ出だしは好みだった・・・ってだけ。

ほら、リピーターさんの作品の話とかぶらない?かな?・・・あのままバックは目地で・・・って言われた時に、判りました・・・では、ってやったとしよう。それは単なる予定調和になるだけ。勿論今までの作り方よりは良いだろうが、そこまで出来るのなら・・・って話。

しかしながら、予定調和じゃないのだから予期出来ない・・・一体どうなるのだろうか?・・・って話になる。この予定調和が崩れた時にもし、自分の思った事よりも良かった時に予定調和を崩した事は大成功に繋がるんじゃないのかな?

しかも、予定調和って言うのを自分だけで崩せるものかな?・・・・って話。つまりリピーターさんの作品の場合は、指導って言うのが指導料になるってさっきも言ったのだから、予期出来なかった事を引き出せたらその料金はいくら?って話なら1回数千円だったって事で済む。

けれどね、作品って言うのは10万円からなのね。つまりその責任を負う事になる。つまり最初から冒険なんてしなかったって話になるのかな?
だからこそテーブル作ります・・・で始まったんじゃなくて、木工が上手く行ったから・・・スタートだった訳で。

つまりリピーターさんも同じ事で、単に好みの作品作りの先生なら、何処でもいるだろうが、上手くなりたい・・・とここに来たのだから、自分超えの勉強に来た事になるのだけれど、そう言う教え方をされた事が無いから戸惑った事だろうが、迷った時にこの作品に入ってからは、

教わりに来たのだから・・・と受け入れて貰えた事。もはや今までの信用度とは全く違って来た。ならば連れて行く事イコール結果が全て。
もしこの茶のバックをやらなかった事とやった事を比較した時に、やった価値があると判断されれば、よりいっそう先生としてやって行ける信用を

得られるし、結果が思わしく無ければ、労力やお金、そして作品としても台無しにしてしまう事になる。まっ信用された事で、このグレードで入れて貰えるのなら、katsuに教わった・・・と何処で言われても、お互い恥ずかしい事は無いだろうから、自慢の1品で良いと思うのね。

それを踏まえると、金額の張る作品となるとお任せでは無くなった今、ようやく本気出さないとならなくなった・・・って話。
そもそもお任せとは言ってもシドさんの好み当ての中でのお任せだったのだから、嫌いじゃないものを選んだだけ。

それは好きなもの当てなんて難しい事を失敗覚悟で行く訳が無いでしょ?そこは嫌いじゃない・・・って安全狙いになる。ただ、ほらフレスポの犬の下地・・・・犬は安全なの?残ったじゃない?それが誰が観ても有得ないウーパーや伊勢海老、そしてイカが完売したじゃない・・・。

つまり安全であったはずの青でもこのままでは・・・と止められた。つまり安全じゃなかったって事。けれど駄目では無かった・・・。
そこで初めて向き合うと黄色に緑に小花・・・・となり、デサインをしないとならなくなった。するとそのデザインも却下されるものも出た。

ほらね、実は最初からこんなに難しかったって話。リピーターさんもそう。上手くなりたいんです・・・そんな入りだったが、やっと今教える者と教わる者が1つとなりつつある。だから結果が得られる方向に向かっているだけ。単に普通な事。

シドさんとて同じ。お任せの時は俺は俺を出さなかっただけ。だって当たるはず無いから。だから大きく外さなければ良いだけ狙い。ただね、向き合った瞬間、好みを出して来た・・・そうなると、受けないとならなくなる。受ければ受けた分と提案が必要になる。

つまりその提案が却下されるかも知れないのに提案しないとならない・・・つまりその却下された物がkatsuであった・・・ただそれだけ。
本気出して自分を出して却下される前提でのデザインなのだから・・・・オリジナル制作作品って言うのはこんなもの。

それで最初に金額が決まっているのね・・・・きっつい話なんだけれど、このきつさが今の俺の作品に繋がっているのだから、どうぞ・・・って話。
しかも、ただじゃ却下はされていない訳で・・・・こっちも提案で相手を読んでいる訳で・・・。

予定通りすんなり花と見せないような花を描いたんだけれど、大きさや花の種類も試して見た訳で。つまり大き過ぎていて、更に大人っぽい花は却下になるって事。例えデザインぽくしたとしてもね。段々と好みも限定されて来たじゃない?って事。

そもそもこんな感じってものがあれば、それを踏まえて・・・なんて描き方も出来るが、モンタージュみたいなもんだって、向き合ってこんな感じ?ってやるでしょ?それだって余程じゃないと、中々そっくりにはならない訳で・・・難しいのね、人の好みってね。

いずれにせよ、全てがみんな同じで、お教室だろうが、作品依頼だろうが、イベントだろうが俺の仕事はそう言うお客さんと向き合う仕事。
昔は無理難題過ぎるよっ・・・って思ったが、これを乗り越えるとまた新しいkatsuが見れる・・・と思えるようになった。

さてさて次なる手を考えないとなっ・・・。って話。おっと、お教室の話とごっちゃになっちゃったけれど、ほぼ指導って話に繋がっていたでしょ?
いずれにせよ、もう少しでこの方の作品の1番凄い作品の完成がすぐそこにある。

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