自殺・子殺し・親殺し・無差別殺人など

自殺・子殺し・親殺し・無差別殺人など

 

日本では毎日ニュースになっている事項である。

この現象は、動物学的には個体群の崩壊の時の現象である。

 

ところでこの原因の多くに、子どもの時の成長過程での問題があることはあまり考えられていない。起きた時のその都度、それぞれの理由が考えられているが、これでは対症療法で、根本の解決には至らない。もっとも根本解決に至るには、数十年がかかり関係性も十分に理解されないであろう。

 

政府の対策も、子ども庁を作るぐらいではほとんど役には立たない。もっと根本の原因を把握し、原因の解消に努めなければならない。教育学者は、もっと子どもの成長過程の全体像に目を注がなくてはならないであろう。

 

実際の社会では、殺しに至らないが、関連する問題は数十倍起こっている。

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大食いのテレビ番組

大食いのテレビ番組

 

最近大食いを売りにしたテレビ番組が目を引く。大食いは食品の無駄で、品格もない。

 

レストランがサービスで、客に沢山食べさせようとするのはそれなりの理由がある。

 

昔学生と一緒によく行った下田の「とんかつ一(はじめ)」は、主人が客に沢山食べさせることを主義にしており、食べ終わって油断していると、追加を盛られて苦労する。腹を空かせていた学生は大喜びであったが。60代になってからは、苦労した。

 

テレビで大食いが良く出てくるのは、日本人の感覚が正常ではなくなっているからであろう。世界にも日本にも、十分に食事がとれない人がたくさんいるのに。

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日本の子どもたちの問題 3 子どもの興味

日本の子どもたちの問題 3 子どもの興味

 

ノーベル賞の真鍋さんが、研究の推進には好奇心が必要だと述べている。いつもノーベル賞受賞者が言うことには、意欲を以て追及することや興味を持つことである。この二つは関係があって、興味があるから意欲が沸き、さらに興味を引き起こすことになる。

この二つは、幼いころに自由に遊ぶことから発達する。現在の様にいろいろ管理されていると、子どもは自由に興味を伸ばせない。

好奇心は興味と関連していて、伸ばすのにいくつかの要素が必要になる。よく観察していると1歳にならない子どもでも、水などに興味を持ちだすとかなり集中して遊ぶ。外でもそうであるが、食卓の上などでも、コップの水やみそ汁などで遊びだす。多くはすぐ止められて、中断する。外であれば、雨上がりなどの水たまりで遊び、発展すると泥が入り、やがて形が作られる。これまでには2-3年はかかる。

他にも闇夜の焚火なども、多くの子どもたちが夢中になる。不登校児の野外キャンプをしていたころ、明け方まで焚火のそばに座り、焚火をしていた子どもをよく見かけた。このことによって不安定であった子どもの心も次第に落ち着き、親とのコミュニケーションが取れるようになった子どももいた。

 

政治の世界でも、子どもの減少や様々な問題に対処するために「子供庁」などを提案する動きがある。しかしながら、子どもの成長の実際を理解しないで、支援をしても見当はずれになるであろう。子育てに費用がいる現在であるから、養育費の支援などは多少助かるであろうが、これは末葉のことである。子どもに意欲や 興味を育てておかないと、子どもを産む意欲も育てる意欲も低くなるのは当然である。

ここに現在の少子化の基本問題が存在する。

 

日本では自殺者が多い。今年も2万人を超えたと発表があった。自殺も小さい子どもの頃の成長環境と関係がある。自由に自分の興味が延ばされていると、自殺願望になっても乗り越えられる。しかし現在の日本は、対症療法でいかに自殺を少なくするかに明け暮れている。もっと根本の成長時に、意欲を伸ばしておくことが重要であろう。

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