レストラン事情 4 クメール飯屋2今日の昼飯 

レストラン事情 4 クメール飯屋2今日の昼飯    金森正臣(2006.9.28.)

写真:8月1日の昼飯。手前の白い皿は、ご飯。カンボジアでは、茶碗もあるが、普通はご飯をお皿で食べる。その向こうの丼は、鶏肉のクメ-ル風カレー。その左手お皿にあるのはプラホック入りの卵焼き。更に奥の皿は、卵焼きと一緒に食べる生野菜。左奥の器は、ご飯が入っていて、客は自分の好みだけ更に盛る。お変わり自由。右手に唐辛子を刻んだものと小さなライムの切ったものが薬味の様についている。左手のコップは、氷の入った、中国風のお茶。

 8月の初めの4日間は、大使館で日本に送る奨学生の選考面接試験をした。疲れたのと時間が遅くなっていたので、大使館から歩いて5分ほどのところのクメール食堂に行った。かなり流行っていて、以前から時々寄る店。でも今住んでいる場所からはかなり遠いので、最近はあまり行っていなかった。改装されて綺麗になっており、相変わらず混雑していた。近くには、国立の幼稚園教諭の養成所があり、若い女性たちも多い。

 今日のメニューは、鶏のクメール風カレー。特徴は、ココナッツミルクがたっぷりと入っているので、かなり濃厚な味。辛味はさほど無い。よく煮込まれていて、肉は柔らかくなっている。卵焼きには、魚の塩付け(プラホック)が入っており、独特の発酵臭がある。この臭いを嫌いな人は結構居るが、カンボジアでは色々な物に入っている。味噌に慣れていると、比較的大丈夫な気がする。しかし、チーズの発酵したものを食べている人たちでも駄目な人も居るから分からない。卵焼きは塩辛く出来ていて、生野菜と一緒に食べる。青いトマトの輪切り、きゅうり、インゲンの生鞘、黄色いのはパイナップル。これで合計1.5ドルほど。普通は一人一品ぐらいで、仲間と分け合って食べる。そうすると1ドルぐらい。栄養はたっぷりだけど、生野菜は寄生虫が心配。でも食べてしまってから、年に一度ぐらいは駆虫剤を飲む。最近日本に帰ったら、虫下しが薬局に無く、お医者さんから処方してもらわないと買えなくなっていた。ひどく不便。ご飯は、基本的にはスプーンで食べる。何しろ粘りの無いインデカ米だから箸では難しいし、カンボジアの人はスープをかけて食べることが多い。

 気楽にこのような食堂で食べているが、日本人はほとんど見かけたことは無い。数倍高い日本食堂などではよく見かけるのだが。
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プノンペンの朝の風景  25 凧揚げ大会

プノンペンの朝の風景  25 凧揚げ大会    金森正臣(2006.9.24.)

写真:早朝の公園に沢山のタコが上がっていた。丁度日曜日の8月20日の朝のこと。いつもの通り散歩に出かけると、公園が妙に賑やか。まだ薄暗い空に沢山のタコが揚がっていた。公園の周辺の道路上には、色とりどりのタコを自転車に飾って売り手が待っている。写真の空の黒い点は、レンズの汚れではなく、揚がっているタコ。その数、数百。

 何で突然凧揚げ大会になったのか、いろいろ聞いてみてもはっきりしない。確かに、数日前から、公園の周囲に、自転車に2メートルぐらいの竿を立てて、タコを売る商売が始まっていた。でもこの日は、無数のタコが揚がっているし、道路は渋滞して写真の手前の様に動きが取れない状態。散歩もいつもの公園の中ではなく、周辺道路の歩道を歩く羽目になった。

 子どもも大勢いるが、大人が夢中になってしている。風の調子もよく、100メートル以上揚がっているものもザラ。2-3月前に、国際凧揚げ大会なる催しがあって、この時には、日本大凧の様な物や連凧、様々な形の物が揚げられていた。でも今回は、なんだか分からない庶民の楽しみだった様だ。

 因みに、このタコはすべてビニール製で、何処かの工場で作られた物の様。輸入品の可能性もある。軽くてよく揚がるタコだ。その後もあちこちで揚げているのを見かける。庶民が生活を楽しめるようになったことは、嬉しい。
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プノンペンの朝の風景 24 おばあちゃんの羽根けり練習

プノンペンの朝の風景 24 おばあちゃんの羽根けり練習  金森正臣(2006.9.23.)

