今年の正臣会

皆様

ご無沙汰いたしております。
最近また忙しくなり、更新をさぼっていました。
2月15日に、正臣会をして頂くことになりました。
当日発表の載せておきます。


カンボジアでの調査の経緯や様々なことは、後程報告することにします。


カンボジアの子どもの成長  2015.02.15.   金森正臣



カンボジアの子どもたちの調査のきっかけ
昨年の6月26日に、中部空港でお会いしたカンボジア教育省の長官たちとの会話から、カンボジアの子どもたちの成長の調査が始まることになった。
 丁度そのころ、愛知教育大学では、カンボジアのNIEとの学術交流協定が進められていた。
 この結果、NIEとの学術交流協定の中の課題として、「カンボジアの子どもたちの成長を調査」することが大学内で認められた。

調査の実際
 調査期間は、2015年1月4日ー16日の間。
 調査者は、大学から6名の先生、ほかに金森がアシスタント。最初の3日間は、後藤ひとみ学長、清水秀己センター長、伊藤事務官も参加、総勢10名。現地では、長沼名誉教授も参加。
 カンボジア側からは、NIEからマン・チャンセン、ホー・キム(両名とも、愛知教育大学修士課程に留学経験あり)がカウンターパートとして参加。他に、カンボジア語ー日本語通訳2名。

調査日程
 1月5日午前。カンボジア教育省に、担当のキム・セタニー長官を訪問。実施に関する各種協議。愛教大学長から提案があり、カンボジア側でもNIEの中に養護教育課程を作ることに努力するとのこと。
 午後は、NIE付属小学校で調査開始。男女に分かれて調査し、約3時間で120-130人ぐらい調査できることが分かった。この結果、今回は中・高等学校の調査は断念し、小学校に限定。夜は調査結果の入力や写真のプリントアウトに追われる。
 1月6日午前。JICA事務所訪問。井崎所長、次長、教育担当者と懇談。調査の概要や今後の方向について意見を交換。その後名古屋大学のカンボジアオフィースを訪問。
 午後は、NIEの付属小学校の続きを調査。昨日と合わせて362名(1年生から6年生まで、ほぼ全校生になる)の調査を終了。
 1月7日は、カンボジアの祝日。プノンペン解放記念日で調査できず。虐殺博物館など市内見学。
 1月8日午前、午後。プノンペン市内のチャトモック小学校において調査。大きな学校なので、各学年2クラスだけを調査。325名の調査を終わる。
 1月9日午前。プノンペンから地方のプレイベンに移動。州の教育局を訪問。
 午後、プレイベンPTTC(小学校教員養成所)付属小学校の調査。
 1月11日午前。プレイベンPTTC(小学校教員養成所)付属小学校の調査。昨日と合計でほぼ全校生の396名を調査。
 午後は、かなり田舎のクミチャイミヤ小学校(日本から、千葉県松戸市が応援していた)の調査。
 1月12日午前。クミチャイミヤ小学校の調査続き。ほぼ全校生285名を調査。
 午後はプノンペンに戻る。
 月13日ー15日。シェムリアップに移動し、シェムリアップPTTC、アンコールクラウ小学校、バイヨン中学校などの見学。アンコールワット、アンコールトム、バンティアスレイ遺跡、地雷博物館なども見学。
 15日夜行便で、中部空港に帰国。

調査結果の概要
 児童の成長は、地方の貧しい農村は、遅れている。
 各学年の年齢構成は、地方ほどばらつきが大きい。
 問題点として、年齢が不確かであり、今後調査の継続によって正確さを高める必要がある。

今後の課題
 大学はまだ国際化に慣れていない。今後様々な教官が外国を体験し、学生を外国に連れて行く力をつけないとならない。
大学がグローバル化として出てゆく場合に、特に相手国の観察や話し合いによって、相手国側に利益のあるプロジェクトを作る必要がある。観察不足、文化の不理解が目立つ。
文化の理解ができない原因として、自国の文化について十分な理解がなされていない。
 今後継続するためには、大学は十分な予算を持っていないから、外部から資金を得なければならないが、その方法に疎い。
 文部科学省に学生の派遣費用(インターンシップなどで旅費の半額程度出る)の請求、JICAの「草の根技術協力」などの資金を模索する必要がある。
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