カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「数の感覚がおかしくなる話」

2015年01月27日 | 昔回想
今日はプラモとあんま関係ないハナシだけど(^^。
誰から聞いたのか、憶えていない。…多分親戚の叔父からだったと思っている。
で、聞いたのは小学生の頃だから、相当昔だ。

自分は昔から算数、数学という科目が嫌いだった。
分数、二次関数、微分積分とか、ちんぷんかんぷんで、例え四苦八苦して
答えが出せたにしても「…ふーん、」くらいしか感心がなくて、面白くもなんとも
なかったんだ。でも、あるとき聞いた数字にまつわる話が未だにとても信じられ
なくて、それを思い出す度に数学に興味がでるようなでないような、感覚がおかしく
なるようなヘンな気分になる。
それはこんな話だった。‥え、あいや大したことない、単なる掛け算である。

ここに厚さが1mmの、無限大の大きさの折り紙があったとする。
これを二つに折ると厚さが2mmになる、もう一回折ると4mmだよな。
こうしてどんどん折り進めると次第に厚さが増す。
…そんなもん、10回くらい折ったら、折り目がダンゴのようになって
辛くなってくるじゃん、とかいうのは考えないで、大きさも無限大だから、
果てしなく折り続ける事が可能と考えていただきたい。
ただただ一回折る度に厚みが倍、その倍…になるワケだ。

夜、空を見上げると月が出ている。さて、どんどん折り進めるこの折り紙の
片面(上面)が月に到達するのは何回折った時でしょう?
…つまり、厚さが地球と月の間の距離、約38万kmを越えてしまうのは何回目に
折った時でしょう?という質問である。ざっと感覚で答えてみよう。
「!?…どのくらいかなあ。100万回?いや、1千万回くらい折らないと…」
とか思いませんか? なにしろあのアポロ11号が何日もかけてやっと到達する
距離である。 しかし正解を聞くと愕然とする。
答えは“39回”。…(**;“39回”!?3万9千回じゃないよ、たったの39回。
…厚さ1mmの折り紙を39回折ると厚みが38万kmを越えるらしい。
ハハ(^д^;…ケタを相当間違えてないか?とか思ってしまうよな。
にわかに信じ難いハナシでしょ。

表示が10桁以上ある電卓がある人はやってみてください。
1に2を39回掛けてから、1mmは0.000001kmなので
1000000で割る。すると答えが54万9千7百56kmくらいになる筈。
月までの距離をそうとうオーバーする。 …ウソぉーー!!
自分も未だにそう思うけど、何度やっても同じなので本当らしい(笑)。
月って案外近いのかも、とか思ってみたりf(^^;。
1mmの紙を39回折りなんて、なんだかやれそうにも思えるのな。
でも無理だ。とんでもない事になる。地球よりデッカイ折り紙なのな。

なんか、別件こんな昔話をちらと聞いた覚えが…。
米の取立ての酷い代官だかなんだかがいて、ある時一人の賢者が
それに業を煮やし、その代官にあるテガラをたてて褒美をもらうことに
なった際、代官が金目のものをやるといったが賢者は遠慮してこう言った。
「今日、米を1粒ください。明日は2粒。その次はその倍の4粒…
これを1ヶ月続けてもらえれば充分です」と言ったそうな。
代官は「そんなものでいいのか…いいよ」と二つ返事。
一ヵ月後、代官は米を蔵ごと全部取られてしまったそうな。
…おそらく代官は全部で米1俵もいかないくらいかな、と感覚で
思ってしまったのだろうと…。

更にまつわるハナシで、
1分で2倍に増殖するバクテリアを1匹シャーレの中に入れておくと
その中満杯になるのに1時間かかるそうだ。そこである研究者が
もっと早く満杯にしようと最初2匹から始めることにした。
2倍入れたので30分に短縮されるかというと、実は1分縮まるだけ、
というソレの逆効果を狙った出題もあったりした。
つまり1匹から始めても、最初の1分経てば2匹になっているから
あんまり意味無いわけだ。