写真:カンボジアでは、日本の羽根つきの様な伝統的な遊びがある。この羽根を蹴る遊びはなかなか技術を要し、簡単には行かない。蹴鞠を羽根に変えてする遊び。全身何処を使っても良いのだが、相手が打てるように蹴り返すのはなかなかな技。あるときいつも散歩に来ていたおばあさんが突然、この羽根蹴りの練習を始めた。いつも付いて来ているイヌは、すっかり飽きてしまって、木陰でふて腐れて寝ていた。

 いつも散歩の時に顔を合わせるおばあさんがいる。年の頃は私よりはるかに上で、近くに住んでいる様だ。何時も小さな白い胴長短足のイヌを自転車の前籠に入れて、公園にやって来る。イヌと二人暮らしなのか、家族がいるかは定かではない。いつもかなり長い時間気ままに遊んでいるので、多分一人暮らしであろう。いつもトボトボとイヌが後から付いて歩いていたが、ある日突然、羽蹴りの練習を始めた。

 私もこの羽根に興味を持って、4個ほど持っている。時間が無いのでなかなか練習にならないが、一度だけ蹴って見た。足の甲で蹴るのが一番簡単そうだが、これが意外に思ったようには飛ばない。公園で毎朝蹴って遊んでいる輪が、2-3個は有り、それぞれ数人から十人位で輪を作り、お互い蹴りあって遊んでいる。中には、後ろに飛んだものを足の裏で上手に蹴り返す人も入る。

 おばあさんも、練習を始めて数日で、数回は自分でけり続けられるようになっている。汗びっしょりになって、懸命に練習している。失敗するとチョット苦笑いしたりしながら楽しそうだ。以前より気力が充実して来ているのが伺える。あの年になってたいした者だと感心している。イヌは、すっかり諦めて、木陰でふて腐れて寝ている。

 日本でも我が家から散歩に歩くコースに、同じようなおばあさんがいる。胴長短足のイヌを連れて何時も一人で歩いている。「時計屋のおばさん」と呼ばれている人で一人暮らし。最近歩く距離が短くなって、お供のイヌが太り気味でチョット気になっている。
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プノンペンの風景 22 勤めているところ 

プノンペンの風景 22 勤めているところ    金森正臣(2006.9.22.)

写真:大きな石版6枚を使って、勤めているところの看板がある。正門の右手にあるのだが、この正門は開かずの門で、今までに開いた所を見たことは無い。ワットプノンから南下する、官庁街とも言える大きな通りに面しているのだが、使われない門である。
写真を見ていただくと、勿論中央はクメール語表記であるが、左に英語、右側にフランス語で表記されている。旧宗主国の貫禄であろうか。

 勤めているところは、そのまま訳すと国立教育研究所になる。しかし実際は、研究はされておらず、高等学校・地方の小・中学校の教員養成所の教員養成をしている。日本の戦前の高等師範学校と言ったところで有ろうか。異なるのは、教員養成期間が1年間で、大学の卒業者が入ってくる点である。小中学校の教員養成は、高卒者が入ってきて2年間であるから、日本の短大並みである。

 カンボジアではまだ、研究が行われる段階には無く、彼らが知識の基礎を学ぶ段階である。簡単な事実を認識できない場合が多いし、論理的なことになるとほとんど小学生段階である。これか見ると日本の教育は、なかなか立派なものだと思うが、教育に偏りすぎて、実践の力が弱いのは、大問題である。如何に生活科などを唱えてみても、教える先生が実践的な鍛え方をされていないから、持っていない物は教えられようが無い。

 先日、あまり見ないテレビで、偶然にノーベル賞受賞者の小柴さんが話しているのを見た。彼は、理解には2つの種類があり、能動的理解と受動的理解であると言っていた。20年来私も学生たちに、直接的知識と間接的知識と言う知識の違いを説いてきた。小柴さんの受動的理解は、教えられて得たもの。私の間接的知識は、教室で覚えたり本から知ったり、テレビなどから理解したこと。同じ意味だったことに驚きながら、実際に使えることは能動的・直接的体験による知識しかないことを改めて痛感した。間接的理解が役に立たないと言っているのではない。直接的理解と関連しないと役に立たない。即ち、基礎になるのは能動的理解・直接的知識であって、その基礎が無くたくさん本を読んだだけでは、使い物にならないように思われる。勿論人間が体験できることには、時間的・労力的に限界があるから、間接的知識も重要ではある。

