3月の報告です

VSOの援助サイトTAKEOのRTTCにおけるワークショップについて
                          2005.5.31.(2005報告2)
NIE Adviser 金森正臣
ワークショップの経緯
 VSO(EUの団体)からの依頼があって、NIEの物理、化学、生物のメンバーが、Takeo(TAKAEVと表記されることもある)のRTTCにおいて、2日間のワークショップを実施した。同じVSOのサイトがあるPrey VengのRTTCとTakeoのRTTCの先生方を対象としたものである。VSOは、双方のサイトに1人の専門家を派遣して、全教科の支援を試みている。Takeoのピーターさんは、社会の先生であり、理科の強化の支援のためにSTEPSAMに依頼があったものである。 双方でも各教科の先生は数人程度であるため、Takeoからは、学生もそれぞれの教科10名程度が参加した。
 
実施時期:2005.3.24.-25.
実施場所:Takeo RTTC
参加者:Takeo RTTCとPrey Veng RTTCの理数科の教員とTakeo RTTCの理数科学生。数学は学生8人(内女性2人)、先生8人(内女性0人)。理科は学生26人(内女性8人)、先生24人(内女性3人)。
日程と実施内容:3月23日7:40からオープニングセレモニー。8:20から午前中は、数学と理科に分かれて、教授法について数学はワン君、理科はサンピア君が講義。午後は、各教科に分かれて講義。内容は各教科に任されている。授業は各教科NIEから2人が出向いて担当。3月24日7:30からVSOの2人からLearner center learningの方法の参加型授業(この授業には学生は参加していない)。9:00各教科に分かれて実験の授業実践。午後Peer-teachingとクロージングセレモニー。
観察時間:3月23日終日と24日9:30まで。 

