日本人の潔癖症

日本人の潔癖症   2019.03.15.    

日本人の潔癖症も、ある意味ストレスの結果であろう。少しでも効率よく、不快感が無い様にしようと病的に潔癖症になっている。その結果ストレスは増すばかりで、病気にも耐性が無くなっている。私は風邪をひいても(あまりひかないが)、ほとんど薬は飲んでいない。風邪をひいて熱が出るのは、白血球が病原菌を攻撃する効率を上げるために体温を上げている。ここで熱を下げる薬を飲むと、体温が下がり白血球の活動が下がり、治りが遅くなる。加えて風邪薬や解熱剤は、胃に負担が多いので、消化吸収が悪くなり解熱後の回復も遅くなる。
また様々な病菌にかかると、その菌に対する抗体ができる。以前にエジプトで調査していた時、アスワンハイダムに遊びに行った。今はないオールド・カタラクトホテルに泊まり、ファルーカ(ヨット)で遊びに出た。同乗したのはインド人で、クルーからナイルの水を進められて、美味しいと飲んでいた。私も進められたが、明日の朝は起きられないだろうと遠慮しておいた。この時島国育ちの私は、コスモポリタンには成れないと痛感した。
しかし諦めたわけでは無く、カンボジアに居た時には、淡水のカニの塩漬けに挑戦し、4回目には抗体が出来上がった。このカニの塩漬けは、緑のパパイアのサラダ(ボックロホン)に必ず入る。耐性をつけないと、ビタミン豊富でピリ辛の旨くて安いおかずが減ることになる。まだ若いパパイアは、たんぱく質分解酵素が多く、ビタミンCも飛びぬけて多い。

小さい時から土の上で遊び、様々な菌や寄生虫と共生できると、アトピーの出る割合も少なくなる。これは約30年も前に、東京医科歯科大学の藤田紘一郎教授が提唱したことがあり、多くの関心を引いた。

日本人は、もっと病気におおらかになり、自分自身の乗り越える力をつける方が快適に人生を過ごせると思われる。潔癖症は、過度に敏感になると、余分なストレスと攻撃性を増すことになる。
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ちょっと失敗

ちょっと失敗 2011.9.6. 金森正臣

 先週は忙しく、金曜日ごろには食欲が落ちていた。金曜日の朝に、いつものおかゆ(玄米と白米半分、ジャガイモとニンジンを入れ、こぶ茶を少し入れている)と共に、変わったチーズを食べた。このチーズは、ヨーロッパのチーズ文化の人たちがしばしば調理する方法で、いろいろなチーズを切り混ぜて、ニンニク・コショウなどの香辛料を入れて練って再度固める。

 このチーズは数日前に買ったものであったが、冷蔵庫に入れてあったので大丈夫と疑わずに食べた。味はあまり変わっていなかったが、あまりおいしくもなかった。これが悪かったらしく、夕方から調子が悪くなり、夕食は抜き。そのまま寝てしまった。土曜日も調子の出ないまま、朝食抜きで少し仕事。昼には疲れて、長い昼寝。腹は痛くなかったが、下痢が激しくなり、夕食も抜きで寝た。日曜日は散歩に出てメコン川の水の量などを確認。しかし体が疲れているので、午前は昼寝?午後からは、カンボジア研究会が有ったので出席。カンボジア研究会は、最近若手の研究者が多くなり、調査中に発表の機会を持ち、少しでも研究成果が上がりやすくしようと言う、先輩たちの働きかけ。京都大学の東南アジア研究所の小林知氏などが世話役で始まった。2005年ごろには研究者が少なく、現在立命館大学の羽谷さんなどの時には、借りていた家に皆で集まって発表会を開いたりしていた。日曜日には3つの発表が有ったが、集まったのは25人ほど。感心の高い人が増えたと、感慨ひとしきり。

 何とか発表だけは聞いていたが、体調が悪かったので懇親会は失礼して、帰って寝てしまった。先週の火曜日にバッタンバンに12時間ぐらいをかけて一日で往復した結果、車の中でうたたね。その結果風邪もひいていたらしい。これらが重なって、なんともならない状態になった。