 カンボジアの先生達は、直接的体験は豊富であるが、その論理的整理がほとんど行われていない。そのため研究を行う段階には至っていないと思われる。簡単でもいいから、如何に論理的に考えてもらうかが、私が最も大切と思っている支援である。

 話は逸れたが、フランスは旧宗主国である。現在公用語はクメール語で次いで使われるのは英語になっているが、フランス人は何とかフランス語を残そうとかなり努力している。様々なところに、フランス語の支援をしているし、夏休みにはフランスの先生たちが、フランス語を使ってする様々な科目のワークショップを開いている。必ずしも普及著しいとは言えないが、なかなかな根性である。
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プノンペンの風景 21 鍵屋さん

プノンペンの風景 21 鍵屋さん     金森正臣(2006.9.21.)

写真:町の大通りに面した場所に、屋台の様な鍵屋さんがある。だいたい鍵屋さんは、何処でも同じような簡単な工具だけで、屋台の様な店を出す。ここでは最近電動式の鍵のコピー機を導入。2-3分で直ぐ作ってくれる。

 日本では、屋台の様な店は、食べ物意外は少ないが、カンボジアではいろいろなものが屋台風で商われている。靴の修理屋さんや鍵屋さんもその一つ。夜は工具と鍵一式が右手の階段の踊り場の下にしまい込まれる。

 カンボジアも途上国のご他聞に漏れず、鍵社会で、私なども18個の鍵を持ち歩き、まだ机の中には幾つかある。これだけ無いと、いろいろなところが使えない。トイレなどにも鍵が付いているから、無いと入れない場合もあり、緊急事態に間に合わない。従って鍵屋さんも繁盛する。
 
 これだけ鍵が使われていると、種類も多く、とても全部は揃えきれない。そこで登場するのが、板や棒から削り出す方法。手前にいるのがこの店の主人で、右側は中学生になるぐらいの息子。もう一人前に、幅が違う鍵をヤスリで削って同じ幅にする。

 1本作って、2000リエル(0.5ドル)くらい。1日に何本出来るかは知らないが、これだけで生活しているようだ。
 鍵だけではなく、バイクの部品の修理などもしているのを見たことがある。非常に器用で、見様見真似で作り出してしまう。この息子も、鍵の幅を揃えるのに、ノギスを使って上手に揃える。大学や高校の先生でも、ノギスを使えないのにたいした者。でも寸法は測っていないかもしれない。

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プノンペンの風景 20 建築現場の足場は木材

プノンペンの風景 20 建築現場の足場は木材     金森正臣(2006.9.20.)

写真:現在プノンペンでは、建設ラッシュ。段々工事も近代化して、コンクリートミキサーが登場し、生コンクリートを上部まで押し上げるポンプも使われ始めた。一気に工事期間が短縮される。しかし足場の材料は、昔ながらの木材。かなり硬い木の様だが、これが使われている。真っ直ぐではないし、足りない長さをつないだりしている。新旧が入り組んだ、ユーモラスな光景。金属の足場を見慣れた目には、なんとも頼りなげに見えるが。柱の鉄筋も、細いものが少しだけ。地震国の日本に比べれば頼りが無い。これで6階までも積み上げると、自重でつぶれるのではないかと心配になる。

 つい昨年までのカンボジアの建築現場は、進んでいるか進んでいないか分からない程度に、進行していた。ほんの数人が、人力でコンクリートを練り、次第に積み上げていった。そのため小さな現場でも、2-3年かかるのは当たり前であった。住んでいるところの近くのゲストハウスも、3年ほどかかっていた。開店して6月ほどでつぶれてしまって、現在は廃業。

 現在プノンペンでは、サービスアパートメントの建築ラッシュ。住んでいるバンケンコン1と言われる部分だけで10箇所以上の建築現場がある。地上げされては、アパートに変わって行く。以前のように2-3階の建物ではなく、5-6階が多くなった。大きな重機が入って、基礎を作り、ミキサー車が来て、コンクリートポンプ車が来て、各階の床を打つ。数ヶ月で作り上げてゆく。