観察事項
 観察した中で、問題と思われた点と以前から見ると改善されたと思われる点を記録した。
 問題点と簡単な考察
 1)23日の午前の授業法については、理科では仮説実験授業が説明された。この授業の説明では仮説を立てるところから始まる。カンボジアのように事前の知識が、組織だって理解されていない場合には仮説が立てにくい。即ち、疑問を持ちにくいことが問題になる。
この点については次の朝のセッションにおいて、VSOのPrey Vengの担当者からも指摘された。彼(名前を聞き忘れた、頭髪の薄くなり始めた大男。失礼!)は化学物理学の専攻で、何が起こっているかを見つけることから始める必要があることを強調した。休息の時間にこの点について意見を交わし、最初に観察から始めるのが良策であろうことで一致した。
自然科学の発展の経緯は、自然界の法則を発見することから始まっており、法則の因果関係の解明に移る。この様な歴史的経過を辿るのが学習者にとって理解しやすい道と思われる。また科学の基本を理解するためには(科学の結果の知識を覚えるのとは異なる)、この観察の段階を踏む必要が有ろう。この点は昨年度に報告した「高等学校実験授業の観察記録2」(2004/06/22)のNo.1, Netyang High Schoolの物理の振り子の実験について指摘したことと同じ問題である(以下【 】内は昨年度の報告の引用)。
【この様な実験だと実験を始める前に、振り子で遊び観察をすることが大切であろう。支柱が各グループ2個有り、長さの異なる振り子を同時に見せて、異なりを発見するところから始めるのが妥当であろう。
また簡単な実例、ブランコなどの周期と結びつけて観察する(カンボジアの学校にはよく構内の木にブランコがある)ことから始める必要があるかも知れない。
最初に観察があって、疑問を持ったところで、問題意識が生まれ能動的に学習することができる。疑問のないままいきなり仮説から入るのは、知識の説明にはよいが科学の学習には適さない。最初に、疑問を持つことができる遊びから入るのが適切であろう。この疑問こそが科学の出発であり、仮説を持つ出発点である。】
2)授業に使う機材について
 初日午前の理科の授業法の説明では、パソコンとプロジェクターを使って、見栄えの良いデスプレーが行われた。最近NIEのレクチャラー達によって行われる授業は、プロジェクターによる投影画面についての説明が多い。一方的になる場合が多く、受講者の印象には残りにくい。この点は以前も指摘して、せめて画面の印刷物を配布するように注意している。
 今回のサンピア君の講義は、彼の親しみやすいキャラクターが大いに役立ち、学生も興味深く聞いていた様である。しかし印象に残るようにすることから言えば、問題が残ったと思われる。
 講義形式の場合、学習者の都合から言えば、苦労はするが話されたこととボードに書かれたことを要約して記録することが、最も印象に残りやすい。授業者は、時間との関係を考えながら書くべきことを精選せざるを得ない。この精選は、授業者の成長にとっても重要な点である。また、授業を行いながら受講者の反応を判断して、説明を加えたり省略したりする点も授業者の成長にとって必要なことである。但し初期ほどアドリブが効かず、予定通りになり易い。スライド、映像などを使って予定通りに行うことは、授業者の都合である。受講者の効率性を考えた授業が行われる必要が有ろう。今後、カンボジアの授業者の成長を考えた場合に、指導が必要な点である。
 カンボジアでは、紙が無くコピーもままならなかった状態から、2-3年で機械化が進み、コピーやパソコンによるデスプレーが多くのドナーによってもたらされた。この結果、彼らは選択の余地もなく巻き込まれている。今後時間をかけて少しずつ理解を深めて行く必要が有ろう。
 3)連絡と準備の不十分な点
 授業とは異なるが、準備状況は必ずしも良い状態ではない。例えば、出発の朝、数学のワン君から「ニュースを発行したいから写真を撮って欲しい」と依頼があった。理数科には2台のデジタルカメラがあり、使用可能なはずである。そこで質問してみると、生物のブンナ君が管理しており、今朝来てみるとブンナ君は、昨日からバッタンバンに次のワークショップの準備に出かけており不在だという。前もって準備しておかない彼らの日常を反映しているし、出かけるブンナ君も出かけることをほとんど誰にも連絡していない。
 事前準備、計画性、他者への配慮など今後出来れば改善したい問題である。特に他者への配慮は、受講者への配慮とも共通しており、教育の向上に必要なことであろう。他方ニュースを発行しようとするワン君の配慮は、かなりの前進である。
 4)ソートさんのプレテスト
 実際には使用されることはなかったが、時間に余裕があった場合にはプレテストをしようと生物のソートさんが事前準備をした。問題が出来上がった段階で意見を求められた。使わないかも知れない問題を事前に作成して準備しておくことは、初めてのことであり大きな進歩と言える。
 他方、テストの目的と問題内容に問題があった。プレテストをする目的について聞いてみると、ワークショップの前にはプレテストをした方が良いとの意見であって、特に目的が明確にあるわけではなかった。従来のワークショップで行っていたからという意味合いが強い。ポストテストも行うのか質問すると曖昧である。時間があったらしたいが、今回はワークショップが2日間で、短いから無理だろうという。準備はしていないという。テストには色々な目的があると思われるが、授業内容とは直接関係のない内容も聞き、次からの授業に生かす場合がある。また、授業の前後に行う場合には、学習の効果或いは授業の評価を行う意味合いが強い。現在の段階では、この様なテストに関する目的が意識されていない。そのため、慣例としてテストをする傾向があり、内容も曖昧になりやすい。
