果物 9 サポジラ2

果物 9 サポジラ2   金森正臣(2006.06.29.)

 写真:果物を切った断面。中に入っている実までカキの種に似ている。入り方も同じ。輪切りにすると、中心から放射状に入っている。舌触りは、角質細胞が多いのかややザラザラしているが、甘味の感じはカキ。英名:Sapodilla 学名:Achras zapota L.。有用な木で、南米からアジアにかけての熱帯地方に広く栽培されている。生食やシャーベットなどにされている。木から取れる樹液は、チクルと言うチューインガムの原料。

 外側の褐色の皮を剥いて、齧り付く。若いと渋味があるが、完熟すると甘味が強い。割安の果物で、市場では、1kgで0.4から0.7ドルぐらい。でもかなり甘いので1回には、2-3個で十分。因みにこの4個で、0.37kg。 
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果物 9 サポジラ1 

果物 9 サポジラ1   金森正臣(2006.06.29.)

写真:市場で売っている、サポジラの山。奥に見える緑色はプラム。味はカキを食べているような感じで前から気になっていたが、百科事典でようやく判明。熱帯アメリカ原産のチューインガムノキとも言われるアカテツ科の常緑高木の果実。
 
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果物 8 オレンジ類1

果物 8 オレンジ類1   金森正臣(2006.06.28.)

写真:熱帯にはいろいろのオレンジがある。これは所謂オレンジの仲間。左手前は、青いがかなり甘いスイートオレンジと呼ばれる仲間。主に絞ってジュースにして飲む。右側の小さくて青いのは、マンダリンオレンジ。奥の黄色いのは、マンダリンオレンジの少し進んだもの。

 カンボジアには、色々異なる柑橘類が売られている。大きなのはザボンの仲間。バッタンバン地方に大きな産地があり、周年出荷されている。中間の大きさがオレンジとマンダリンオレンジ、レモンなど。小さいほうは、ライムの仲間で主に絞って料理にかけるか、海鮮料理のエビ・カニを食べた後の手洗いボールに輪切りにして入れられて来る。

写真のスイートオレンジの仲間は、路上や市場の中で絞ってその場で飲ませている。だいたい数個を絞って、コップ一杯(200ccぐらい)で、1ドル程度。安全な飲み物だし(但し回転が良いところ)、美味しいのでお勧め。日本では、100%オレンジジュースの絞りたてなんて、なかなか飲めない。しかも日本の黄色いオレンジより甘い。しかしこのオレンジは種が多く、食べにくいのでそのまま皮を剥いて食べることは殆どしない。

 問題はマンダリンオレンジ。味は良いのだが、如何せん種が多い。日本の温州ミカンに近い種類と思われるが、食べにくい。カンボジアではあまり生産されていないらしく、殆ど輸入品。中国やニュージランドからのようだ。かなり高級感のある果物で、ワークショップのおやつにも出されるが、お偉いさんが来ている時ぐらいしか出ない。味は悪くないが、中身より種が多いのではないかと思うほど種が多い。日本の温州ミカンに慣れていると、満足できない。マンゴーなどより高いので、ほとんど自分から買うことは無い。

 柑橘類は、熱帯から温帯にかけては何処にもあって、楽しめる。それでも、場所によっては、日本の様には行かない。アフリカでもカンボジアと同じようなミカンがあり、かなり高級品だが、やはり種が多くて食べて様な気がしなかった。かなりミカン好きを自認しているのだが。小さいときには、長野県の奥地では、正月ぐらいしかミカンはなくて、しかも一人で幾つも食べられるような状況には無かった。だからミカンは憧れの果物で、今でも沢山有ると嬉しくて何時までも食べている。日本でも、鹿児島から送ってもらった正月用のミカンに、ライムの様に小さなミカンがあった。やや扁平で小さい上に、むやみやたらに種が多く、食べるところが少ない。どうしてこんなものをと思ったのだが、香りと味がよいので、正月には必ずこれが無いといけないのだと言われて、納得。確かに味と香りは抜群で、40年も前のことだが今でも印象に残っている。
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果物 7 ココナッツ(椰子の実)

果物 7 ココナッツ(椰子の実)   金森正臣(2006.06.27.)

