地方見学2 ラタナキリは少数民族の場所

地方見学2 ラタナキリは少数民族の場所

 写真は、カンボジアの北東の隅の州、ラタナキリでのもの。写っている生徒さんは、中等学校生11名。制服姿はすべて生徒さん。クルーン族、チカチュ族、トンポーン族、プラウ族、クマウ族の5部族から来ている。

 後列右端の方は、現地の先生。次は篠原カンボジア前全権大使(現CIESF副理事・カンボジアオフィース代表)、カンボジア人でこの学校を支援しておられるパリさん、私。左端のお二人は、大阪の方で、この学校の支援をしておられる川崎様ご夫婦。このお二人に我々が同行させて頂いた。パリさんは、カンボジアで少数民族の立場が弱いことを心配され、土地を取得し、寮を立ててクメール語と英語の教育と、普通の中・高等学校の支援をしている。少数部族は、基本的にはクメール語を使わないので、なかなか国の情報が伝わらない。

 ラタナキリも10年以上前から、開発が進み、観光が盛んになりつつある。それ以前からベトナムなどの資本が入り、カシューナッツの畑が、大規模に開発されている。この学校の周囲も、カシューナッツの畑ばかり。最近は、現金収入の多いゴムに切り替えられつつある。多くの少数部族の現地住民は、安い労働力として使われているようだ。

 勉強した若者たちは、将来は自分たちが、カンボジアの政府と対等に交渉できるようになることを夢見ている。
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