 テストの内容を見ると、顕微鏡の構造と使い方・緑色植物細胞の中の葉緑体の構造で実験には関連があるが、後者は今回の顕微鏡レベルでは観察できない内容である。また今回は、表皮細胞の観察程度で、葉緑体も観察の目的に入っていない。無関係な内容ではないが、今回の実験とは直接関係を持たない内容が出題されている。今までにもしばしば起こっていたテストの問題作成の傾向である。ブンナ君やキムさんが作った場合にもこの様な傾向がある。また実験の説明をする場合にも同様な傾向がある。ニュースレターに、ソファニーさんが細胞分裂につて書いた場合にも同様な問題があり、かなりの修正を要した。関係ない部分が書かれ、肝心な部分は省略され簡単になったりする。無関係ではないが、直接関係がない問題を説明し、受講者は混乱を起こすと思われる。数学においても必要最低限の条件の場合よりも、関係ない条件を付加すると問題の正答率が落ちる。これは、明確に深く問題を理解していない受講者が、混乱を起こす結果であると理解されている。
 この問題点には2つの要因が示唆される。第一には出題者の中で何を明らかにしようとしているかが明確ではない点である。今回の授業で何を説明し、何を理解させようとしているかが明らかではない。その結果、何を質問したら何が分かるのかが整理されていない。第二には、授業者或いは出題者の内容に対する不安から、より高度な内容を引き合いに出す傾向がある。今回の出題の内容も電子顕微鏡レベルの内容を引き合いに出している。ソファニーさんのニュースレターにおける細胞分裂の場合にも、分裂時におけるDNAなどに関する説明がなされ、観察上の注意点が十分ではない。この様な傾向は、無意識の心理学的に見ると、自己に内在する実力に対する不安から、より高度な内容を引き合いに出すことによって、難しい内容を扱える自分を肯定する働きと捉えられよう。今後実力が付いてきて、無意識の中での自己肯定が進むとこの様な傾向は少なくなるであろう。
5)分類の授業
 生物では、初日の午後にキムさんによって、貝殻を使った分類の授業が行われた。この授業は既に3-4回彼女自身が学生や他の場所でも行ったことのあるものである。参加者14人を3グループに分け、それぞれに貝殻を準備して、大きな模造紙の上で最初に異なるものを分けることを実施。分けた区別点をそれぞれ記録。次いで同じ特徴のあるグループを集める作業をし、同じ特徴とは何かを記録する。その後各グループのテーブルに全員が集まり、そのグループのメンバーが分けた区別点と集めた特徴について説明。皆から質問と回答。次のグループに移動。
 この授業を見ていたピーターさんは、途中から通訳を連れてきて観察。次の日の彼のLearner center learningのセッションで、特にモデルになるとほめていた。
 キムさんは彼女の人柄もあり、休息の時間にはRTTCの学生達に取り囲まれて質問攻め。RTTCの先生が、休息時間だからと止めても、明快に答えてくれるので、学生は次から次と交代で今回の授業には関係ないことまで質問していた。クメール語であるため、その答えが妥当であるかどうかは分からなかったが、学生の満足なそうな表情は印象的だった。
6)日本から送られた20台の顕微鏡
 日本のあるNGOからTakeoとPrey VengのRTTCにそれぞれ20台の顕微鏡が送られた。今回、ピーターさんからの依頼で、この顕微鏡の使い方をどこかで実習して貰いたいとのことであった。3-way systemと記されており、拡大ビューアー、壁面投影、顕微鏡の1台3役の優れものと書かれている。壁面投影は暗く、カンボジアの様な教室構造では使用しにくい。多分NGOでは、様々な機能があって用途が広いであろうと判断したと思われる。しかしカンボジアの実情には合わない。頭部の投影部分を外して使用方法を説明し、顕微鏡部分だけ使用できるようにした。
 説明書も日本語だけであり、40年間顕微鏡を扱ってきた私でも十分な性能を引き出せない。1960年代にプリズムを使った壁面投影機を作って主に夜間に使用したことがあるが、性能的にはそれよりもかなりレベルが低い。やはり機種の選択には、専門家の意見を聞いた方が良いのであろう。
6)Takeoの現状
 タケオのRTTCは3年ぶりくらいである。日本から新しい幾つかの校舎が贈られ、教室数は十分になったようである。まだ幾つかの木造建物は残るものの、古い木造校舎は取り崩され、雨漏りのしていた男子寮も旧校舎に移転して、快適に暮らせるようになっていた。理科の実験室(木造で校庭の向こう側にある)も使われているようである。数台有った顕微鏡も、昨年生物のブンナが来た時にクリーニングを行い、現在使える状態にあるという。
 校舎に余裕ができて、リタイヤした学生(カンボジアでは途中で学校に来られなくなる学生が多い。経済的理由、学力不足、結婚など)を対象に、機織りの教室が開かれていた。4-5人の年配者が(多分先生とその協力者)十数人の学生(20才を過ぎていると思われる学生徒もいる。RTTCは高校卒業後2年間で中学校教員の免許が取れる)を指導していた。染色、簡単な織り、模様織りと高度になっており、それぞれの段階に応じて訓練を積んでいる。先生には成れなかった学生たちではあるが、人生を大きく変えることができるであろう。
 市内は未舗装道路が多く以前と変わらない埃の状態である。しかしながら、道幅も広く整備され、家並みも増え、市場、バス停が整備されて変化してきている様子が見られる。