 床打ちの間には、ノンビリと作業員が手作業で壁や間仕切りを作って行く。足場を組むのも、作業員の仕事。ここはノンビリと手作業で、下から材料をロープで運び上げ、組み上げて行く。このアンバランスがなんとも、近代化を急ぐ象徴の様に見える。作業員は、毎朝トラックで集められてくるのもいるが、建築中のビルの中で寝泊りしている家族も2-3組はいる。建築現場の資材の管理のためらしい。野宿とあまり変わらない生活の様な気がするが、彼らは平気。道路の工事現場でも同じ。数組が路上にシートを被って生活している。こうなると路上生活者とあまり変わらないのだが、あまり気にしている風は無い。
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プノンペンの風景 19 バイクを積み込むバン

プノンペンの風景 19 バイクを積み込むバン    金森正臣(2006.9.19.)

写真:今住んでいる家の前で、時々バンが新しいバイクを積み込んで何処かに出かけてゆく。多分陸送屋さんで、地方に新車のバイクを運んでいるようだ。韓国製のワンボックスカーを改造してあり、屋上に8台、中に8台ほど積み込み合計16台。100ccぐらいのバイクとは言え、8台も屋根の上に乗せて大丈夫だろうかと心配になる。

 カンボジアでは、この数年すさまじい勢いでバイクや車が増えている。特にバイクは、若者に人気があり、125ccが良く売れている。地方の町に行っても、新品がズラリと並べられているのを良く見る。多分この様な車が運んできているのであろう。これだけバイクが購入できる様になったことは、経済的に良くなってきているのであろうと思われる。しかしドナー(援助)景気が主流で、自国の産業は育っていない。

 実際には、まだ産業は縫製が中心で、中国からの資本が僅かに入ってきているに過ぎない。これは、中国がアメリカとの通商のバランスで、本国からの量が制限されているため、カンボジアから輸出しているからである。まだ法の整備が進んでおらず、様々なトラブルなどに対して、対応できないようである。このためなかなか外国からの投資が進まない。最近、スズキのバイク組立工場が出来たが、部品は全てインドネシアか何処かから入っていて、カンボジアではまだ何も作られていない。一つには、技術が追いつかない。これは、教育の基礎ができていないこととも関係がある。大学や高校の先生がモノサシを使えなかったり、秤で計ったものがどちらの方が重いか分からなかったりするくらいであるから、教えられる方がそれより良い場合は少ない。

 若者が、バイクなどを乗り回しているのには、幾つかの問題がある。働き口が無く、中学・高校などを卒業しても、なかなか就職できない。また将来に対する見通しが無く、その場限りの娯楽に向かう傾向がある。これには元々あまり蓄積を重要視しない、カンボジアの文化も反映している。これでは、これから復興し、隣国(タイやベトナム)と競争してゆかなければならないカンボジアの将来に、プラスにはならない。如何にタイやベトナムを嫌ってみても、いつまでも搾取される。

 バイクの性能が向上して、交通事故が多くなっているのも問題である。特にスピードが上がって、死亡事故も増えている。

 確かにこの様な分野で、潤っている人たちもいるのだが、やはり進む方向がやや違うような気がする。人それぞれで良いのでは有るが。
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カンボジアの地方 35 マングローブ林の食材

カンボジアの地方 35 マングローブ林の食材   金森正臣(2006.9.18.)

写真:泥ガニ(ドロガニ:マッドクラブ:日本名はノコギイガザミ)の正面。今年の3月9日に書いた「カンボジアの食材11海辺の食材2カニの続き:泥ガニ」の生きている姿。と言っても捕らえられて、ご覧の様にガマの葉の様なものやヒモでぐるぐる巻きにハサミが縛られている。こうして置かないと、お互いにハサミで挟んで傷つくし、危険で仕方が無い。

 以前にタンザニアで調査していた仲間は、このハサミに親指の付け根を挟まれて、穴が開いたことがった。ハサミは強力な筋肉をしており、人の力で引きはがすことは、難しい。採集人は、どのようにして捕獲するのか見たことは無い。しかしハサミに挟まれたらかなり痛いので、どのようにしているのであろうか。マングローブの木の根もとの泥の中に住んでいて、かなり大きな穴を開けていることは、見たことがある。でもあそこに正面から手を入れたら、挟まれること請け合い。でも他にどんな方法があるのだろう。人間は、美味いものを食いたいとなると、いろいろ工夫するものだ。最もドロガニは、採集者は売ることが目的で、自分ではほとんど食べていないと思われる。