 月曜日も調子が悪いまま、何とか無事に過ごし、9時ごろには就寝。かなり良く眠れるようになり、今朝は快調。やはり年を取ると体力が落ちているので、油断は禁物。これからは要注意が増えるように思われる。もう少し、いろいろの道筋を出来るようにしておくのが、私に役割。いつもお師匠様から言われるように、出来るところから始め、出来るところまでする。なかなかうまく行かない。

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ガン闘病記  3 雑感

ガン闘病記  3 雑感  2010.8.13. 金森正臣

 体力の落ちてきたのは年のせいであろうと諦めていたが、手術後少しずつ回復してきている状態からすると、ガンのために体力が落ちていた部分もあり、手術以前より良い状態に戻りそうな気がする。手術前には、昨年9月ごろから2kg程度減少していた。検査や手術、術後のリハビリで結局7kg程度減少した。検査の度に、消化管を空にするために、流動食にしたり下剤を掛けたりするから、なかなか栄養が取れない。現在最低のときよりも1kg程度増加してきているから、今後体力は少しずつますであろう。

 ガンになって、保険をかけていたので、これで取り戻せると張り切ったが、結局30年もかけた10分の1程度であった。これだったら積み立てておいた方が良かったかとも思うが、人生はなかなかそうは行かない。20歳代にタバコを止めたとき、積み立てておくとかなり貯まる計算であったが、結局まったくたまらなかった。やはり「とらぬ狸の皮算用」はダメだ。保険も捨てたものではないかもしれない。

 ご心配をおかけしましたが、もう2-3年出来ることをしたいと思っている。
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ガン闘病記  2 雑感

ガン闘病記  2 雑感  2010.8.11. 金森正臣

 今から30年ぐらい前であったと思うが、ガム島で27年間も一人で生きてきた元日本兵の横井正一さんが、ガンになった。その時は早期にご自分で気が付き、医者に行ってガンが見つかった。そのときのコメントに、「自分の体の変調が分からないようでは、ジャングルで一人では生き残れない」であった。
 手術を担当してくださった主治医の先生曰く、「あの大きさのガンは、2-3年ではなく5年以上経っています」とのこと。やはり文明の中に生活していると、勘が鈍っているかとがっかり。

 ガンは、結構体力と気力が落ちるので、注意が必要。かなり以前から、体力が落ちていて、十分に仕事が進まなかった。もちろん気がついたのは、ガンと分かってからで、それまでは年のせいだろうと思っていた。年による老化もあり、明確には分けがたい。しかし、ブログの更新状態を見ても、3年ぐらい前のある所から急に更新のスピードが落ちている。仕事を終わると、すでに体力が余っておらず、早く休みたいが先に立っていた。特に昨年の9月ごろからは、夕方は早く寝たかった。また2-3年前から、悪酔いすることがあり、途中で気分が悪くなった。最後のほうでもそうであったが、結構体調に浮き沈みがあり、一定に保つのが難しかった。私が元気になると、ガンも元気になって、次の日には私が疲れているなどと冗談を言っていたが、状態は結構波がある。気力が落ち始めると、引き込まれる危険がある。気力が落ちたら、ガンが元気になるような気がする。

 体力の回復には、結構日ごろの生活が影響しているように思う。私は小学校のころから、ヤギやヒツジの餌取り、新聞配達、冬には山から薪や炭運びなど体を使ってきた。小学校時代は健康であったわけではなく、学校はいつも長期欠席児童で、担任の先生が進級のために苦労してくださった。中学生になって健康になった。学生時代は山岳部で、よく運動していた。15人の1年生の中でも、最も体力の有った方である。就職してからは、調査で山を歩くことが多く、運動不足はほとんどなかった。しかし、大阪時代の3年半は、運動不足で体調を崩していた。それは愛知に移った38才頃に気が付いた。それから毎朝10kmぐらいを走るようにしていたが、それは調査のための体力作りでもあった。60代を過ぎてから走るのはやめ、5kmぐらいの散歩になった。それでもアフリカの調査では、日に3.6万歩を歩くこともあり、体力は維持できていたと思う。今回もこのような体力が、回復におおいに役にたっていると実感している。
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曇り後晴れ後雨 復活

