カンボジアの地方 11 モンドルキリの宿3電化製品

カンボジアの地方 11 モンドルキリの宿3電化製品  金森正臣(2006.5.31.)

写真:泊めていただいたおじさんの家の電化製品。画面中央奥に写真の様に見えるのは、テレビのシャンプーの広告画面。今カンボジアでは、女性向けのシャンプーや化粧品の広告が大流行。テレビの左側は、ビデオデッキと音響機器。その左には扇風機と縦に二つ並んだスピーカーが見える。その左の金属の筒は、冷たいお茶を入れておく容器。手前の机の上は、温かいお茶を入れておく保温器。コップのセットもある。右奥のカーテンの奥がベッドで、ここに泊めていただいた。

 モンドルキリは、山奥の小さな町で、発電は火力と言う。そのために電気代は、プノンペンの3倍近い。でも、照明、テレビと音響機器ぐらいならたいしたことは無いだろう。それにしてもこれを揃えられる財力は、相当なもの。ベッドの手前には、木製のリクライニングのイス(これが座りやすくて快適。でも100ドルはする)があり、結構な生活振りが伺える。

 床は、たたき(土を突き固めたもの。日本では土間と呼ばれていた。江戸時代の庶民の家は、この部分が広く、農家などでは眠るところだけに床があった。私の育った貧しい山村の水飲み百姓と言われた貧農は、床も無かった)でできており、ベッドなどはその上に直接置いてある。従って、靴を脱ぐのは、ベッドに上がるときだけ。
 この様な家の構造は、高床式の多いメコンの影響を受ける地域とは異なり、山の斜面の水はけの良い地域の特徴と思われる。カンボジアでは、この様な山地の人々は、人口の1割程度であろうか。

 今回の旅行とは直接関係が無いが、今カンボジアでは、テレビで女性向けの様々な商品が宣伝されている。特に化粧品が大流行で、商売もこの手のものが活況を呈しているらしい。地方の市場にも、美容院(単に鏡とイスがあるだけだったりするが)幾つもあり、お客も多い。タイの物産展でも、化粧石鹸やシャンプー、化粧商品が大半を占める。売れやすいのだろう。お金が巡って来ると、まずこの辺に使われる?なかなか賢い消費者にはなれないナー。
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カンボジアの地方 10 モンドルキリの宿2

カンボジアの地方 10 モンドルキリの宿2  金森正臣(2006.5.30.)

写真:泊めていただいたご夫婦の暮らし向き。家具調度品の最初は、大きな材木を輪切りにしたテーブル。厚さも十数センチある。長さ120センチ、幅80センチぐらいの立派なもの。イスも1本の木から掘り出したもの。

 見ず知らずの外国人に対して、初対面で快く泊めてくださった夫婦の家の中は、なかなか立派な家具調度品があった。この地方で生産されているとは言え、イスは4個あり1個30ドル程度、テーブルは130ドルぐらいはする。これは町の中の家具屋さんの値段。プノンペンで4人暮らしの一家は、月に200ドルは必要と言われている。奥は黒檀製の机とイス6脚。こちらは値段不明だが、さらに高級品の様に思われる。

 町には何軒かの木工屋さんがある。丸太造りのイスやテーブルが製作中であった。これらの家具の販売専門の店もある。材料は、先に報告した牧場の様な場所の開発のときに切り出されたものであろうか。
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カンボジアの地方 9 モンドルキリの宿

カンボジアの地方 9 モンドルキリの宿  金森正臣(2006.5.29.)

写真:一夜の宿を借りた老夫婦。フランス語を話すと言うこの老夫婦は、宿無しの我々に快く宿を貸してくれた。どこの国でも、人々の温かいもてなしは、心に残る。このご夫婦は、地方としては成功者で、良い暮らしをしているようだった。

 カンボジアの大型連休が、5月12日から17日まであり、地方を旅行した。12日にはプノンペンを出発し、メコンの上流約200kmにある(道路距離では、6号線・7号線を走って300~350kmぐらいあるであろうか)、クラチェに行き、1泊。メコンイルカを観察。13日にはクラチェから国道7号線を戻って、国境の町スヌール:Snoulからベトナム国境方面に2km入り、国境付近を走ること3時間、モンドルキリ(Mondul Kiri:現地名センモノロム・Senmonorom)に行き2泊。15日にプノンペンに戻ると言う行程。プノンペンからクラチェまでの国道6号・7号線は舗装されていたが、Snoulからの道は、未舗装。雨季に入ってしばしば雨が有ったようで、所々ぬかるんでいた。しかし、あまりひどかったら引き返さなければならないと思っていたが、割に簡単に走りぬけた。途中で野生のマカク類のサル(多分ブタオザル、英名:Pig-tailed macaque、学名:Macaca nemestrina)を目撃したりしながら。まだ本格的に毎日降る状態ではなかったために、普通車で走ることにはそれほど問題はなかったが、できれば4輪駆動車が欲しいところだった。