“累乗の恐怖”は本当に恐くて感覚がおかしくなるのである。

(卓上のモデルは「アポロ11号、サターン5型ロケット」)
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「人生で最もハマったトイ」

2014年04月20日 | 昔回想

先日家のフスマをいくつか張り替える工事をした時にお袋が押入れの奥から
大昔遊んだ“手さぐりゲーム”を発掘した。
「うお!手さぐりゲーム。…ゴム部分も沸いてないし、まだ遊べそうやね」
しかし“人生ゲーム”とか“沈没作戦ゲーム”にくらべると今さら地味で直ぐ飽きそうだ。
でも当時これで結構ワイワイ楽しんだんだよなあ。
手さぐりゲームと言うとタカラトーイの製品だ。
思い出せばタカラのオモチャでコレよりもっとハマったものがあったんだ。
“リカちゃん”という女の子用の着せ替えドールが有名だったが、
男の子にも“GIジョー”っていう着せ替えドールの進化版みたいなのがあった。
ミリタリーというか、手足が自由に動いてアクションポーズがとれる兵隊の人形だ。
当時小学生だった自分も1体だけ買ってもらった。 今でもマニアは沢山いると思う。
オプションで軍服が色々あって、それどころか持たせる小銃や装備も充実してて
そんなのを買い足していくのがすこぶる楽しくて夢中になった。
友達に電動で発砲音と光のでる、土嚢の上にすえた重機関銃みたいなのを
持ってるヤツがいて、ソレが面白くて羨ましかったのを憶えている。
あと“リカちゃんハウス”方式で“前線基地”みたいなのまであってまあ楽しいの
なんのって…。遂にはそのドールが乗せられる戦車まで出た。
これはさすがに持ってる友達はいなかったけど(笑)。
でも自分が本当にハマったのは更にその後に発売になったものだった。

肌色成形だったGIジョーは更に進化して、クリスタル成形になり、中にメッキを
施したメカが内臓されたサイボーグになった。“変身サイボーグ1号”だ。
当時その衝撃の人形を見て欲しくならない子供はほぼ皆無だった。
クリスタルの綺麗さに、メッキのエンジンが中にキラキラしているんだよ、
おもちゃ屋のショーケース前で開いた口が塞がらない。
腕がオプションで色々なソフビ製武器に付け替え可能。
んで、着せ替えオプションも軍服からSFチックな超人風のコスチュームになり、
やがてTVでお馴染みの「キカイダー」や「シルバー仮面」等が発売。
今までソフビ人形を沢山買っていたのが、これ1体あればオプション部品で
あらゆるヒーローに変身可能というスグレモノだ。
まあ価格は高かったけど、近所の友達は皆んな最低1体は持ってたね。
当然自分もこれを1体買ってもらったが、人生を震撼させるシロモノは
この後に続くものだった。 ヒーローには敵対するものが必要だと
続いて出てきたのが“キングワルダー1世”だ。
このデザインを見て更に衝撃。ボディーは色付きクリアー成形で
中のメカは毒々しい生物感溢れる内臓みたいなグロい形に…。
ほいで腕に着ける武器類も生物的な造形という凄いセンスで。
メカ的な形の~1号の武器からするとソフビの柔らかさが活かされている。
“化石化銃”とか“記憶喪失銃”とか“死神銃”、特に“笑い銃”とかのデザインなんて
見てても楽しかったんだ。これにはハマり過ぎて、遂には親戚の家に行く時でもフルセットを
袋に入れて持ってくくらいだった…。流石に晩抱いて寝るとこまでアブノーマル化しなかったけど。

続いて間もなく“少年サイボーグ”が登場。サイボーグ1号より二周りくらい小さいタイプで
これのオプションパーツにも皆んな湧いた。ソフビではなくメッキのプラ製で、
足に付ける車輪やゴムキャタピラ、背中にはバネで発射出来るミサイル、腕にゴムスポイト内臓で
実際に水鉄砲になる飛び道具等、アクション的にも子供が喜びそうな要素を加えてきた。
自分は少年~の方は買わなかったけど、人のを見て結構イカスと思っていたんだ。
サイボーグシリーズは近所で流行りにハヤリまくって、かなりの期間近所の仲間で楽しんだね。

