金森正臣先生のカンボジアの文化・教育・食べ歩き体験記
金森先生のカンボジア日記
第19回「正臣」会、有難うございました
第19回「正臣」会、有難うございました
昨日は、会を開いていただき有難うございました。
ZOOM参加も含め多くの皆さんにお会いでき楽しい時間でした。
また、初参加の千田さんからも、カンボジアの先生の状況を発表頂き、楽しく聞かせて頂きました。
参加者の皆さんの一話も、楽しみました。磯貝先生、かなり真剣にダイエットをされていて、成果もあり驚きでした。滝崎先生の最近の仕事や鈴木先生の教材の開発と本の出版など、驚くこともありました。
先々週に少し体調を悪くし、しばらくご無沙汰していました。やはり心臓を悪くすると、血の周りが悪くなり、回復が遅れる状況になっています。
血の巡りが悪いと言うのは、昔は頭の回転が悪いことに使っていましたが、今は実際に血の巡りが悪くなり、頭の回転も悪くなり、なんだかおもしろく楽しんでいます。
昨日の私の発表は、無意識の世界の影響で、意思の決定がなされることを話しました。またいずれ少し詳しく書きたいと思っています。
正臣会の開催
正臣会の開催
今年も第19回の「正臣会」を開催して頂くことになりました。日時は、2月20日(日)の午後です。詳しくは、事務局のホームページをご覧ください。
当日は、滝崎先生(豊橋)、鈴木先生(名古屋)の話と、私がカンボジアで一緒だった千田沙也加さんのカンボジアの先生に関する発表がある予定です。
現在新型コロナが増殖中ですので、Zoomによるミーティングも併用される予定です。
私は、そろそろ人生も終わりになるので、全体を振り返って「人生の転機」について話しをする予定です。振り返ってみると、人生の転機は意外に無意識の影響を受けており、転機が来たときの働きは、見逃されているように思われます。自分の人生を豊かにするには、良い経験をしておくことが大切なようです。
孤独感や寂しさは心の幻想
孤独感や寂しさは心の幻想
最近脳科学者と名乗っている人が、色々出てきた。しかし彼らが見ているのは、人としてはある側面を見ているに過ぎない。現代のように、多くの人が日常的にストレスに晒され、副腎皮質ホルモンが多く出て、イライラしていると、じぶんの精神状態はなかなか理解できない。
ヒトは、自分の思考を左右している無意識について知ることはなかなか難しい。しかし、昔から無意識があることは理解されていている。
一遍智真上人の歌に、「いにしへは こころのままにしたがいぬ いまはこころよ われにしたがえ」(一遍上人語録 1985 岩波文庫 p64)と言うのがある。「こころ」は意識の心で、「われにしたがえ」の「われ」は、無意識も統合した後の心である。また、同じ本の110ページに、・・・生ぜしもひとりなり、死するもひとりなり、されば人とともに住するもひとりなり・・・と述べている。自己の無意識も統合すると、本質が見え、生きることは一人であることが理解される。
意識と無意識を自己の中で統合すると、無意識にひかれて、意識の中に生まれる幻想をきちんと見定めることが出来る。プライドや知識に頼ると、この本質を見逃し、分からない自分に振り回される。知識やスポーツなどでは、到達できない世界が存在する。これでは自己の確立は難しい。
孤独は自分の意識の結果
孤独は自分の意識の結果
最近の話では、一人は寂しいと訴える人が多い。しかし本当であろうか。人生は常に一人である。
生まれるのも一人、死ぬのも一人、一緒に生活していても人生は一人である。
例えば食べることは、他の人に代わってもらうことはできない。排泄もそうであるし、心臓の動きも自分自身でないとできない。と言っても心臓は自分では動かすことが出来ない。自然に任せるしかない。止まればこの世の終着である。
孤独は、自分の意識の結果である。他の人からはいかようにもし難い。
最近少し忙しいことがあって、なんとなく書く気合が出なかった。年を取ると体力が落ち、気力も落ちる。なんとなくずるずると、動かなくなりそうな気がする。そこで朝だけは、散歩に出かける。風の音を聞き、ヒキガエルの様なカルガモの鳴き声を聞き、オオイヌノフグリの花などを見ると、次第に元気が出る。でも今は結構寒い。
一人で歩いていると、自分の歩いてきた人生が蘇って、小さいときに考えたことが思い出される。卒業して就職するまでは、貧しかったので、とにかく最後まで食べられることが一番の幸せであると思っていた。その思いはかなえられそうである。なんと幸せな人生であろうか。大学受験の時も、受験料を準備するのに苦労した。だから国立の安い受験料の大学しか受けることが出来なかった。しかしその貧しさは、今になると宝物で、何にも代えがたい。若い人たちは、貧しくても頑張って欲しい。若ければエネルギーがあり、苦労に負けない気力が使える、年を取るとそれが次第に減り、無理は効かなくなる。
若いエネルギーのある時には、いくら苦労をしても生き延びることが出来る。孤独などと言うものは、自分の意識だけの問題である。