レストラン事情 2 市場の中の食堂

カンボジアから   金森正臣(2005.12.10.)

レストラン事情 2 市場の中の食堂

写真:これは昨年、地方の小さな村に行った時の市場の食堂。この食堂では、米の細生麺にココナッツミルクの入ったスープをかけて食べるノンパンチョクを食べさせる。冷たい素麺感覚。

 だいたい一つの店が4m四方ぐらいしかない。一つの食堂の営業品目は限られており、麺、お粥、ご飯類などに分かれている。昔(1980年頃)、韓国に良く通っていた頃、韓国の食堂はかなり専門性が高く、入った店によってメニューが限定されてしまうので困ったことがあった。飯が食いたいと思っても麺の店に入れば、麺しかない。ハングルが読めないから、表にいろいろメニューが書いてはあるが、無いに等しい。おまけに北の方の文化で、レストランは全て戸が閉まっている。軽い朝食のつもりで入ったら、どんとキムチが10種以上も出て、スープとご飯が付き、朝から目を白黒するほど食べなければならなかったこともあった。日本の何でもある食堂は、便利だと思ったこともあった。その点カンボジアは、パリのカフェーの様にオープンエアのところが多いから、一目瞭然である。
 特に市場の中の食堂は、狭いので鍋のフタまで手が届き、勝手に開けてみることも出来る。店の間の境もないから、見渡せば客が何を食べているかも分かる。最も、通路に目をやると大きなネズミなどが走り回っており、にわかに衛生状態が心配になって、火の通った物にしようなどと思うこともある。
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