教室じゃなくさくらのせがれのベビ－シッタ－

さて、さくらが来るって言ってもあのくらいの作品なら、1人でも出来るし
でもね、大事なのはせがれと一緒に来る事。

来るまで何もする事も無く角嶋の親父さんが外で買っている金魚に水と餌なんか
やっていると、2人でやって来る。

んで持って、いきなり昨日さ電話で言ったヘビとカエルじゃカエルが良いんだよなぁ？
カエルは黄色だったよなぁ・・・って言うと、カエルさん嫌いだよ・・・と言う。

何ぃぃ？これは魔女3人組の仕業に違いない・・・さくらと妹とばばの・・・
昨日まであんなに盛り上がっていたのに、純粋な2歳児に恐ろしい呪文を掛けた・・・

嫌いって言うんだよ・・・とか買ったら知らないよ・・・とか・・・・

やはりここは先生の威力を見せなければならない。魔女の呪文を解かねば・・・・

なぁ本当にカエル嫌いなの？すると嫌い・・・って言う時に、さくらと目を合わす・・・
やっぱり・・・ここは一旦カエルから離れよう。切り口を変えねば・・・・と

ねぇ、今日のお昼は何食べる？すると、ポテトぉぉ・・・・はぁ何言ってんの？
マックへ行くんだろっ？マック行くなら子供はハッピ－セットに決まってるだろっ。

ハッピ－セット。良いかい、ハッピ－セットはオモチャが付いていて、それはそれは
楽しいんだぞ。俺だって欲しいんだけれど、子供じゃないと買えないんだぞぉ。

残念だなっ、大きくなったら買えないのにぃぃ・・・んで何食べるの？と聞くと、
ん・・・・と、ハッピ－・・・・セット・・・・って小声で言う・・・

えぇ？聞こえないぃぃぃよぉ。保育園で大きな声ではっきりって先生言って無かったか？
ハッピ－セットぉぉぉ。そうその位で言わないと聞こえないよぉ。

マックの森はうるさいんだよ。入ったらまっすぐ歩いて行くと綺麗なおねぇさんがニコッって作り笑顔で何にしますか？って質問するから、

大きな声でハッピ－セットって言わないと、あれはいかがですか？これは？と
バブルの時の銀行みたいに過剰にそそのかされるんだ・・・だから、はっきりと大きな声

で、ハッピ－セットだよぉ。って何度か練習をした。これで余計な物を買わされない。
何とも良い事をした。純真な2歳児を俺は救った・・・・

そんな中、日高氏がやって来て入れ替わるように2人でマックに行く。
この間に日高氏とは、確認を取って岐阜はこちらから仕掛けるよ・・・良いよね？と

オッケ－を取った。そんな頃に2人は戻って来る・・・かっぱぁ、ハッピ－セット買ったぁって・・・。良かった、余計なものを買わずにハッピ－セットだけを手に入れた。

オモチャはヒョウみたいな奴だった。日高氏が遊び方を教えちゃったものだから、
そっちに興味持っちゃって、そこでちゃんと食べないとヘビかカエル買えなくなるよ。

と言うと、横で魔女がニコリ・・・

そこでちゃんと食べないと、もう遊ばないぃぃと言うと食べ出した。

食べ終わってしばらくすると、日高氏は帰ってさくらはモザイクの続き。俺はせがれと
お話をする事にする。

ねぇ、ニョロニョロニョロは何ですかぁ？と言うとヘビぃぃぃ。と大きな声で答える。
じゃあピョンピョンピョンってワニの口に手を持って行って、ガブゥって食べられたぁ

これは何？と聞くとうさぎさんと答える。じゃ他は？と聞くとかえるさん。って。
よぉぉぉぉぉぉぉし。かえるさんだね。

ってそれを5分くらい繰り返していると、段々乗って来た。ねぇ？マックへ行ったら・・
ハッピ－セットぉぉ。じゃあニョロニョロは？ヘビぃぃ。じゃあってまだ次を言う前に

うさぎさん・・・とフライング。だから、まだ聞いてないよぉ。じゃあピョンピョンは？
と聞くと、すでにうさぎさんは言っているから、すんなりカエルさんんんん。

よぉぉぉぉし。カエルさんだね。カエルさん好き？って聞くと、好きぃぃぃって言う。
何色？って聞くと、ブル－って言う。ブル－って何色？って聞くと赤って言う。

おいおいどんな育て方してんだか？親の顔が見たいわっ・・・って目の前かぁ・・・

そんな訳で、さくらが完成したのと同時に買い物。勿論、完全に魔女達の呪文は解けた。
お店の前に実物大のワニのフィギュアがあって、同じくらいの子供が泣いているのに

スイスイとお店の中へ・・・魔女はその時たじろいだ・・・だってホンモノを見た時には
嫌いって言って半べそかいていたらしい・・・

さぁ、ここなんだけれど・・・とヘビ、イグアナ、カメ、ロブスタ－、うつぼ、エイ、
タコ、クラゲ・・・・いっぱいある。

そんな盛り上がっている中、弱り切っている魔女が、イルカがいるよぉ・・・とか