 このカニは、なんと言っても、このはさみの部分の筋肉が目当て。勿論両側に並んだ脚の筋肉も美味いし、味噌やタマゴも美味い。このカニのハサミは硬いので、私にはもう噛み付くのは無理。そこで中華包丁や石で叩いて割っておかないと、なかなか食べられない。美味いものにありつくには、それなりの努力が要る。

 メスの筋肉の味が美味いと言う意見もあるし、オスのハサミが大きいのが良いと言う意見もある。どちらが正解であるかは、まだ試していない。それほど頻繁に食べられるものでもないから、いつか試してみたい。

 ごらんのようにいろいろの色彩のものがいる。多分住んでいるところの環境によって変化しているように思われるが、定かではない。でも研究になると、食べるどころでは無くなるのだろうなー。
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カンボジアの地方 34 マーライオン     

カンボジアの地方 34 マーライオン     金森正臣(2006.9.13.)

写真:シアヌークビルの海岸に近い場所のロータリーにあるライオンのモニュメント。ライオンロータリーと呼ばれている金色のライオン。付近の食堂は、ライオン食堂とか、ライオン食堂2とかの名前が付いていて、何処にあるか分かりやすい。このライオン昨年当たりに、ものすごく派手な、マツカラをつけてもらったのが、写真にも写っている。黄金の玉をくわえていて、何かと混同しているのではないかと思ってしまう。竜が玉をくわえるとか、狛犬が玉をくわえるのはあるが、ライオンがねー。このゴタゴタトいろいろのものが混じってしまうところが、カンボジアの文化の一つの特徴。だから、仏教もヒンズーも融合している。

 カンボジア人は、モニュメント好きで、何処の町にも必ずと言って良いほどモニュメントが作られている。例えば、バッタンバンの町の名前は、昔話上の英雄の名前。町の入り口には、この英雄のモニュメントがある。あまり威厳は無いが、どこかユーモラスな趣がある。

 シアヌークビルが、如何してライオンなのかは明らかではないが、とにかくライオンがいる。かなり大きなモニュメントで、皆さん前に並んで記念写真を撮ったりしている。策はしてあるが子ども達は上って遊んでいることもある。如何して金色なのかは知らないが、アフリカの調査仲間が、チンパンジーを観察していた時、突然ライオンが直進してきた。黄色い玉が跳んで来るが何だろうと思ったと話していたから、黄金色でもいいかもしれないが。でもこのライオン、見ると笑ってしまう。マツカラ付けられて、なんだかヘン。

 因みの、この付近にある食堂は、結構立派で、夜は生バンド演奏や歌手が歌ったりしている。でも観光客(クメール人が多いのだが)相手で、味は市場の付近の安食堂のほうが上。食材も豊富。
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カンボジアの地方 33 海水浴場名物イカ焼き

カンボジアの地方 33 海水浴場名物イカ焼き    金森正臣(2006.9.13.)

写真:シアヌークビルの浜辺名物焼きイカ。浜辺で遊んでいると、必ず炭を熾したコンロとイカの入ったクーラーボックス、タレなどを入れたペットボトルを持っておばさんがやって来る。寝転んで眠ってしまっていても、この匂いに起こされる。

 カンボジアでは、スルメイカも獲れ、スルメも作られている。日本と全く同じだが、やや硬いのが難点。しかし焼きイカにするのはやや小ぶりのアカイカの仲間。ウナギ屋さんの煙の様に、客寄せのために、常にコンロの上には、幾つか載っている。客に呼び止められると、天秤棒を外して、コンロを置く。クーラーからイカを取り出して、竹のくしに刺し、コンロの上に乗せる。

 焼き上がると発泡スチロールのトレイの上に乗せ、甘辛ダレをナイロン袋に入れたものとともに客に渡す。だいたい10匹で2ドルぐらい。だいたいエビやイカは、この甘辛ダレを付けて食べる。どろりとした透明な甘い汁に唐辛子が刻み込んである。結構慣れると病み付きになる味。ビールと相性が良い。浜辺での楽しみの一つ。


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