眠るマメ科の木

眠るマメ科の木       2008.11.30. 金森正臣

 熱帯のマメ科の木には、夜になると葉を閉じて、眠るように見える木がある。この木も、マメ科で複葉が、主脈を中心に左右から手を合わせたように閉じている。この他にも、2-3種のマメ科の木で、同じような現象を見たことがある。何のために、この様な現象になるのか全く理解ができない。葉の表には気孔が少ないから、蒸散作用を防ぐわけでもないであろう。夜になると気温が下がり、空気中の湿度が高くなるから、それを吸い込み易くしているのだろうか。何方か理由を知りませんか。

 写真の白くなって見える葉の部分は、裏側にある密毛が反射して白く見えている。
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マメの花を食べる           

マメの花を食べる           2008.11.29. 金森正臣

 カンボジアでも、マメの花を食べることを見つけた。朝の散歩の途中、公園で野菜を売っているおばさんがいた。そのおばさんの商品の中に、黄色いマメの花。左はクウシンサイ(空芯菜:最近日本でも売られている。熱帯の物はかなりアクが強い)、右は普通のタマネギ。マメ科の花であることは分かるが、種名は不明。

 マメ科の植物は、たんぱく質が多くて良好な食品。日本でも、フジの花やアカシア、クズなどの花を山菜として調理したことがある。いずれも美味しい食材で、フジやアカシアは、酢の物や吸い物にすると蜜の匂いも残る。アフリカでも幾種類かに挑戦してみたが、渋みがあってあまり美味くなかった。熱帯の物はだめかと思っていたが、カンボジアでは食べているようだ。どの様に調理しているのだろうか。
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小学校の職員室

小学校の職員室              2008.11.28. 金森正臣

 カンボジアでは、まだ教室が十分足りていないので、午前と午後は違う児童たちが来る。教室が足りないためか、どの学校にも職員室と呼べるようなものは無い。各個人には机が無いし、先生の個人的教材は、置く所が無い。師範学校もそうだから、先生たちは、日本の学校の職員室の様なものを知らないのかもしれない。

 この小学校は、私が勤務している師範学校の構内にあるが、付属学校では無い。内戦のごたごたの中で、付近の住民が勝手に立ててしまったものだと言う。職員室はあるが、先生たちの机は無く狭い。そのためか先生たちは、校庭の木陰で授業の準備をしている。もしかしたら、クーラーのない部屋より、外の方が涼しいかも知れないが、なかなか授業は改善されない。まあのんびりしていて好いかも知れないが。
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タケネズミの顎

タケネズミの顎              2008.11.27. 金森正臣

 最近カンボジアの北東部の山の街に行って来たJOCV(海外青年協力隊員)が、珍しい動物の顎を買ってきた。ウサギよりかなり大きく、しっかりしている。一瞬何であろうかと迷ったが、臼歯が4本、門歯が一対。これはタケネズミ違いないと思い、図鑑で調べたら、タケネズミも数Kgにはなるようなので、きっとタケネズミ。以前に、ラオスの朝市で生きたものを売っていたが、それほど大きくは無かった。

 アフリカには、スワヒリ語でセンジーと呼ばれているネズミの仲間がおり、同じ仲間。確かにセンジーは、美味しかった。体重も十数Kgには成ると言う大物。あごの骨もそっくり。センジーは、主に葦などの硬い草を食べていた。どちらも好んで食用にされている。

 最近数日、インターネットの調子が悪く、なかなか繋がらない。私にとっては、繋がらなくなるとブラックボックス。やっぱり近代兵器には弱い。
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今朝の朝食のイモ類

今朝の朝食のイモ類                 2008.11.23. 金森正臣

 雨期が終わりに近くなると、毎年様々なイモ類が市場に出てくる。今朝も市場に散歩がてら買い物に出かけた。市場の片隅で見慣れないイモを売っていたので、買ってみた。もちろん朝食にする見慣れたイモも買った。

 写真の手前にあるのは、カレーなどを食べる普通の大きさのスプーン。その脇にある白いイモ2本は、スイートキャッサバの皮をむいて蒸したもの。時計回りに、ムラサキイモ半分。次は小さなサツマイモ。次のタケノコ様の物は名前不明。次の白い肌は、サトイモの仲間のように見えるが、さにあらず。ついで生姜様に見えるのは、サトイモ様の物の皮つき。カンボジア人に言わせると、これらは皆「タロ」(タロイモ)と言うことになる。

 スイートキャッサバは、キャッサバの無毒のタイプ。カンボジアでは、毒のあるタイプは見たことが無い。アフリカでは、有毒のタイプが普通で、無毒のタイプは少ない。無毒のタイプを見つけると、掘って生でかじった。サツマイモの生の様な味で、水分がとれるから良いと、トラーカーたちは大好きだった。アフリカで有毒タイプが多いのは、他の動物に食べられてしまわないことと、収量が多いからと思われる。有毒タイプは、溜まり水に10日ぐらい浸けて発酵させて毒を抜き、その後に乾燥して粉にして食べる。クズモチの様な粘りがあり、発酵臭が残っている。
 次のさつまイモ2種は、日本とあまり変わらない味。ただし、ムラサキイモは沖縄の物より甘く、隣のサツマイモと変わらない。
 タケノコ様の名前の不明なものは、縦に強い繊維があって噛み切れない。かなりデンプン質を含んでいるが、何かのシュート(タケノコ様の芽)の様だ。ナイフで切っておかないと食べられない。しかし僅かに良い香りがあり、嗜好品だろうか。セルロースはいっぱい取れそう。
 サトイモ様のイモは、サトイモにあらず。隣の生姜様の物の皮をむくとこの様になる。ひね生姜のような強い繊維があり、これも簡単には噛み切れない。かなりデンプンを含んでいるが、繊維の強さは強烈。ショウガの仲間の様な気がする。以前にタピオカ(デンプンの小さな玉)を作るショウガがあると聞いたことがあるが、それかもしれない。