サイボーグシリーズが下火になってきた頃、友達が人形の中のメッキエンジンのみを
取り出そうとしてボディーをバットで叩き割っていたのを見たことがある。
勿体無いなとは思うものの、「あのメカだけ触りたい」気分は解からなくもない。
ところが暫く後、もっと進化した最強モデルが現れる。
“アンドロイドA(エース)”だ。コイツはボディーがスモークグレーのクリスタルで、
なんと胸が開いて中のメッキエンジンが取り出せるのだ!
メーカーが「エンジン取りたい」という子供が考えそうな事を読んでいたとしか言いようがない。
しかも腕や足にまでメッキメカをあしらったモノまでバリエーションにあった。
自分が一目見たとたんに一瞬で欲しくなったのは言うまでもない。
しかし価格はサイボーグ1号の倍だった。
やっとの思いでソレを買ってもらった時、巷ではサイボーグで遊ぶ子が
殆どいなくなっていたっけ…。

 (卓上のモデルはサイボーグシリーズの一つだった“サイボーグジャガー”。
  現在自分の手元に残っているのはこれのみ)
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「うろ覚えSF洋画談」

2013年12月11日 | 昔回想

自分がキャラクターモデルが好きな理由を振り返ってみると、やはり昔の
“やたらに濃いSF映画”に要因があるのじゃないかと。
「…じゃあ今のSF映画は薄いのか」と言われるとそうじゃなく、生まれてから10歳くらい
までに観た映画のインパクトのなんと強烈なことか、という話なんだ。
多分、この位の時期って感性が高いせいなのだとは思うけど、テレビで一回かそこらしか
観ていないのに不思議と現在の特撮技術バリバリの映画より頭に残っているのも確かだ。
なのでまた大昔のハナシになるけどf(^^;。
なにがいいのかって、出てくる宇宙船とかの形が単純明確で一回見たら忘れられないのが多い。
例えば「宇宙水爆戦」のメタルーナシップとか、「地球最後の日」のアーク号とか。
覚えやすくて観終わった後でも絵に描けちゃうよ。それゆえずっと憶えてて
「あれカッコよかったよなー…」と思い返す。頭の中でだんだん美化してきて、
そのうちメチャクチャかっこいいモノに思えてきたりとか。
その後写真をみると自分のイメージより案外ブサイクだったりとかね。
ずっと見ていたいからプラモが欲しくなるのかも知れない。
対して最近のSFメカは形がゴチャゴチャしすぎていてなんだかワケが解からなくて、
そのせいかプラモが欲しいという感覚にもなりにくい。

「宇宙戦争(旧)」のマーシャンズウォーマシーンが好きでかなり絵を描いた記憶が。
最近売ってるプラモを見て初めて真上から見た形を知った。
「地球の危機(TV版「海底科学作戦」)」の潜水艦シービュー号も大好きだったなあ。
コレを見て潜水艦が「ポッコーン、ポッコーン…」っていう音を出して進むのを知った。
もちろん幼稚園児なんで何の為かは理解してなかったけど。当時水物プラモの代表格でしたよ。
これは海外テレビ番組だけど「巨人の惑星」に登場の宇宙船スピンドリフト号なんかは
曲面の魔術とも云うべき形だったし。デザインとはこういうものだ、みたいなね。
…えーと、ずっと頭の隅に憶えててなんの映画だったか忘れてたものに、
「工事で街の地下を掘ってたらこじんまりした宇宙船のような物体が出てきて、
硬くてどうしようもないのを無理やりこじ開けたら中からバッタみたいな地球外生物の
死骸がわんさか出てきた」っていう、気持ち悪さ爆発のSF映画、
今ネットで調べたら「火星人地球大襲撃」だって(笑)。
あのバッタは火星人だったのかー。でもこの宇宙船も奇抜なデザインしてたなあ、
あんまカッコよくはなかったけど。