報告2は以上です。
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地学のワークショップについて




皆様

                      2005.5.27.      金森 正臣

しばらくご無沙汰致しておりました。またカンボジアに戻ってきた金森です。

このメールには退屈な観察記録や長い物がありますので、ご迷惑な方は御連絡頂きましたら次回から送信をストップします。主に私の次の活動のためやカンボジアの現状を記録した物を掲載しています。

3月の始めに戻ってきて、もう既に3月になりますが、地方のワークショップに追われておりすっかり挨拶が遅くなりました。

今回は、個人の資格ですが、既に11年もカンボジアに住んでいるイギリス人のジェリーさん(物理と数学)、6年住んでいるオーストラリア人のデビットさん(化学)、以前プロジェクトで一緒に働いていた村山さん(地学)の4人でグループを作り、高校教員養成校のサイエンスアドバイザーとして契約しています。この4人で数学と理科の4教科を分担しています。

カンボジアでは、1970年代の後半の教育の破壊以来、1980年頃には教育が開始されています。人材も、学校の施設(多くの学校が破壊された)・本(教科書も焼かれてしまった)・教材も、お金も不十分のまま行われているため、基礎的部分に著しい欠陥を抱えているのが特徴です。ほとんどの事柄を理解無く覚えてしまう傾向があります。最近高校の先生達を見ていて特に感ずるのは、小学校の段階での理解が進んでいないため、その後の教育が覚え込みになってしまっているとことです。小学校の教員数は多い上に、レベルが低いため引き上げるのは至難の業です。

 何処から手を付けて良いか迷うことが多いのですが、全体を理解できる人材を少数でも良いから時間をかけて育てることだと思っています。そして彼ら自身で、自分の国に広めて行くことでしょう。



4月に入ってから、6週にわたり地方教員のためのワークショップが開かれました。それ以前に、カンボジアでは初めての地学のワークショップが開催されました。これは3月のことでプロジェクトのフォローアップ期間であったため、プロジェクトがサポートしています。長期専門家の村山さんが、地学の教官4人に1年半にわたり教育した成果です。

今回は観察記録を載せます。

カンボジアにおける地学は、大学にも科目がありませんし、2000年頃までは高校でも教えてきていません。この頃高校で教えるようになり、高校教員養成校に科目が設けられ、養成校を卒業したばかりの若い教員が採用されました。それぞれはそれまで生物や地理を学んできた学生です。短期間、古い時代に地理や地学を勉強したことのある先生から教えを受けたようです。そのままその若い先生達が、勉強しながら教えている状況です。





地学のワークショップについて

                  NIE サイエンス・アドバイサー 金森正臣

(2005報告1)



実施時期:3月11日から13日の3日間

参加者は申込者61名の内当日になっての不参加が7名あった。申込者の性別は男性27名、女性34名の合計61名であった。

参加者の主なる学習内容(主なる科目)を書いて貰ったところ、次の様な回答が得られた。 地学:28名、 生物:14名、 化学:2名 物理:1名 数学:1名 地理学:12名 歴史:1名 クメール語:1名 無回答:1名(州教育部局の所属で現在教えていない)

何処から参加したか。 バッタンバン:1、コンポンチャム:1、タケオ:1、プレイベーン:1、カンダール:11、プノンペン:46、合計61名(この内欠席者は、カンダール1名、プノンペン6名)。募集方法は、予算の都合もあり、宿泊を伴わないところは(プノンペン・カンダールの一部など)希望者で、その他の所は各州1人と制限されている。

実施した内容

 参加者は、2組に分かれて次の内容について受講した。

 1:岩石の実際の観察。カンボジア内でアースサイエンスのNIE(National Institution

of Education)(教員養成校であったFOPが昨年から名前が変わったが内容は変わってい

ない)のメンバー自身が採集してきた岩石を使って、火成岩の中の火山岩と深成岩のそれぞ

れの特徴の観察と理解、火成岩と堆積岩の相違、堆積岩の礫岩、砂岩、泥岩の違いについ

ての観察。塚脇先生から提供された岩石スライド標本を三眼鏡筒とテレビによって投影し

て示した。

 2:ビデオを使ってのプレートテクトニクス理論の解説。火山の模型、海溝などの書き込まれた数個の地球儀や図版を使用して、大陸の移動などについても言及された。

 3:太陽、地球、月の関係について。バスケットボールを太陽に見立てた場合の地球までの距離や地球の大きさを計算して、実際に外に出て距離なども測ってイメージを組み立てた。月の見かけの満ち欠けと、地球、太陽、月の位置関係をピンポン球と懐中電灯を使って観察して理解した。