 途中の集落でサトウキビジュースなどを飲みながら休んだ時、沢山車が入ったよと言われたが、あまり気にしなかったのは誤算。町に着いたら腹が減っていたので、まずは少々遅い昼食にした。これもまた誤算の原因。野生の小さなシカ(カンボジアの人は、シカではないと言うが、森林性で単独生活の小さなシカの仲間と思われる)の焼肉があると言うので、お願いして山の味覚を堪能。柔らかくて癖がなく旨い。旨かったのでゆっくりしたのも誤算。さてホテルを探しだしても、どこも満員。ん・・今日は野宿かお寺の軒下かなんて言いながら、ガソリンが無くなったので、ドラム缶のスタンドへ行き、給油。

 このスタンドで給油しながら、宿を探している話をすると、気のよいおばさんがバイクで宿探しに行ってくれる。でもどこも無し。次にはおばさんの弟が、バイクで出かけてくれる。でもやはり無い。おばさんは、思いついて裏の自分の両親は、二人だけで住んでいるから、そこに泊まったらどうかと話してくれる。有り難いと二つ返事でお願いする。
 そのご夫婦が、写真のお二人。おじさんはイヌ歳だと言うから、私より6歳下の60歳か?

 こんなに山奥の外国人の少ない観光地が、こんなに、混んでいるなんて予想外。着いてすぐ探せば、ホテルも何とかなったのであろうと思われるが、いろいろ誤算。でもお陰様で、モンドルキリの人たちの暖かさに触れることができてこれはこれで、大満足。深謝。
 カンボジアの人たちも、連休には観光地でのんびりするほど平和になったのだと実感。これから始まる、ポルポト派の国際裁判が、無事に進むようになんとなく祈るような気持ち。
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プノンペンの朝の風景 15 骨なんか取らないよ

プノンペンの朝の風景 15 骨なんか取らないよ   金森正臣(2006.5.28.)

写真:毎朝散歩のときに見かける、公園の片隅の路上レストランに飼われているイヌ。手前の芝生の上で、大きな豚の大腿骨を齧っていた。写真を撮ろうとしたら、急いで骨をくわえて逃げ出した。

 プノンペンの公園には、付属しているわけでもないが、路上レストランがあちこちにある。大体朝はクイティウ(米から作った素麺)や焼肉乗せご飯(ブタ、ウシ、アヒルなどがある)を出す。麺の汁は、前夜から骨付き肉を煮込んで、スープを取る。麺には必ず、骨付き肉をのせる。麺にのせる骨付き肉は、こんなに大きくないから、多分出汁用の骨をもらったのだろう。一心に齧っていたが、カメラを向けたら急いで逃げ出した。「これ僕が貰ったものだよ。取るなよ」といった風情で上目使いで睨みながら。
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プノンペンの朝の風景 14 子どもと兵士とカラシニコフ(KA)

プノンペンの朝の風景 14 子どもと兵士とカラシニコフ(KA)   金森正臣(2006.5.27.)

写真:朝の公園で何時も見かける、守衛に付く兵士が、今朝は若い兵士でベンチに腰掛けて子どもの話に耳を傾けていた。カメラを向けると、二人ともにっこり。二人の間には、無造作に実弾入りのカラシニコフが立てかけてある。

 朝の散歩で公園の守衛に付いている兵士は毎朝見かける。今朝は幼稚園にでも行くのだろうか、制服を着た小さな子どもが若い兵の隣に座って、一生懸命に話しかけている。まだ言葉が不十分で、通訳がないと内容が理解できないくらいであろうが、若い兵士は一生懸命に聞き、何か応じている。子どもは良い話し相手を見つけて、身振り手振りで話している。
 平和を実感できるプノンペンの朝だ。
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プノンペンの朝の風景 13 式典に動員される子ども(3)路上生活の子ども

プノンペンの朝の風景 13 式典に動員される子ども(3)路上生活の子ども   金森正臣(2006.5.26.)

写真:式典が行われる場所の、すぐ背後にある簡単なキヨスクで、路上生活の子ども達が眠っていた。ぼろきれをまとって、中段に一人、下に3人眠っている。

 このように自由生活を経験した子ども達は、施設や管理には馴染みにくいという。援助の手も届きにくい。
 今朝の風景は、カンボジアの社会のバラバラなところの縮図の様にも見える
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プノンペンの朝の風景 13 式典に動員される子ども(2)式典の会場

プノンペンの朝の風景 13 式典に動員される子ども(2)式典の会場   金森正臣(2006.5.26.)