子供心にこんな面白い映画初めて!と思ったのが「ミクロの決死圏」だ。
潜水艇ごと小さくなって人体内に入るという奇想天外なアイデアで自分中でも上位にランク。
この潜水艇プロテウス号はカッコよかった。
「地球の頂上の島」でガキのくせに飛行船のプラモが欲しくなったりもした。
レトロチックなSFメカも魅力があって、「タイムマシン(旧)」のタイムマシンも
ネコ脚の家具調メカで置物としても見ごたえある。これは「タイムマシン(新)」の
方のメカもかなり気に入ったなあ。回転盤のクリスタルなところが綺麗で…。

…うわ、なんかいろいろ思い出してきた(^^)。恐怖系のもいろいろ観たなー、
プラモと関係ないけど、「顔のない悪魔」という、脳みそに脊髄みたいなシッポの
ついた生物が人間を襲う映画あったな、あ、でもこれもプラモ何処かで見かけたような。
「人食いアメーバの恐怖」とか。これはリメイクの「ブロブ」もいいけど。
観たあと“浅田飴(水あめタイプ)”が舐め辛くなった。
「ハエ男の恐怖」とかいうのもあった。これは「ザ・フライ」の基になったものだ。
今観ると「ハエ男の~」の方がキモイぞ。こっちは人間とハエが一体化するのでなく
部分的に挿げ変わるという、もっと厄介な状況だ。ラストシーンの人間の顔したハエは
夢に出てきそうだよ。
シブイ系では「アンドロメダ…」。宇宙から降ってきたウィールスの話。
多分、これは登場する地下要塞のような研究所が、近頃の「バイオハザード」のアンブレラ社に
踏襲されていると思うのだけど…。ウィールス漏洩を防ぐ為のシステムとか共通点が多い。

特殊な目薬つけたら何でも透けて隠れたものが見えてしまうという、「X線の目を持つ男」
も印象深かった。初めはそれで金儲けとかしだすんだけど、だんだん透けて見える範囲が
止め処もなく大きくなって精神に異常をきたし、最後は破滅してしまうという胸クソ悪い映画だった。
「ニンジャリアン」知ってる? きゃりーぱみゅぱみゅの新曲じゃないよ。
宇宙から来た狩猟をする宇宙人で、ヒトデのような形の生物を手裏剣みたいに投げやがるんだ(笑)。
これがまた、裏に牙の付いた口があって人間に噛み付いて血を吸う。かなりキモイよ。
洋画なんだけど国内での題名に、忍者とエイリアンが合体してる意味かと。…でニンジャリアン。
ニンジャリアン自体は確かオーソドックスな宇宙人っぽくて普通。

今頃はテレビで再放送もされず、レンタル屋に行っても滅多に見かけないような映画ではあるものの、
インパクト強で頭から離れない系の映画のつぶやきでした。
…途中でプラモから脱線しましたが「…おーなんかあったなー」と想い出して笑ってもらえれば幸い。

(卓上のモデルは「海底科学作戦」の潜水艦シービュー号)
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「絶滅危惧種、町のプラモ屋さん」

2013年11月14日 | 昔回想

自分は子供ん時、もらったお金を手にしてよくプラモを買いに行ったのは近所の文房具店だった。
ノートやら消しゴムやらが並んだ棚とは別に、店の端一角にプラモデルを置いた小規模な棚が
あったのだ。数的には30~40箱くらいだったかなー、種類はいくらもない。
それも当時100円~250円程度の比較的安物が殆どで、棚の上の方に
1000円位するおっきいのが2~3箱くらいあったかも。
もらうお金は100円とか200円なんで、そんな高級品は無視するしかなかったけど。
でもその頃はヘンな模型がいっぱいあったぜ。ゼンマイで動く「カミキリ虫」とか
「てんとう虫」とか。カミキリ虫は6本の足が動いてリアルだけど、てんとう虫は
車輪で動くんだ(笑)。“お化けネタ”とかも多かったな、「歩く手首」やら「歩く生首」…とか。
パッケージアートが凝っててなかなか恐かった。中のパーツ見るとギャップの差に笑ってしまうけど。
楽器のドラムスとか、エレキギターもタマに見かけた。
よく買ったのはヒコーキ、潜水艦系だった。型が何、とは言えない、ワケの解からない
メーカーオリジナルが殆どだけど。オバチャンに見せると「はい、100円。ありがとね」みたいな。
買ったらその日の内に作って、すぐ近所の友達に見せびらかしに飛んでく。…嫌な子供だなぁ。
広場あたりに持ってくと、たいがい自動的に知ったヤツらに目撃されるんだ。
家の裏に住んでた、年下の鼻垂れたヤツがこっちを見ながら、
「…なーんや、こんなんか…」とけなすように言ってたっけ。ところが自分はやたら嬉しかった。
何故かというと“確実にうらやましがっている顔”だったからだ。…やっぱスゲエ嫌な子供だったかな。