 4:湿度について。飽和の概念理解のためにホウ酸水溶液を使って、水温と飽和量の関係を求める実験を行い、次いで気温と飽和水蒸気の間系のグラフを読み取る練習をした。その後、露結を調べることによって空気中の水蒸気量を理論線から算出し、湿度(%)を求めた。



 簡単な考察

 参加者の主なる学習内容についてのアンケートでは、地学が28名と多いが、これはアンケートの内容について誤解した者があったと思われる。最近教員養成校から地学の卒業生を出しているが、3年ほどのことであり参加者の内に最近の卒業生は少なく28人にはならない。現在教えているのと混同した可能性がある。その他の主なる科目は、現状を反映しているのであろう。中にはクメール語の先生が地学を教えている例があると思われる。

 カンダールから11名の先生が参加しており、地学に対する研修の機会が熱望されているものと推察される。プノンペンの46名(内7名欠席)も、高等学校の数が15であることから考えると、各校3名程度の申し込みである。多くの学校で地学の研修を重要視していることが伺える。おそらく、カンボジアにおける地学関係の最初のワークショップで、強い必要性が有ったのであろう。

 実際の研修状況に置いても、2教室とも非常に熱心に質疑も行われており、他の今までに行われたワークショップとはかなり異なっていた。また2日目には、研修時間が延びたにもかかわらず、全員が留まり質問も多く、簡単には終了しない状況であった。

 研修で行われた4項目については、いずれも初めて授業を受ける先生が多かったようで、初歩的事項からの質問もあった。また、グラフの書けない先生がいることは、他の科目と同様であった。

 若いNIEの教官を取り囲んで、年配の先生方が熱心に質問したり討論したりする様から、これからも地学の研修が必要であることを痛感した。



 簡単なまとめ

 地学のワークショップは、プロジェクトが始まって以降初めての試みであった。実際に高等学校では授業が行われている。しかし、授業者の多くは地学の授業を受けたことのないまま教えている状況から、今後も現職研修が重要であると思われた。






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最近のご様子

 


 3月にプノンペンに行ってきました。金森先生にポンロックというカンボジア料理の店に連れて行っていただきました。*伊藤真由子*
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最近の近況

最近の状況
2005-05-08 12:24:02

 皆さん色々ご活躍の様で励みになります。
 カンボジアは、1年中暑いのですが、特に乾期の終わりの今の時期が一番暑く、午後には40°を超えることがあります。
 4月の第1週から始まった全国高等学校の理科教員(物理、化学、生物。地学はまだプログラムに入っていません)対象のワークショップが続いています。4月に3回(1回3日間)、5月に3回の予定でしたが、教育省の予算が間に合わず(銀行が整備されていないため、オンラインで振り込みや引き出しができるわけではない)できない地方もあり、6月までかかるのではないかと思っています。1回に数地方をすることもあり、皆で手分けして分担しています。
 先週はクラチェと言うメコン川の上流に行ってきました。メコンイルカがいる地方です。5月の3日から始まりその夕方、地元の先生にイルカ見学案内をして頂きました。ボートで出て、数メートルのところで見られるイルカはなかなか迫力でした。楽しかったのですが、午後の暑さにやられたらしく、5日の午後には食欲が無くなり、ただゴロゴロしているのも難儀な状態でした。水分を取りながら6日にプノンペンに戻り、状況は回復して今日(7日)は元気です。以前にもこんな状態になったことがあったナーと思い起こすのですが、疲労が増すと記憶が呼び起こせず、言葉も思い出せなかったりして、疲労の診断に役立ちます。 もうじき雨期が始まり(例年なら始まっている頃です)、涼しくなって過ごしやすいでしょう。
 メコンのゆったりとした眺めに浸りながら、日本人根性が抜けず、来週はプレイベン、再来週はシェムリアップと彼らのワークショップを見学して、次なる改良点や今後強化する方法を探ろうと思っています。だんだんカンボジアの文化も理解できるようになり、やはりゆっくりなんだと効率的に考える日本人的発想をたたき直しています。
 皆さん、急いで何処に行きますか。急いで死に近付いても仕方有りませんから、ゆっくり生を楽しみながら行きましょう。
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