スクランブルエッグ再び

スクランブルエッグ雑感 プノンペンにて 金森正臣(2006.4.30.)

 プノンペンは既に雨季に入っているようで、今日も朝から蒸し暑い。曇っているが10時には31度になっており、11時半には雷とともに雨が降り始めた。量はさして多くないが、30分ほど降っていた。この様な雨が、花の咲き始めとリンクしているのだろう。
 今日の写真のスクランブルエッグは、緑の葉と黄色の花の混じり具合が日本風刻みネギ入りと言った風情。我々の子ども時代には、卵は貴重品で、病気のお見舞いなど頂くと有り難い物だった。小さい時から卵が大好きで、特に刻みネギ入りに醤油の味付けのものが好みだった。でもパン食になると、醤油味より塩味が合うような気がする。

 昨日、雨季と乾季の2シーズンの場所の、植物のサイクルの話を書いた。最初に勤めた研究所にいた頃、ハイマツやイチイ、チョウセンゴヨウマツなど寒い場所に生育する種子を蒔いて驚いたことがある。種が一斉に発芽せずに、数年をかけて順次発芽する。最初は意味が理解できなかったが、数年して5月に遅い雪が降った年があり、その仕組みの巧みさに驚愕した。大体遅い霜や雪は、その年の花を直撃し、種子にならない。厳しい寒さの中で生きる樹木は、数年に一度種子が結実すれば上出来。一度出来た種子は、大切に毎年少しずつ発芽させ、そのいくつかが生き残れる様になっているらしい。毎年芽を出した種子が、生育できるとは限らないからであろう。

 それぞれの地域で、生物は最大数の子孫を残せるように進化したと考え、例を示したのはローレンツやチンバーゲンである。各地域で、自然環境や競争相手との関係で、それぞれの生物は我々の想像を超える適応をしてきているように思われる。
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プノンペンに戻りました

プノンペン 金森正臣(2006.4.29.)

 プノンペンに昨日ベトナムから、戻ってきました。ガイドブックでは、土曜日にしかバスがないことになっていましたが、町を歩いているときに看板を見つけ、金曜日にもあることを確認して申し込み、午後早い時間に帰り着くことができました。

 プノンペンも今年は4月に入ってから雨が有ったようで、さまざまな花が咲き始めていた。火炎樹もゴールデンシャワーも見事に咲いている。ゴールデンシャワーは、タイの国の花だとガイドさんに聞いた。日本の花は何かと聞かれ、キクかサクラか迷った。結局、法律で決められたものはなく、両方とも国を代表する花の様だ。
 雨季と乾期しかない熱帯の植物の多くは、雨季の初めに花をつけ、恵みの雨で実を育て、場合によっては雨季の最後までには新しい種の芽を育てておかなければならない。したがって乾燥の強いアフリカのサバンナウッドランドでは、雨の降り始める前から花が咲き出す。火炎樹なども、全て落葉している状態で花だけが目立つ。東南アジアでは、それほど乾燥が強くないので、葉をつけているのでなんだか様子が違う。それにしても見事に咲き誇っている。

 気温は高く、40度に近い。今日も雷が鳴って、2-3滴降ったので、蒸し暑い。曇り空が続いている。

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