それで当時は近所に変わったプラモ屋がいっぱいあったぞ。
とりあえず、自宅から半径500メートル内に4~5件プラモ売ってる店があった。
ちゃんとした「おもちゃ屋」的なものは1件くらいなのだけど、さっきの文房具店とか、
駄菓子屋の隅っこにも置いてるとか、まだまだそれとは別に今思うと「反則なんじゃないか?」
と思う店があったりする。市場の外れの「米屋」にも、一角にプラモを積み上げて売ってたよ。
当然そこでもよくプラモ買った。店は幅一間くらいの狭い場所で、真ん中にシャンシャンシャン…
という音を立ててる精米機だかなんだかの機械があり、その横にオッサンが座ってて、更に手前右端、
つまり店の道路沿いギリギリの場所にダンボールが積みあがっていて中にぎっしりプラモが詰まってるんだ。
プラモを選ぶ際はその横にしゃがんで吟味する。オッサンの目の前なんだよ。
無口でちょっとコワモテのオッサンなので早く選ばないと冷や汗がでる感じだったね。
後に知った事だけど、その人は兄貴がプラモ屋なんでチョットだけ自分トコでも捌いてたというワケだ。
友達は皆この店を知ってるので「それ(プラモ)どこで買うたん?」「これ米屋」「あ米屋か」
という会話が何の説明もなく成立する。 その米屋も今はなくなってしまったなー。

凄腕モデラーオバチャンの店もあった。
店頭の陳列に、超上手く作ってある模型が並べてあって、家からは遠かったけど
この完成品見たさにわざわざ行ったりしてたんだ。店内に入るとカウンター内に居るのは
初老のオバチャンで、あろう事かそのオバチャンがそこでプラモ作ってるんだ。
…オッチャンじゃあないよ、オバチャンだ。
で、作ってるのが1/48のF-15とかむっちゃ渋いアイテム。勿論キレイに塗装してるし。
箱を持っていき「これなんぼ?」とか聞きにいくと塗ってた部品を置いて、
メガネをオデコに上げて「えーこれはー850円。」とか答える。
陳列の1/48アブロランカスター爆撃機もこのオバチャンなのか(汗)と思うと
顔が引き攣った。

近年は量販店の勢いに負けてこんな「町のプラモ屋」さんがどんどん無くなってきた。
「あっ、ダークイエロー無い!」とかなるともうバスに乗って都心へ出ないと買えないのな。
若手のモデラー減ってきてるのもこんな事が関係してるのかもなあ…。

(卓上のモデルは“アトミックアストロボート”「宇宙大怪獣ギララ」より)
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「走行プラモ時代」~形よりギミックが優先された時代~

2013年11月01日 | 昔回想

その昔、昭和30年代~40年代くらいは、特にキャラクター系のプラモデルは皆、
“幼児向け”だった。「模型」という概念ではなく、「おもちゃ」だったのだ。
それを裏付けるのが、ヒコーキだろうが船だろうが全てゼンマイか何かで
“走行する”ようになっていたのである。 …自動車や戦車模型がそうなっているのは解る。
でも飛行機や宇宙船にも物々しい大きさのタイヤが付いてて地面を走行するなんてどうよ。
幼児は手にもって遊んだり自走するのを見て喜ぶもので、しみじみ形を見て楽しむ、
なんて事はしないだろうというメーカー側の考えからだ。
でも自分は幼児の頃からテレビで見たのと形が違っている事に異議があった。
「ジェットヴィートルって、こんなタイヤなんかないでー」
とか思っていた、嫌にマセたメーカー泣かせのクソガキだったのだ。