写真:ココナッツの外皮を剥いたもの。これはホテルでのウエルカム・ジュースとして出されたもの。町で売っているものの大部分は、外皮が剥いてない。房に付いていた方を切ってストローを添えて出す。外皮を剥いてあるものは、蒸発熱でやや冷えている。また氷の中や冷蔵庫に入れて冷やしたものも少しはある。このウエルカム・ジュースは、冷えていて美味しかった。日本では1個千円近くもするが、熱帯では何処でも20-30円程度。

 ココナッツジュースは、地方や品種によって味に差がある。冷えているとそれなりに美味しいが、生温くて甘味の少ないものは、あまり美味しくはない。しかし、水分不足の折には、安全な飲み物なので、水よりもこれを選択する。生理食塩水に近く、お腹にも優しいスポーツドリンクの様なもの。少々腹の調子が悪くても、差し支えない。友人で、コレラに罹って、「出す方よりも取り込むほうが多ければ、体に残るはずだ」とココナッツジュースを飲みまくった御仁が有ったが、あえなくダウンをした。菌を抑える力はなさそう。昔、第二次大戦の折、日本軍はリンゲル液が不足して、代わりにココナッツジュースを使ったと言う。

 写真のストローの挿し口の内側に白く見えている層が、コプラで脂肪分に富む部分。実を切らずにそのまま乾燥させると、コプラの層が厚くなる。実を二つに割って、内側のコプラの部分を細かく削り、水を足して絞るとココナッツミルク。カンボジア料理の基本調味料の一つ。コプラからは椰子油が絞れる。石鹸やマーガリンの材料にされている。アブラヤシカラ絞る油とは異なるもので、アブラヤシの油はオレンジ色になる。種子も外皮を含めてピンポン玉大で、こちらは外皮部分の油を煮立てて浮き上がらせる。アフリカで食べるものが無くて、腹が減ったので乾燥したコプラを殻から剥がして、齧りながら車を運転したことがある。あまりの硬さに次の日には、歯が痛くなった。でも結構味は美味かった。最も腹がへっていたから、評価が高かったのかもしれない。
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果物 6 アボガド 

  金森正臣(2006.06.26.)

写真:アボガドがなっているところ。こんな木で沢山なっている。家の庭の片隅にある5メートルぐらいの木。そんなに太いわけでもない。それにしても良くなっている。木を見るのは初めて。当然なっているところも初めて。写真で見たことも無かった。カンボジアのモンドルキリ地方で。

 アボガドはカンボジアでも売っているが、あまりまともな物にあったことは無かった。チョット古くて、中が美味くないのが多かったから、カンボジアでは採れないのかと思っていた。ところが、モンドルキリでは、あちらこちらの庭にアボガドの木があり、どれも良くなっていた。これならもっと美味しいアボガドを食べたい。でもきちんとした農場ではないから、消毒などが不十分で、虫などが入るのであろうか。

 そもそもアボガドは、果物に入れるのが適当かどうかは分からない。私が最初にアボガドにあったのは、もう30年近くも前に南米のコロンビアの首都ボゴタの市場である。野菜のコーナーに店を出していたインディオのおばさんが、塩をつけてガリガリと齧っていた。最近日本で売っているような、外の皮を剥けば柔らかいような物ではなかった。知識が無くてなんだか分からなかったが、一つ貰って齧ってみた。かなり青臭く強烈な味であったことは覚えているが、クリーミーではなかった。同行していた植物専門の友達が、教えてくれた。そのまま齧っていたので、なんとなくフルーツのイメージ。でも最近は、マヨネーズと混ぜて調味料になったり、寿司ダネになったりで野菜的?ボゴタでは、レストランでクリーミーなものが出されて、各自がスープにスプーンで削り込んでいた。なかなか濃厚になって美味い。さらに、脇についているボーイが大きな容器を持って何か言っているので、首を振ったら、OKと思ったらしく、大きなお玉で、クリームをドットばかり入れてくれた。こうなると濃厚過ぎる。如何せんスペイン語は、全く理解できなかったから致し方ない。
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日本の果物 マエ・ビワ

日本の果物 マエ・ビワ   金森正臣(2006.06.25.)

