大家さんからのプレゼント  

大家さんからのプレゼント  2009/12/30  金森正臣

 今朝、キッチンに上ったら、大家さんからのプレゼントが置いてあった(写真)。我が家は、日本流に言えば、大家さんが1階にいて、2階をわたくしが借りていて、3階(実際には建物の屋上)に、プレハブのようなキッチンがある。屋上は、大部分にトタン屋根が付いているが、一部は雨ざらし。その部分にはいろいろと鉢植えが置いてある。カンボジアの階の数え方は、グランドフローワーがあってから、その上(日本の2階部分)が1階になるから、日本とは数字が1つづれる。

 かれこれ2週間ぐらい前から、駐車場の隅に、割れて使えなくなった青い洗面器様プラスチック容器に土が入れられ、さまざまな植物が挿し木されていたのは知っていた。今朝、キッチンに上がってみたら、その容器が置いてあった。挿してある植物は、右手に最も多いのがシソ科の香草、ノコギリコリアンダー(ドクダミに近い香り)、ネギ、ドクダミ、ハッカなど7種ほど。

 以前にもノコギリコリアンダーの鉢植えをもらったことがあって、時々摘まんで食べていた。この草を食べていると、匂いがするのでカに刺されないと、カンボジア人は信じている。ノコギリコリアンダーもドクダミも、かなり強い匂いで、日本人はちょっと敬遠する傾向にある。しかし玉ねぎのスライスや甘酢とよく合い、慣れると時々楽しみたくなる。日本に送った留学生たちに、大学にあるドクダミの生育場所を教えたら、彼らは大いに喜んでいた。小さい時から親しんでいる香りは、異国の日本に行って安らぎを与えるものであったろう。

 きっと2週間もすると、植物がよく伸びて、時々摘まんで食べられるようになる。料理した時に、ちょっと香草があると、ずいぶん楽しむことができる。大家さんの心使いが、嬉しい年末になった。


 来年が皆様にとりまして、良い年でありますように!
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カンボジアのバイク犬

カンボジアのバイク犬     2009.12.30.   金森正臣

 カンボジア人は、歩くのが嫌いらしく、近距離でもモト(バイクのタクシー)を使う。暑いから仕方がないかもしれないが、ほんとに歩くのが嫌い。カンボジアのイヌも、ご主人に似て歩くのが嫌いなのか、バイクに乗っているイヌをよく見かける。イヌは、飼い主に似ると言うが、困ったものだ。

 毎朝散歩のときに見かける大通りの店の飼い犬。ムクムクの毛で、目がよく見えない。おじいさんが、店を開けてスクーターを引き出すと、すぐにスクーターの足場に乗る。おじいさんは、足場にやっと足を乗せて、散歩に出発。犬もおじいさんも、散歩の効果は疑問だと思うけれども、毎朝繰り広げられている光景。
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ゾウコンニャク

ゾウコンニャク        2009.12.25.   金森正臣

 前回のスタデーツアーの時(6月)、コンポンチャムの町を出て、シェムリアップに向かった。町を出て数キロメートルで、コンニャクを見つけた。その時は忙しかったので、数日後、調査に出かけた。ある人から、カンボジアでコンニャクを栽培できないかと相談を受けていたことに反応して、私の記憶の中のコンニャクが、突然目の中の風景からある植物を見つけ出したのだ。

 行って見ると確かにコンニャクではあるが、ばかでかい。写真の通り普通の人が、その葉の下に入ってしまう。茎の太さも並ではなく、私の腕以上に太い。そんな植物が、数十本は家の周りにある。通訳さんを通して、どんな大きさの芋が取れるのかと聞くと、人の頭ほどはあると言う。いつ獲るのだと聞くと、ウォーターフェステバル(11月)のころから後だと言う。食べるのかと聞くと、確かに食べると言う。どのように食べるか聞くと、ココナッツミルクを入れたカレーの中に入れると言う。どうも何か変だ。市場で売っているかと聞くと、市場には出ることはないと言う。

 帰ってからいろいろ調べてみて初めて、理解できた。その名は、ゾウコンニャク(Amorphophallus campanulatus)で、日本のコンニャクのように、マンナンは無いのでコンニャクにはならない。ちょっと残念だけどなかなか珍しいものであった。

 日本でもサルの調査をしていた、愛知県新城市の市川集落で、よくコンニャクを御馳走になった。神社の総代さんの家の畑にあり、秋の終りの頃に収穫して、皮をむきゆがいて潰し、石灰を入れてゆでると出来上がり。店で売っているコンニャクとは別物で、歯ざわり、味とも抜群で、生姜味噌や辛子味噌で刺身にして食べると、子どものころに食べた懐かしい味であった。そんな懐かしい味を思い出しながら、巨大コンニャクを後にした。
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カンボジア名物、点滴バイク  

