連休初日はテニスをしましたが、2日目はサックスの練習をしました。6月の発表会まで残すところ2ヵ月弱。今回の発表会では初めてアドリブプレイに挑戦します。特に自分からアドリブをやりたいとは一言も言っていないのですが、先生が勝手にそういうことにしてしまいました。ジャズのプレイヤーに教えてもらっている以上、そういう話になるのは想定内ではありましたが、やってみると本当に難しくて苦心惨憺しています。
なにより最初から難関なのは小節の感覚が乏しいことです。今回は16小節アドリブを吹くことになっていますが、カウントしながらではちゃんとフレーズが吹けないし、フレーズを意識しているとカウントがわからなくなります。先生と話をしても、とにかく「なんとなく」16小節がわかるようになるまで慣れるしかないと言われています。
そんなものかと思って、この数カ月ずっと練習をしていたら、最近では確かに何となく16小節だなとわかるようにはなってきました。伴奏だけ流しながら適当にフレーズを吹いて、このあたりだなと思って終わると90%以上の確率でちゃんと合っています。テニスのセカンドサーブよりも確率が良いくらいです。
ただテニスのセカンドサーブと一緒で、まだ「入れにいってる」自分がいます。サーブが自信をもって振り切って入っているわけではないのと同様に、サックスも自信満々でこれで16小節だとわかっているわけではありません。多分ここだなと思いながら終わってみたら、合っていて良かったぁという感じなのです。
サーブは練習なら気持ちに余裕があるので入れることができますが、試合になると緊張して途端に確率が下がります。それと同じだと考えると、サックスも練習では16小節がわかっても、ステージに立ったら緊張して全然わからなくなる可能性が十分にあります。なにせやったことのない挑戦なので、どれくらい舞い上がって訳がわからなくなるのかも、わからないのです。
と言うことで、とにかく自信が持てるまで繰り返し練習を重ねるしかありません。たくさん練習して、それでも失敗したら諦めもつくというものです。それにそもそも16小節に収まったら良いと言うことではなく、その16小節にどんなフレーズを吹けるかが大事なのですから、まだアドリブの「ア」のところで止まっているようなものです。先生からは「何をどう吹いたって間違いではないのがアドリブなのだから気楽に」と言われていますが、だからと言って気楽に吹けるほどの腕も度胸もないので困ります。