小学高学年になったくらいで「宇宙戦艦ヤマト」がテレビで始まり、
他のアニメより細かな表現とセンスにたちまち自分も夢中になっていった。
まもなく「ヤマト」もプラモデルが発売され、例にもれず買ってもらう。
それはもう嬉しい限りである。
自分がヤマトのデザインで至高のセンスを感じたのは艦底に“第3艦橋”があったところだ。
ところが箱を開けて愕然。これも“走行仕様”だったのだ。
艦底にはゼンマイとでっかいタイヤを着ける為のおぞましい程巨大な箱形状が出っ張っていて、
期待していた第3艦橋なんか何処にもない。泣くに泣けない状態だ。
仕方ないから喫水線から上の形だけ見て楽しむことにした。勿論タイヤは付けずじまいだったっけ。
そもそもこんな壊れやすい形のプラモを走らせて遊ばせるなんて「早く壊して次を買ってくれ」と
言わんばかりじゃないか。このネコもシャクシも自走するプラモの数々に自分はほとほと不満だった。

自分達がミリタリー模型にハマっていた頃になって、「機動戦士ガンダム」のプラモが発売しだされ、
これがキャラクター物にもかかわらず“ディスプレイモデル仕様”になっていたんだ。
モビルスーツはともかく「ホワイトベース」に走行タイヤが無く鑑底の形がパーフェクトに
再現されていたのにはたいそう感動した。「下の形がちゃんとあるっっっつ!!!」
長年のイライラがふっとんだようで、それは見ていて気持ちのいい光景だったんだよな。
「ガンプラ」は大ヒットで、自分も店頭に並んで随分買ったけど…。
第3艦橋の付いたヤマトが出てきたのもこの辺りからだったかなあ。

(写真の「謎の円盤UFO」に登場のこの艦のプラモも元は走行仕様でした)
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ブログ開設~第一回 「サンダーバード症候群の子」

2013年10月14日 | 昔回想

…お酒をちびちびやりながら、完成品を眺めたり今日の作業成果を確認するのが好きである。
そういう時間が自分にとっていちばん満足感を感じるひとときだし。
モケイが好きな人の中にはそういう方がいっぱいいると思うのです。
そういう人達が「今日は呑みのアテないよな~…」と思ったときに、
よければココのブログを観てもらおうかなと。

今は新作ネタがないので、ひとまずめっちゃ旧作を貼ることにする。
懐かし系水モノプラモである。なので、それに準じた大昔の話をつぶやいたりする。
(あー、ちっちゃい写真はクリックで拡大します)

…物心ついた頃から、自分はプラモデルが大好きだった。
みんながボールとバットで遊んでいても、やれ王選手だの、長島選手だの騒いでいても、
そんなものには全く興味は無く、砂場でプラモを手に「ドッかーん!!」とか「ちゅボーン!!」とか
いつも叫んでいた。…明らかに「サンダーバード」の観過ぎである。“サンダーバード症候群”。
でも案外、一緒になって遊ぶ子もちらほらいたんですワ。

お風呂は生意気にも自宅にあって、水モノプラモがバケツの中にガラッとあって、それでブクブク遊んでた。
別にゴム動力やモーターライズで動かすとかはどうでもよくて、形がカッコよけりゃあ満足でしたね。
幼稚園くらいのとき、親父が作った戦艦大和のモーターライズを淀川に走らせに行ったことがあるけど、
動いているのを遠くから見るよりも、やっぱり手に持って「ドッかーん!!」「ちゅボーン!!」の
遊び方のほうがよかったんですワ。ヨソの子はだいたい、出来れば動く高級オモチャを好むようだったけど、
自分はそのへんどうも違ってて、誕生日かなんかに買ってもらったリモコンのサンダーバード1号の
おもちゃのリモコンボックスとコードがうっとうしくて、ハサミで切ってもらった事があったりと。
…やっぱ自分はヘンな子だったのかなあ。
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