写真:式典の会場の設定。赤い絨毯が敷かれて、偉いさんが見るのだろう。イスに黄色の布がかけてあるが、金色の心算であろうか。カンボジア人は、話が長いのが演説上手の様に思っている節があり、むやみに長い。後で内容を聞いてみると、ほとんどの人が冗談ぐらいしか覚えていない。話を聞いていないで、雑談も多い。その点、児童・生徒は静かに聴いている。
 
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プノンペンの朝の風景 13 式典に動員される子ども(1)

プノンペンの朝の風景 13 式典に動員される子ども(1)   金森正臣(2006.5.26.)

写真:朝の散歩をしていたら公園の一角に、何かの式典に動員されてつれてこられた子ども達が、整列していた。この日は式典が2箇所であり(5.25.)、いずれも数百人分のイスが用意されていたから、両方では千人を上回ったであろう。

 この日はお日柄が良いのか、2箇所で式典があった。いずれも外国の援助による何らかの成果を示すための様である。一つは、New Humane と有り、もう1つはエイズ関係の集会の様であった。動員されているのは、小・中・高校生で、写真の手前は、小学生、道の向こう側に中学生が見える。引率の先生が付いて、幌付きトラックで運ばれてきた。まだ朝6時半である。多分1時間以上待たなければならないであろう。

 子ども達を動員することに、どのくらいの意味があるのだろうか。
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食事 1 朝食

食事 1 朝食  金森正臣(2006.5.25.)

写真:今日の朝食。左奥の皿は、マンゴスチン3個、その手前はライチ6個、中央はマンゴー、右はバナナ。丼は、ベーコン、ニンニク、タメネギ、ピーマン、青パパイアの具沢山のスープ。手前の皿は、パンとトマト。コップは、ハチミツとライムのジュース(ハチミツ・レモンのつもり)。食べすぎかな?

 今朝の散歩の帰りに、プサー・カッポー(カッポー市場)に寄ったら、マンゴスチンとライチが出ていた。数日前にも見かけた時にはまだやや早く、試食してみたが味がまだ乗っていなかった。人のよさそうなおばさんに、試食をさせてもらったら意外に美味しい。マンゴスチン1kg、ライチを0.5kg買ってきた。ついでにバナナも。本当は、熟れたパパイアを買いたかったのだが、出ていなかったので乗り換えた。うっかりしていると、どんどん秤の上に追加され、2-3kgも買う羽目になる。おばさんは、計算が面倒なのでkg単位で売りたがる。昨日も夜店でマンゴーを買ったのだが、1kgの予定が、乗せてみたら1.5kgぐらい有り、おばさんが勝手に追加して2kg買う羽目になってしまった。でも2kg(6個)で5,000リエル(約145円)だからと、つい脇が甘くなる。

 食事は、なるべくきちんと食べるようにしている。学生時代の金がなかった頃に、何に使うかをあれこれ考えた末、やはり健康と体力が全ての元であると考えて以来、栄養を取ることには、手を抜かないようにしている。単に食いしん坊が理屈を付けただけかもしれないが。「食べただけしか働けないんだからしっかり食べなさい」などと私から言われて、困った学生も多かったろうと思う。そこはそれ実践で鍛えて来た哲学であるから、簡単には反論もできなかったろうし。特に長期の調査合宿では、皆だんだん食べるようになり、体力が付いてくるのが目に見えて、嬉しかった覚えもある。現在では普段の生活で、体力が付くほど使うこともないのかもしれない。歳を取ってくると、体力も衰えてくるので、毎日動く量は、毎日取らなければ、体力から持ち出してくることが困難になる。

 パパイアは、ビタミンCが多い食品なので、なるべく取るようにしているが、今朝の様に予定外のこともある。勢い果物に回ってしまったが、チョット多過ぎたか。結局バナナ1本とマンゴーは、お引取り願って、次回にした。これで約800カロリーぐらいと見たが、いかがであろうか。
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最近のインターネット状況

最近のインターネット状況   金森正臣(2006.5.24.)

 ここのところ、勤め先のインターネットの状況が不安定で、しばしば繋がらなくなります。しばらく途切れることがあるかもしれません。

 今日も、朝にブログを送ってから、繋がらなくなり、先ほど回復しました。原因がはっきりしないところがカンボジア。まあ、ボチボチですな。
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