曇り後晴れ後雨 復活    2009.5.5. 金森正臣

 先日来苦労していた風邪も、今日はすっかり良くなった。しかし、朝家を出ようとしたら雨が来て出鼻をくじかれた。しばらく家でお茶を飲みながら、グズグズ。間もなく10分ほどで小降りになったので、勤め先まで歩いた。

 仕事を始めてみると、風邪が抜けるとこんなに楽かと言うくらい進む。やはり昨日までは、能率が悪かったようだ。特に苦痛も感じていなかったが、やはりいろいろ調子が悪かったようだ。昼食後には、電話代を払ったり、インターネット代を払ったりあちこち会社を走り回った。汗が出るとのどが渇くが、それでまた循環が良くなって、活性が戻って来る。

 今年も雨期が進んで、各種の花が沢山咲き始めた。窓の下のゴールデンシャワーも満開。今朝3日振りに散歩に出てメコン川を見たら、なんとなく水位が上がり始めているように感じた。すべたが新鮮に感じられるのは、やはり体の調子か。
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久しぶりに散歩 

久しぶりに散歩                    2008.8.7. 金森正臣

 昨日、久しぶりに朝の散歩に出かけた。けがをしてから丁度1年1ケ月ぶりである。もう年だから、ビハビリで失敗したくないので、ゆっくり安全にしているから時間がかかる。体力が出てくりと自然に歩きたくなるので、それまで待っていた。ここのところ忙しく、散歩に行きたいと思いながら、なかなか始まらなかった。

 以前よりやや短いコースで約3kmを歩いた。相変わらず公園では、羽根をけっているグループや太極拳、ダンスなどをしているお馴染みの顔も見えた。

 午後になって急に予定が入り、今日はゆっくりする予定が、超ハードスケジュール。体力が持つかと心配しながら、仕事が終わったのは暗くなった7時近く。もう夕食を作る元気はなく、外食。家に帰って少し休んだら、体力が余っていることが判明。少々体に痛いところがあるものの、元気に就寝。今朝も昨日の残りがあり、早起きで仕事をしたが、それほど疲れていないので、かなり体力も回復してきている。

 写真は、朝の散歩で見た火炎樹の花。この花は、雨期に入るとかなりバラバラとあちこちで咲き続ける。
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挨拶

皆様

ここの所オフィースの、インターネットがなかなか繋がらず、送れない日がしばしばあります。
いたって健康で元気ですが、インターネットの調子ですから、休むことがありましてもご心配なく。
わざわざメールを頂きました皆様有難うございます。
ご心配をおかけいたしました。

          金森正臣
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メコンの岸で踊る

カンボジアから   金森正臣(2005.12.8.)

メコンの岸で踊る

写真:東南アジアの大河メコンの岸で、朝日を受けて踊りまくる人々。川風も気持ち良く、一日が爽やかな気分で始まる。老若男女織り交ぜて、皆楽しそうだ。右手の座り込んでいる女性達は、メコンから揚がった魚を売っている。生きている魚も多く、帰りに買っている人もいる。

