先月のサックスの発表会で吹いた「ニュー・シネマ・パラダイス」メドレーですが、目標が「良い音」で吹くことだったのに、正しいピッチで吹くことに気を取られてしまって、肝心の音が少しおとなしくなったことが反省点でした。聴いた人によっては「びびってる」「自信なさげ」という印象だったようで、14年もサックス吹いていて「自信なさげ」というのはかなり最悪です。「丁寧」に吹いたつもりが「びびってる」となるのは実力不足と言うしかありません。
サックスの先生にこの点について話したところ「じゃあ今度はパーンと吹く曲やって練習しましょう」と言われました。音の動きが難しく表現が微妙なメロウなバラード曲をやるよりも、思い切って吹くことが必要な曲を練習して、苦手克服を図るというのが先生の考えです。もちろん僕に異論はありません。
先生が提案してきた曲が「Georgia On My Mind」(我が心のジョージア)です。ジャズではなくアメリカのポピュラーのスタンダードナンバーで、レイ・チャールズのカバーが広く知られています。1996年アトランタ五輪の開会式でレイ・チャールズ自身が歌唱したのを覚えています。意外な選択でした。もっと元気なロック系の曲でも提案されるのかと思いました。
1930年発表の古いポピュラーソングなので、それほど興味があった曲ではないのですが、実際に吹いてみると気持ちの良い曲でした。さすがに多くのアーティストにカバーされてきただけのことはあります。レイ・チャールズのカバーも改めてYouTubeで聴いてみましたが、ボーカルの発表会で挑戦したくなるほどカッコ良いです。とりあえずこの曲を「バーン」と吹くことが当面の目標です。