危険な食べ物

危険な食べ物  2012.1.25. 金森正臣

 久しぶりに国道一号線に沿って、ベトナム方面に向かった。目的地はベトナムに隣接したスバイリエン州の首都、スバイリエン。国境からは40分ぐらいの場所になる。平坦地の真ん中で、見渡す限りの田んぼの中を走る。すでに乾季に入っているが、所々でポンプを使って地下水を水揚げし、二期作が始まっている。

 プノンペンから国道一号線は、メコン川に沿って下降し、一時間ほどでメコンを渡る。ここには日本の援助で、橋を架ける工事が始まっているが、完成は2015年ごろであろうか。渡しの両側には、フェリー待ちの車が待機している。当然その人たちを目当てにした、商売人がたむろしている。川の岸であるから、売り物の一つに写真の「シジミ」がある。

 このシジミは、生ではないのだが、十分に料理されているわけではない。写真でも分かるように、貝の殻は閉じていて開いていない。水から揚げられた貝は、簡単に湯通しされるだけで、ほとんど生の状態である。塩をまぶして、戸板のようなトタンの上に乗せられて、天日干しにされながら売られている。貝殻をこじ開けると、中はほとんど刺身状態で滅菌は進んでいない。確かに貝は、火をあまり通さない方が、柔らかいし味が良い。日本でのシジミの味噌汁は、結構火が通っており、貝は死んで殻の口は開いている。

 しかし、メコン川から上がった水を十分殺菌しないで飲んでいるような趣があり、肝炎やコレラになる可能性はありそうだ。以前に、カウンターパートがシジミを調理してくれた時にも、タッパにシジミを沢山入れ、熱湯を注いだだけで20分ぐらい置いて食べて良いと言う。食べると確かに美味いのだが、一抹の不安はあった。戸板の上に載っていたシジミも買ってきてくれたことがあり、食べてみたが確かに美味しかった。唐辛子をまぶしてあるものもあり、食べるときにどこかで唐辛子が混じって(殻の中には味は浸み込んでいない)、異なった旨味があった。もう数年したが、いまだに異常はないから、まあ大丈夫なのかな?
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釣り三昧

釣り三昧 2012.1.10.  金森正臣

 年末の31日に、シアヌークビルに釣りに出かけた。毎年時間があれば、乾期に入って休みになるこの時期に、釣りに出かけている。雨季は海が荒れるので、釣りには向かない。12月31日から船に乗り、夜は船上。元旦の朝日を船上から眺めて、昼ごろ上がって来る。

 今年は忙しかったので、直前まで仕事が詰まって、31日朝5時半ごろに釣り仲間と出かけた。カンボジアも観光開発に熱心になり、シアヌークビルはリゾートとして売り出そうとしている。フンセン首相までシアヌークビルに出かけて、カウントダウンの行事が有った様だ。いつもの数倍の客が来たとかで、ホテルは取れなくて野宿組もいたようだ。我々は船上にいたので、全く問題なし。

 ところが釣り始めて異変が。毎年十分に釣れるのに、夕飯に食べる予定の魚を釣るのに一苦労。7人で6匹ほど小さなのが釣れただけ。仕方が無いのでクメール式のスープにして、ネコマンマ。一休みしていたら、町の方から花火の音。年越しソバを食べて、それでは新年の魚釣りとさえない気分で糸を垂れると、突然大異変。4㎏、5㎏、6㎏と次々に大物が上がった。数年来ているが今までの最高記録は、2㎏ぐらい。皆さん唖然。

 しばらく釣れなくなって、一休み。朝が明けて朝食を済ませたら、また突然連れ出して2時間ほど入れ食い状態。大きくはないが、そこそこの魚が7人で200ぐらい釣れたであろうか。今年は登り竜であろうかと、皆さんの感想。私今年は年男で、72歳。あんまり忙しくなると考えものなのだが。それでも、年末の仕事は吹っ切れて、新年の仕事に頭が切り替わった。これが釣りの効果。元旦の午後には、プノンペンに戻って、2日の午前に再びシアヌークビルへ。今度は仕事で、日本から来て頂いている先生方と、正月休み。カンカン照りの会場に1日いたら、まっ黒けになったしまった。
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イヌ 

イヌ  2012.1.9.   金森正臣

 年末の31日、シアヌークビルと言う海辺の町に釣りに出かけた。正月であると言うのに、カンボジアは寒いどころか暑い。いつも行くお店のイヌが、かくのごとし。

 「金玉冷やし」と呼んでいる独特なポーズで寝ている。小さい頃からイヌを飼っており、多くのイヌを見て来たが、日本のイヌはこんな恰好はしない。腹這いになって、前足も後ろ足も投げ出し、直ぐには立てない状況。なるべくお腹を地面に押し付けて、涼を取っている。なんとも不思議な格好だ。大体イヌの関節は、こんなに足を開く様には出来ていないように思うのだが、小さい時からしていると、こうなるのだろうか。カンボジアのイヌは普通にこの恰好をする。
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