カンボジアの首都プノンペンは、メコンの川岸にある。丁度トンレ・サップ湖から流れ出すトンレ・サップと合流するあたりだ。合流後直ぐにメコンはトンレ・バサックが分かれるので、丁度Kの字のようになっている。この腕が出た状態をクメール語では、チャトモックと呼び、この付近の地名になっている。バザック川が分かれる辺りからは、もうメコンデルタの始まりである。トンレとは、クメール語で川を意味する。
 この川岸は、プノンペンの市街地の東端にあたる。川岸はだんだん整備されて、幾つかの公園がある。朝日が昇る頃、この公園で踊る人々が集まる。東南アジア第一のメコン川に朝日が映えて、美しい。乾期の終わりの12月は、川風も涼しく気持ちがよい。誰かが音響設備を持ってきて(ここではかなり大きなスピーカーが使われている)音楽を流し始めると、次第に人が集まって100人を超していることもある。朝の散歩客を見込んで、あちこちに屋台や簡易レストランが出現する。
 カンボジア人は、健康に留意しているようだ。しかし、散歩の途中で甘い物(カンボジアでは、各種の甘味のデザートが発達している)や飲み物(これも甘い物が多い)を取るのを楽しみにしているから、エネルギーの差し引きはどうなっているのか心配になる。多分彼らは、エネルギー消費などはほとんど意識していないので、歩いて腹が減って、美味しく食べて、それで満足しているのだろう。日本人のように神経質になるのは、彼らよりも不幸かも知れない。
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太極拳のグループ

カンボジアから   金森正臣(2005.12.7.)

太極拳のグループ

写真:公園で大きな派手な扇子を持って踊りまくる太極拳のグループ。朝日が昇る前から始まり、1時間以上も踊っている。結構健康には良さそうだ。

 毎朝公園で、太極拳のグループが踊りまくっている。太極拳のグループにもいろいろなのがある。このグループは、大きくて派手な扇子を持って、一斉に閉じたり広げたりして音も賑やかである。Tシャツの背中に太極拳の文字が入っているから太極拳だと分かるが、そうでなければどこかの踊りの団体かと思う。毎朝、朝日が昇る前から、20-30人で1時間以上も踊り続けている。結構年配の人もいる。2-3人の熟達した指導者がいて、音楽に合わせて踊っている。結構出入りは自由らしく、ユニホームもなく参加している人もいる。
 他にも剣を持って踊るグループもある。何も持たずに、いかにも太極拳をしていると分かる、ユニホームもない50人規模のグループも幾組もある。誰か踊り始めると,順次参加して出来上がるグループもあるらしい。あまり排他的でないところが結構カンボジアらしい。
 グループには所属していないが、1-2人でゆっくりと舞っている人もいる。見慣れてくると、年季の入った人は、それなりに貫禄があり、様になっている。
 太極拳だけでもこんなに多様なのだと、ビックリする。
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体重測定屋

カンボジアから   金森正臣(2005.12.6.)

体重測定屋

写真:公園に朝出現する体重測定屋。多くの人が足を止めて体重を量っている。一般の家庭には、ヘルスメータは普及していない。健康が気になりだして、体重が気になるのであろう。

 健康を気にする人が増えているのだろう。街角には体重測定屋がいる。以前には路上生活者のような子どもが、ヘルスメータ一つを持ち歩き、通りかかりの人に声をかけていた。体重計を差し出して、その上にお客さんが乗り、自分で体重を量る。1回100リエルくらいであろうか(1ドルは4000リエル)。値段は定かではない。
 最近は、身長と体重を両方量る測定屋さんが、朝の公園に登場している。少なくとも私の散歩コースに2カ所いる。体重計も持ち歩けるようなものではなく、200kgまで量れる大型のものもある。これで商売になるのかどうかは定かではないが、朝の一時だけで昼間はいないから、朝の散歩する人を目当てにしているであろう。
 カンボジア人は、日本人のように体重が人に知られることをあまり気にしない。私のいる研究室にも、体重計が置いてある。良く教官達が来て自分で体重を量っている。若い女性もいるが、あっけらかんと60kgなどと報告している。学生も同様で、教官に指導を受けに来た学生が、勝手に体重を量って笑い合っている。何ともおおらかで、本来はこれで良いのだと思う。日本の女性の様に人に知られないようにするのは、異常であろう。知られたから健康状態が悪くなるのでもないし、増えるわけでも減るわけでもない。人に知られて笑われると思うのが、自分を自分が認められない精神状態を現しているのでは無かろうか。もしそうだとすれば、たかが体重の問題であるが、自分を自分が認めることが出来ないでいる状態で、極めて不安定な状態である。
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