プノンペンのレンタカー事情  路上の駐車場とポリスのイタチごっこ

カンボジアから   金森正臣(2005.12.4.)

プノンペンのレンタカー事情  路上の駐車場とポリスのイタチごっこ

写真:路上駐車場となる公園の道路の一角。ぎっしりと並んでしまうこともある。

 カンボジアでは、様々な車がレンタカーとして使われている。多くは運転手付きである。外国人は借りても、自分で運転するとなるとカンボジアの交通事情に慣れるためには、相当な時間がかかる。郊外に出るとそれほどでもないが、市街地はちょっとルールがあるとは思われない状況である。ア・ウンの呼吸というルールが有るには有るが、これに慣れるのはなかなか訓練を要する。従ってレンタカーを頼ることになる。
 レンタカーは、セダンからワンボックスカー、さては観光バス風まで様々な大きさがある。多くは電話一本で来てくれるが、どんな車かによって多少値段が違う。4WDのパジェロの古いので、1日60ドルくらいである。運転手付き、運転手の宿泊代込み、ガソリン代込みである。外国人価格だと2-5割高くなる。
このレンタカーは、個人所有か会社所有である。会社が運転手に貸し出している場合もある。いずれにしても駐車スペースが確保してある場合は少なく、いろいろなところに駐車することになる。ある公園の一角にずらりと並んで止められているところがある。普段はほとんどお咎めナシであるが、何かイベントがあったりするとポリスが出動して、追い払うことになる。しかし行く所があるわけではないので、あちこちの路上に分散した後、2-3日後にはまた同じところに集まってくる。付近だけで100台程度はいると思われる。
 路上にいるポリスの主な仕事は、この様な取り締まりや朝夕の交通渋滞時の整理などである。その他に重要な仕事として、お偉方の通る時に全ての交通を止めてスムーズに走れるようにすることである。無線機を片手に移動して来るルートを確かめながら、他の交通を遮断して要人用の車を通す。これには何時もかなりの人数が動員されている。しかも頻繁にあるから、他の人達は大迷惑であるが、でも誰も文句を言わない。カンボジア人は偉い!
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