ストレスとイライラ 2

ストレスとイライラ 2

 

ストレスの原因の一つに、二元対立的思考に頼る現代人の問題がある。戦後の教育で西洋的思考が主体になった。この西洋的思考は、科学をする上では分かりやすいし説明ができ、大きな武器となる。しかし世界は、二元対立だけでは成り立っていない。もっと複雑な状況で成り立っている。

 

二元対立の世界では、対立点が見つけやすく理解がしやすい。しかし問題はいくつかの視点が存在すると、いくつかの対立点があり問題は複雑になる。話し合っている時に相手と自分の視点がずれていると、なかなか合意点は見つからない。お互いに自分の主張の正しさを主張しても、すっきりした解決には至らない。これは多くの物事には、他にも異なった視点が存在するからである。

 

実際にはいろいろ中間があり、もっと世界は広い。このことに気付かないと他とずれている時に、ストレスがたまる。自分は正しいことを言っているのに、相手が理解していないと不満を持つ。これらがストレスの原因となる。

 

一神教(キリスト教やイスラム教)の世界では、自分の正しさが基準となる。この世界で育つと、思考がそのようになる。しかし多神教(仏教やヒンズー教)の世界では、異なった世界観がある。そのために二元対立の世界観だけでは、ずれが生じる。ストレスは不満を産み、結果として攻撃的になる。この様な循環が現代社会では、増幅されている。これが弱いところに出ると子どもの虐待であったり、いじめになったりする。「子ども庁」などもこの点を理解していないと、問題の解決にはならない。

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ストレスとイライラ 1

ストレスとイライラ 1

 

現代の人は、ストレスやイライラを抱えている方が多い。多くは、ストレスやイライラは、社会や周囲のせいであると思っている。しかし実際には、作っているのは自分であり、外の問題ではない。

 

以前に書いたことがあるが、「機心」と言う言葉がある。起源はずと古い中国の話で、機械的方法によって(この機械は、水を汲むときのツルベ)、効率を上げようとすることに名付けられている。現代では、効率を上げ、生産性を上げるのは良いことのように思われるが必ずしもそうでは無い。このことを追究していると、いつの間にか自分の人生の重要な点を見間違えている。

 

機心の追及の結果、自分でイライラを作り出し、結果ストレスがたまる。イライラしていると副腎資質が肥大し、アドレナリンが多く作られるようになり、いろいろ攻撃的になったりする。現代人はこの循環に陥って、ストレスが溜まっている。

 

お互いにストレスが溜まっていると、つい攻撃的になり、子どもの虐待やいじめに至る。子ども同士も、ストレスの中で育つと攻撃的になってゆく。物が溢れていて幸せそうであるが、心の落ち着きこそ幸せのもとである。戦後貧しく何もない時代に育った私は、貧しくても多くの喜びと共に過ごしていたことを記憶している。血統もわからない駄犬とともに、走り回った山々は、今思い出しても幸せな時間であった。

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窓の外の風景 

窓の外の風景 

 

朝食をしていると、小学生の集団登校が見られる。班は10人未満程度であるが、早い遅いがある。どうも遠くからくる班は比較的早く、近くから出る班は遅いようだ。

 

しばらくすると幼稚園児が通園時間になる。親が自転車で送ってゆく家庭が多い。しかし一組だけ、お母さんが手を引いて送ってゆく家庭がある。年中さんぐらいの女の子は、いつも小さなカバンを持って、お母さんと手を繋いでくる。縁石のある道にかかると、いつも縁石の上を歩く。落ちたり上ったり、歩く速度は遅くなる。しかしお母さんは、怒るでも急かせるでもなく、悠然と付き合っている。あの調子で付き合っていたら、幼稚園の送りは、30分では済まないであろう。それだけ余裕があるのかもしれないが、子どもにとっては一生を形成する重要な時間の様な気がする。

 

各家庭の事情もあるであろうが、子どもと親の関係は人生に大きな影響を与える。日本では昔から、「三つ子の魂百まで」と言って、子どもの頃の影響が大きいことを示していた。

 

現在日本では、親との関係が十分に作れなかった人たちが親になり、再び子どもとの関係で悩んでいる。これが虐待などにつながっていると思われる。「子ども庁」などはこの問題に気が付かないと、根本的解決には至らない。子どもとの関係に不安があり、子どもを産まない選択をする家庭も多いと思われる。またそれ以前に、結婚を不安視する傾向もあると思われる。

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子どもの虐待

子どもの虐待

 

昨年度は子どもの虐待が、20万件を超えて過去最大であったと言う。ここのところ毎年増加していると言う。私の感じるところでは、今後ますます増えるであろうと思われる。

 

この問題は、今に始まったことではなく、40年ぐらい前には既に感じていた。45年ほど前に、田舎から突然大阪に出た際に、強く感じたところがあった。田舎と違って都会では、既に核家族になっており、子どもは両親との関係だけになっていた。また核家族では共働きが増えており、子どもが生まれても、労力が十分ではなく子育てがおろそかになる傾向になった。皆さん子育てに注力していたが労力が十分ではなく、十分子どもに向かい合っているとは言えなくなっていた。

 

特に授乳時の母親の忙しさは、初めて人生を始める子どもにとっては、大きな影響があったと思われる。親子の出だしでのつまずきは、人間への不信、人間関係の構築の困難さをもたらす。これが成人になっても続いていると、次に生まれてくる子どもに与える影響がある。子どもの虐待などは、この様な問題の延長上にあり、問題は根深い。

 

最近の離婚の多さも、人間関係の悪化によるところが多いと考えられる。出産の低下も無関係ではないであろう。子ども庁も結構ではあるが、もっと根本の問題を考えないと問題の解決には遠くなる。

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メールの不調

メールの不調

 

先週から、メールが不調で、しばしば切れていた。今週になってついに繋がらなくなった。

私はパソコンについて全く理解が出来ていなくて、ブラックボックス。

 

しばらく考えた末に、ルーターを見たら電源が切れている。ルーターをつけたキャッチに電話して聞いてみたら、ルーターの故障かもしれないと言う。

 

今日の午後に来てもらって交換してもらった。何のことは無いルーターの故障だった。最近は持ち主がくたびれてくると、持ち物もくたびれてくるのかと心配していた。

 

メールが繋がってみると、電気家具の故障は伝染すると言う意見もある様だ。そういえば、6月ごろから洗濯機、電子レンジ、シャワートイレ、クーラーと伝染している。

 

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