写真:マエ・ビワの木のビワ。決して大きな果実ではないが、結構味がよい。散歩道の途中にあり、毎年梅雨の時期に実る。もう10数年来の付き合い。ここ3年ほどは食べる機会が無かったが、6月14日に日本に帰り、15日の朝の散歩の折に久しぶりに遭遇した。

 誰かが昔に猿渡川の土手下の排水ポンプ小屋の脇に植えたものと思われる。この木のビワを食べるのは、カラスとヒヨドリと何処かのおじさん一人。そのほかの人は全く関心なし。手入れがされているわけではなく、水没した年もあって心配していたが生き残った。改良された最近の品種ではなく、昔からの品種。しかし酸味と甘味の加減が良く、毎年美味しいと思って食べる。色はやや黄白色で、濃い色ではない。2-3日後に店に売っているものが、色が濃く立派であったので買ってみたが、味は遥かにマエ・ビワの勝ち。

 私の育った地方は、標高の高い山間部で、稲作の限界に近いところである。従って、ビワやミカンなどの暖かい地方の植物とは無縁であった。「カンボジアの地方13モンドルキリの宿5トイレ」(6月2日)で書いた従兄弟の家に冬寄った時に、庭に花が咲いている木があり驚いた覚えがある。それがビワを見た最初である。果物はいつ最初に食べたか覚えが無いが、ニホンザルの調査をして居た頃に新城市の古老が、いいビワを植えたのだけれど、全てサルに食べられてしまうと嘆いて居たことを思い出す。楽器のビワとの形態の共通性も、果物を始めて見た時に連想したことを思い出す。梅雨の時期のビワは、日本の1つの風物詩で、姿形も良く好きな味である。他にも私の散歩道には、マエ・ヤマモモの木があるが、今回はチョット時間的に早かった。カンボジアに戻る23日の朝には、一個だけ色付き始めていたが、食べるまでに至らなかった。この植物も暖かい地方の植物で、私の育った地方には無かった。童話にはよくヤマモモが登場するが、どんなものであるかは想像できなかった。
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果物 5 ベルフルーツ

果物 5 ベルフルーツ   金森正臣(2006.06.24.)

写真:カンボジアの家庭でよく栽培されているベルフルーツ。鈴の様な形をしているから、この名前がある。結構長い期間なっているところが見られる。これは赤い色になるが、緑白色或いは黄白色の品種もある。

 ベルフルーツは、結構よくなる。家庭に有る木でも食べきれないほどなっている。ベルの形をしていて、中にはご丁寧に丸い実が1個あり、成熟すると振るとコロコロ音がする。味はいたって淡白で、水分が有って薄い甘味と酸味がある。特に食べたいと思うような果物ではないが、カンボジアの人は割合好きで、よく食べている。市場でも売っているが、どちらかと言うと家庭で栽培されているものを貰うことが多い。

 以前に住んでいた家には、ベルフルーツの木があり、沢山花が咲き、果実がなった。花は、おしべが多く運動会のボンボンを思い起こさせる様な、美しい花である。花が咲くと2-3週間で大きくなり、運転手君がよく取って齧っていた。家の玄関の天井の外灯に住み着いていたコウモリ君が、毎日ベルフルーツを抱えてきて、吊る下がって食べていた。そこまでは良いのだが、玄関に糞と食べかすを散らかすので、メイドさんに嫌われていた。

 カンボジアの人は、あまり味の無い果物を良く食べる。しかも塩唐辛子をつけて、刺激的な味にして食べる。ベルフルーツも、塩唐辛子を付けて食べることもある。青いマンゴーを、マンゴーの臭いのする大根と表現した先生が居たが、これも塩唐辛子を付けて食べる。口が寂しいときに食べるのか、それともあまり栄養の無いもので腹を満たしているのか、はたまた熱帯の暑さの中で消化を助ける何かがあるのか良く分からない。
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お寺の仏様 5 伽藍の外のお祈り場所

お寺の仏様 5 伽藍の外のお祈り場所   金森正臣(2006.6.21.)

写真:プノンペンの中の大きなお寺にある、庶民のお祈りの場所。もちろん伽藍の中で祈ってもよいのだが、簡単にお祈りが出来るように、道に面した入り口に、この様なお祈りの場所が準備されていた。全てのお寺に有るわけではないが、このお寺は庶民的なお寺。地方から出てきた若者が、寄宿して勉強している場所もある。修行中のお坊さんの部屋とは異なる。親子のネコだろうか、2匹のんびりと朝寝をしていた。やはり熱帯のネコは、朝でも陽だまりではなく日陰で寝るようだ。朝から28度もあるものね。

 カンボジアの人は、あちこちでよくお祈りをする。このお祈りをする場所には、上に健康になるためにお祈りしましょうと横断幕があり、健康によい様だ。それにしても10体もの仏様、観音様が居て、どの仏様にお祈りしているのだろう。分けていないのかな。確かに仏教は、多様な仏様や観音様、菩薩様が居られるけれども、こんなに並べなくても良さそう。どれも結構愛嬌があって、なんだか厳かさとは無縁の様だけど大丈夫だろうか?