 なかなか強敵の多い朝食だった。キャッサバは、アフリカで雇っていたアリマシと言う老人が、良くキャンプ地に持ってきてくれ、トマト味で煮てくれたから懐かしい味。サツマイモは、戦後すぐに良く代用食に出た。その頃、胃があまり丈夫では無く、サツマイモは苦手だった。あまり食べないので、母親に悲しい思いをさせた。最近は結構好きでサツマイモを食べると、いつも戦後のことを思い出し、母親に申し訳ないことをしたと反省する。老人になると食べ物にも、いろいろの思い出があって、結構楽しい。
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小鳥の巣4

小鳥の巣4            2008.11.22. 金森正臣

 巣を見つけてから、2週間半ほどして、6月12日に覗いて見たら、卵が3個産卵されていた。覗いた時に親鳥が居て、逃げ出したので巣を放棄しても困ると思い、その後あまり覗かないようにしていた。そして6月13日は親鳥が卵を温め始めていたから、産卵数は4個か5個。13日目に4個目を産んで温め始め、終卵を14日に産めば、5個の可能性もある。終卵はやや小さく、孵化までの時間が短いので、温め始めた次の朝に産むこともある。抱卵中は、親鳥が放棄するといけないので、覗かないことにした。

 その後親の抱卵はかなりいい加減で、抱いていなかった夜もあった。上手くハッチングするかと心配したが、そんな心配はなかった。確かに夜間の温度は、28度以下になることも無く、抱卵していなくても問題は無かったのかもしれない。

 その後忙しくて忘れていたら、雛の鳴き声がしたのが6月24日。覗いて見ると目も開いていず2日目ぐらいかと思われた。その後仕事が忙しく、いつ巣立だったかは不明。多分2週間ぐらいで巣立ったと思われる。
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小鳥の巣3

小鳥の巣3            2008.11.22. 金森正臣

 葉の裏側から見ると、最初に綿くずの様なものを葉に差し込み、次いで植物の細い茎を集めてきて産座を作っている。何もない空中に、葉の裏の両側をつなぐ綿を差し込み、その後に産座を載せている。この綿様のものは、多分100メートルぐらい離れた場所にある、カポック(別名ワタノキ:日本ではこの綿がパンヤの名前で、枕の綿などに使われている)の綿を運んでいると思われる。
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小鳥の巣2

小鳥の巣2            2008.11.22. 金森正臣

 葉に近づいて見ると、葉の表面に沢山の穴があき、あるものには裏側から綿の様なものが差し込まれ、表面に白い塊が見える。特に写真の左側には、沢山の綿がはみ出している。やや葉先の方には、沢山の穴が開けてあるが、使われていない。中には葉の先端まで切れてしまい、綿を詰め込む穴としては、失敗作である事が伺えるものもある。
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小鳥の巣1

小鳥の巣1            2008.11.22. 金森正臣

 理数科棟の二階通路に、物理の教室の入り口がある。この前に置いてあるサトイモ科の植物の鉢の葉に、小鳥が巣を作った。こともあろうに毎日学生が何十人も出入りする、すぐ脇である。確かに、猫や蛇の心配は無いかもしれない。いつどのように作ったのかは、不明である。巣の作り方からすると、相当の回数、巣材を運んだであろう。葉の裏側に巧みに編みこんだ繊維を使い、内側に産座を作ってある。この様な巣を観察したのは、初めてである。

 写真の上から2段目の葉の列の、右から2枚目が作られた葉である。外から見るとほとんど分からないが、近づいて見ると分かる。これを発見したのは、5月の26日である。作っていたのは、ムシクイの仲間の様に思われる。
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トッケイ

トッケイ                   2008.11.21. 金森正臣

 東南アジアの熱帯には、ナキトカゲが生息している。全長は30センチよりはやや小さい。その鳴き声から、トッケイと呼ばれている。場所によっては、ゲッコウと呼んでいるところもある。いずれにしても、その鳴き声から来た名前であろう。鳴き声は大きく、数十メートル離れていても十分に聞こえる。肉食で動くものなら何でも食べてしまうので、益獣として大切にされている。昼間はほとんど鳴かないが、夕方から夜に鳴くことが多い。なかなか人前に姿を現さない。地上にいることは無く、樹上生活者。キノボリトカゲの別名もある。

 以前にも何回かトッケイのことを書いているが、こんなに正面から写真が撮れたのは初めて。おまけにレストランの壁が、赤い波板トタンで出来ていたので、トッケイちゃんも精一杯頑張って赤い色に変化してみた。その結果、青い色や白い色も目立ってカラフル。なかなか愛嬌のある目や顔をしている。
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