カンボジア名物、点滴バイク  2009.12.18. 金森正臣

 カンボジアでは、いろいろと驚かせられることがあるが、これもその風景の一つ。交差点でバスの中から撮ったから、あまり鮮明ではないが。写真中央の女性が、青い袋を右手で高く支えているのは、点滴用のリンゲル液の入った袋。点滴されているのは、バイクタクシーのドライバーと袋を支えている女性の間に乗っている女性。バイクの3人乗りも日本では見られないが(もちろんお巡りさんにすぐに捕まる)、バイクの上で点滴しているのも見られない。点滴は、普通病院のベットの上でする。この交差点は、プノンペンでも最も混雑する交差点。銀座の4丁目と言ったところ。最も交通量の多いモニボン通りとシアヌーク通りの交差点。日本のバイクメーカーのスズキが、数年前にショウルームを開いたのが写真の後方に写っている。

 点滴は、通常病院で行っていても、点滴スピードの変化などで、体調が変化し、あまり早かったりすると、吐き気が起こったり、血圧が変動したりする。通常は安静にしていて、状態を見ながらするものであって、走り回りながらするものではないように思われるが、カンボジア人は大胆だ。医者もあまり患者のことを考えていないような気がする。
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第2回スタデーツアーを開催 と 第7回、正臣会のお知らせ

第2回スタデーツアーを開催    2009.12.15. 金森正臣

 カンボジア国際教育支援基金(CIESF)の主催で、第2回目のカンボジアスタデーツアーを実施した。目的は、派遣される先生たちに現場を知ってもらって、安心して来て頂けるようにするためである。参加下さった先生たちにお話を聞くと、皆さん親戚や知人から、なんで危険なカンボジアなのと言われていると言う。

 日本でのカンボジアの報道は、地雷、犯罪、幼児売春など刺激的な話題が多く、本当の姿はあまり知られていない。確かに現在でもあることではあるが、庶民の日常の生活にはほとんど関係していない。地雷などは、現在でも被害があり、今の除去のペースでは、まだ100年はかかると言われるほど沢山ある。しかし、われわれが活動している場所では、ほとんど問題にならないことである。

 今回も、生活状態を知って頂くために市場の見学(単に私が市場が好きだからかもしれないが。私は新しい場所に行くといつも市場を見学し、生活状況を把握する)と、働いて頂く教員養成学校の見学に主眼を置いた。

 しかしそれだけでは、楽しみがないと思われても大変なので、食事も大いに楽しんでいただいた。写真は、プレイベンのレストランの夕食で、淡水産のオニテナガエビを食べているところである。日本のテナガエビよりも大きくなり、ハサミのある手の肉も結構食べられるほどである。カンボジアは、どこにでも湿地があるから、オニテナガエビはどこでも取れる。しかし、カンボジア人に言わせると、プレイベンとタケオのものが美味しく、季節は11月から1月ごろまでと言う。一般にオニテナガエビは、味が淡白で物足りないから、スープなどにしてココナッツミルクなどで濃厚さを出す。しかし、11月ごろのものは炭火焼にすると、しっかりと味があり絶品である。参加いただいた皆さんからは、カンボジアの食事は美味しく、日本人にはまったく違和感がないと言う感想を頂いて、目論みは大成功。





第7回正臣会を開催して頂くことになりました。
以下に小鹿先生とのメールの往復を貼り付けます。

正臣会の皆様

第7回の正臣会のご案内です。
1月に金森先生がカンボジアのお仕事の関係で一時帰国されます。
この機会に第7回の正臣会をもたせていただきたいと存じます。

日時 2010年1月23日(土) 13:00~
場所 安城市文化センター
内容 金森先生の講演
   他にも一般講演をお願いできればと思います。
   話題提供していただける方は、事務局にご一報をお願いいたします。
   できれば年末までにお知らせください。
その他 例年通り、会の終了後に懇親会を持ちます。
    会場と予算は未定ですが、ぜひこちらもご予定ください。

メールが行き届かない方も少なくなく、皆様それぞれで、知らせられる方にもお伝えいただければ幸いです。

              小鹿亨


上記メールへの返信です。
小鹿亨先生

いつもお手数をおかけいたします。
準備を頂き、有難うございます。

今年はカンボジアの教育政策の変化がありまして、実業高等学校を作ることになりました。途上国は、日本とは全く違う理由で、国が動いて行きます。
そんなお話を皆さんにお伝えしたいと思います。仮題として「カンボジアの教育政策の転換」としておきます。

皆様にお会いできますことを楽しみにしております。

             金森正臣
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ご無沙汰いたしております

ご無沙汰いたしております。   2009.12.09. 金森正臣

昨日、カンボジア国際教育支援基金の第2回スタデーツアーから、9日ぶりにプノンペンに戻りました。

忙しいとは感じておりませんが、なかなか時間がなく、毎日矢のごとく過ぎてゆきます。スタデーツアーは、参加の皆さんも、現地でお会いした皆さんもいろいろの希望を与えて下さいました。時間が取れるようになりましたら、順次報告させて頂きます。

現在、教育省から依頼された実業高等学校のコースや授業内容について、報告しなければならないと、チョット時間不足を感じています。

カンボジアもいよいよ本格的乾期で、ほとんど雨が降らなくなりました。各地で新米が出て、おいしいご飯がいただけます。
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