 おまけに前には、ナーガが2匹、中央で尾を絡めて、両側に向いている。支えているのは、ヒンドウーの神様シバ神の乗り物、ガルーダの様に見えるがどうなっているのだろう。と悩むことは無くて、この混沌としたところがカンボジアの仏教の特徴。過去に何回も、ヒンドウーになったり仏教になったりしたから、どれがどれやら区別が出来なくなったよう。彼らに聞いても特に区別はしていない模様。おおらかで良い。

 通りかかった人が、気楽にお祈りしている。年寄りばかりではなく、若い人もお祈りしているから、結構なこと。
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果物 4 ランブータン

果物 4 ランブータン   金森正臣(2006.06.20.)

写真:市場で売られている、ランブータン。熱帯の果物の代表的なものの1つ。結構外皮の毛の部分の色が茶色に変わって汚くなるので、日本ではあまり見かけない。赤い色の外皮に、緑色の剛毛をつけた毛玉のよう。大きさは、剛毛部分まで含めて鶏卵大。産地付近の路上では、小枝をつけたまま束ねて売っている。1kgが、1-1.5ドルぐらい。

 ランブータンは、カンボジアでも雨の多い西部の山裾で栽培が盛んである。タイからの輸入品も多く、カンボジア人は化学薬品が使われていると用心する種類の1つ。確かに輸入品と思しき物は、剛毛の変色が少ない。

 ランブータンは、外皮がそれほど強くないので、ライチ同様簡単に手でむいて食べられる。甘味が多く酸味は少ない。外皮は簡単に剥けるのだが、中に種子が1つ入っているところが問題。新しいと種子の外皮は剥がれて来ないので、ご機嫌よく頂ける。ところが外見では分からなくても、古くなると(収穫後2-3日)、種子の部分の外皮が、果肉に付いて剥がれて来て、口の中でゴソゴソ感がある。これが嫌いだから食べないと言う人にも、何人か会った。私の雇っていたメイドさんは、外皮を半分剥がして出してくれていた。ところが、ある家に伺ったら、そこのメイドさんはランブータンの種子を取る特技があって、外皮を剥き、種子を出して果肉だけを出してくれた。なんと見た目は、種子が入っているように見えるのだが、中に種子がない。色んな特技があるものだと、ただ感心。

 ところで、日本でメイドさんを雇っていると贅沢だが、カンボジアで仕事をするには、結構必要性がある。特に単身赴任していると、食事の買い物、調理、洗濯、部屋(日本のウサギ小屋と違って結構広い)の掃除などをしながら、朝8時から夕5時まで勤めるのは結構きつい。人件費は安くて、かなり色々出来るメイドさんで、月100-150ドルぐらい。だから給料を頂いている時には、勢い雇うことになる。無給になるとそうは行かないから、自分で全てすることになる。スーパーなどは夜9時頃まで開いているが(市場は朝5時から夕方5時まで。新鮮で安い)、買い物をしてきて調理すると、夕食が9時頃以降になる。結局安くて簡単な、外食になる。先日のイタリアンレストランのような、外国系レストラン(日本、韓国、フランス、ドイツ、インドなどほとんどの物が揃っている)は高いが、中華系やカンボジアのレストランは安い。中華などはピンからキリまであるが、普通は、餃子12個で1ドル、ラーメン1ドル、マーボ豆腐1.5ドルなどで十分であるから、一食1-2ドル。でもチョット栄養の偏りが心配かな。
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果物 3 ライチ2

果物 3 ライチ2   金森正臣(2006.06.19.)

写真:ライチを剥いたところ。果肉は、透明感のある白色で、舌触りもなかなか良い。味は澄んだ甘味と僅かな酸味があり、飽きない。水分も沢山有って、のどの渇きも癒してくれる。シーズン始めのものは、酸味が強く、旬のものは甘味が強くなる。
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