ほら、ここにこんな可愛いのが・・・ってまた呪文をかけようとする・・・・

しかし魔女は弱り切っている・・・全く呪文は効かない・・・いよいよカエルって時に
必殺技を使って来た・・・・もう知らないぃぃ・・・1人で遊べば・・・知らないよぉと

こんな純真な子供を放置しようとする・・・魔女の最後の悪あがき・・・

けれど、それでは俺も困る。考えた末に、さくらぁ、大きいの1個と小さいの5個どっが
都合が良い？大きいカエルはウシガエル。10ｃｍくらい。

小さなカエルはとのさまがえるくらい。もしさ、家に小さいのが5個だとさ、あれ？
4個しか無い・・・って事になったりして、鍋から出て来たり、布団から出て来たり、

時には、風呂の蓋開けたら泳いでいた・・・って言ったらビックリだよなぁ・・・
やっぱ大きいの1個にすっかぁ・・・・と言うと、・・・・大きいので・・・良いです。

って。なんだぁさくらは大きいカエルが好きだったのかぁ・・・お母さんは大きいカエル
が好きなんだってさ。どうする？って聞くと、すでに大きいカエルを掴んでいた。

でも俺は、もしかしたらさくらがあんまりカエルが好きじゃなかったらいけないなぁ・・
と、他には？ってせがれに聞くと、カニさん・・・って言うからカニも購入。

するとせがれは御機嫌で、さくらは不機嫌。これでは不公平と思い、地下にジャングル
みたいな食事をする店があって上から覗けるから、ねぇねぇあそこでご飯食べるぅぅ？

ってせがれを抱っこすると、本人行く気マンマン。えぇぇぇぇぇぇぇ、と絶句のさくら。
あァ言う所嫌いって泣いてたんじゃないの？って・・・

そこで、お母さん説得してごらん。2人じゃ寂しいだろっ？と言うとさっさとその場を
離れようとする・・・さくら。

おぉぉぉいさくら。せがれが交渉しようとしてんだ。ちゃんと聞いてやって、不満が
あるなら、2歳児1人説得しろよぉ。俺はどっちでも良いんだからぁ・・・

と呼び止めると、2人が通路の真ん中で話始める・・・おいおいそこじゃみんなの邪魔。
すると帰ろうよ・・・買ってもらったんだからっ・・・とかなり不機嫌のさくら。

まっそろそろ限界かな？ってじゃ他へ行くかぁ・・・と場所を代える。
魔女もヘトヘトらしい・・・

車に乗って走り出すと、おやぁあそこに見えるは・・・・盆踊りぃぃ。素晴らしい。
これは行かなきゃぁって。支点、力点、作用点。フレミングの法則。

盆踊り、出店、かつ・・・完全にそこへ吸い寄せられる・・・力が1本に絞られる。

さぁ何買うかぁ？するとねその横にあった消防団の車が側で見たいらしく、しばらく
じぃぃと見てた。それでかぁぁるく、出店を回ってひとまずわたあめは無いとと、

購入しようとするとさくらが買ってくれた。まっ盆踊りのアイテムとしてはまずまず。
他はどうするぅ？と聞くと、僕もういい・・・・って反応悪い・・・

じゃあの光ス－パ－ボ－ルすくうかぁ？ってお願いしてやってもらった。
それでご飯食べて帰る。

なぁさくら、馬鹿馬鹿しい1日だったろっ？絶対、お前んちじゃ考えられなかったろ？
でも一体誰がおかしいんだろうか？

そそのかす俺。それを防ごうとした魔女3人。でもさ、考えてみ・・・電話して来たのは
一体誰？まだ2歳の男の子。遠慮なんかする必要なんか無い。

それを教えるのなら良いけれど、昆虫ダメ、爬虫類絶対ダメ、ぞうさん可愛いねぇ・・
ってやってて本当に良いのか？

見せないように・・・見せないように・・・それで良いのか？本人がきめりゃ良いじゃん
しつけをするなら、かっぱや日高氏のような大人にはならないように・・・って

教えてやりゃ良い。食べる前にオモチャの使い方を教えるような日高氏。
次から次へと子供をそそのかす馬鹿かっぱ。

でもよぉ、さくらが育てててんのは、俺たちと同じ男だぜ・・・まっしっかり育てて
くれや。

こう言うのはよっ、大岡越前でおりゃ習ったね・・・俺は貧乏。お金使ってもせがれに
何か買ってやりたかった・・・せがれはいっぱいやりたい事して1つだけジャングルの

お店で食事をするのを断念した。さくらは大嫌いな爬虫類に慣れる。
みんな1つ痛い思いしたろっ・・・平等じゃねぇか？また来いや・・・せがれと一緒に。

楽しかったよ・・・俺はね。今日はよっ前夜祭なんだよっ。弟子達と一緒に過ごす、
数日間のよっ。俺はここで使う為にずっと頑張って来たんだから気にすんなっ。

明日からはかぐやんとこの子供達に、さくらにやった事をやるだけ・・・でもあっちは
大人だからよぉ、手ごわいぜ・・・・あははははは

そんな強化週間が始まった・・・・