村芝居の蛇の足役

村芝居の蛇の足役           2007.5.29. 金森正臣

 この1週間、若い協力隊員たちと、地方巡業をしてきた。協力隊員の皆さんが計画した、中学校教員養成校6校の内4校を回って、先生たちに理数科の授業をする試みである。協力隊員は、現在5校に派遣されており、それぞれの専門以外の科目を他の隊員がサポートするものである。

 カンボジアでは初めての試みで、好評だった。以前に理数科のプロジェクトがあった頃には、時々ワークショップを地方教員養成所でしていたが、ここ3年ほどしていなかった。以前には高等学校の先生を対象に会場として中学校教員養成所を使用し、そこの先生たちもついでに参加していた。

 今回は、協力隊員、調整員の方が協力してこの事業を計画して下さった。私は、全く蛇の足で役には立たないのだが、中学校教員養成校の先生たちと旧交を温めてきた。いずれ始まるであろう、次の教員養成支援の時に、少しは役立つであろうから。

 カンボジアの教員の基礎力を上げることは、なかなか容易ではないが、皆さんの協力でとぎれることなく、細々と続けられることは有り難いことである。鉄は熱いうちに打てと言うが、こちらの体力もどこまで持つか時々考える今日この頃である。最近雨が降ってやや涼しいので助かる。っっっっっっっっっっb
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ゾウさんに会うと得した気分

プノンペンの風景               2007.5.18. 金森正臣

ゾウさんに会うと得した気分

  毎朝の散歩の時に、時間によってはゾウさんに会う。町の南の方のバサック川の敷地で夜を過ごしているのだろうか。毎朝頭から背中にかけて、砂だらけ、ドロだらけでおまけに草の切れ端が乗っている。多分夜中に、遊んでいるのだろう。4kmぐらい離れた北の方の、ワットプノンまで毎日仕事に通っている。一周数百メートルのワットプノンの周囲を、3-4人を乗せて、10ドルから20ドルぐらいを稼いでいる。最近ガソリンの値段が上がっているから、値上がりしていると言う。ゾウさんはガソリンで動いていないような気がするのだが。朝6時頃から6時半頃に、大きな交差点に行くと会う。時間はかなりずれることも有るが、2-3日に一度は会える。

 ゾウさんに会うと得した気分になる。このゾウさんは、いつも会うところから1kmぐらい北に行くと、王宮の前の公園にでてそこで体を洗ってもらう。ドロだらけでは人を乗せる仕事にはならない。洗ってもらうのが大好きで、公園の散水用ホースで頭から水をかぶっている。あらってもらっている間には、花売りのお姉さんから残り物の花をもらう。王宮の前には、お祈りする社があって、多くの市民がお祈りをする。その場所には花売りのお姉さんがいて、いつも花束を作っている。一日して売れ残ると、次の朝ゾウさんにプレゼントされる。もしかすると一度お祈りに使ったのも貰っているかもしれない。

 ゾウさんに会うと特をした気分になるとは言え、アフリカでいつもゾウさんに脅かされていたから、ゾウさんには気後れして、まだ乗ってみたことは無い。アフリカゾウよりおとなしそうだが、簡単にランドクルーザーなどをひっくり返す怪力が怖い。何回会っても写真を撮ってしまうくらい好きなのだが。
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結婚式と洗面器2

結婚式と洗面器 2

 先日の結婚式で見かけた、クメール美人と洗面器。洗面器には白いご飯がたっぷりと盛られ、大きな汁杓子でついで回る。お盆を持ってきて、給仕をするような文化は無い。どう見ても洗面器に見えるが、カンボジア人は、顔を洗う時に洗面器を使う風習は無い。従って単なる食材を入れる器なのだろう。でも全く同じ形状・同じ材質の器を見ると、やはり洗面器を思い浮かべる。洗面は、だいたい片手に水桶を持ち、他の手に注ぎながら顔を洗う。時によると、頭から水をかけてしまう。濡れることに無頓着と言うよりも、日中の暑い時間には、沢山濡れた方が気持ち良いから、簡単に水をかぶってしまう。日本では頭を洗うとなると、覚悟が行って、顔洗いついでにするようなことはしない。この辺が気候の相違による、文化や行動様式の相違であろう。田舎の家に泊まると、一日に数回もシャワーを勧められる。だいたい水桶を片手に、水をかぶるだけであるが。

 このクメール美人が、洗面器にご飯を入れて腕に乗せて持っている様に、ご飯はあまり熱々ではない。カンボジアでは、ほとんど熱いご飯は出されない。冷たくは無いが、熱くっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっbもない。気温が高いから当然冷たくはならない。気候が暑いから、熱いご飯はご馳走ではないのだろう。のりや漬物で、熱々のご飯を食べたい日本人には、やや意表を突かれる感がある。


 やっとインターネットカフェーに慣れて来て、自分のパソコンを持ち込んで、使えるようになった。メモリーだけ持ってくると、結構ウイルスに感染して、後が苦労する。昨日までカンボジアに滞在した、元協力隊員の辻本さんにパソコンのメンテをお願いして、ようやく元の状態に戻ったところ。私には、パソコンの中はブラックボックスで、何処をどうするとどうなるのかさっぱり分からない。
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雨季入り、留学生の帰国

 最近雨季に入ったようだ。先週ごろから、雨が時々降るようになって、雨季入りの実感。
 
 雨季を一番感じるのは、花の開花。火炎樹は、満開の木が多くなった。ゴールデンシャワーも今が盛りと咲いている。しかし今年は花の房がやや短いような気がする。昨年の降雨量が少なかったことが影響しているのであろうか。スクランブルエッグも、咲き始めた。

 夜間に雨が降ると、急に温度が下がり、30度ぐらい有ったのが、26度前後まで下がる。一昨日は、25.9度。ついカンボジア人並みになって、風邪を引いたりする。今日はそのせいか、良くクシャミが出る。午後には良くなって来た。

 夜間の温度は下がっても、日中の温度は、晴れると40度近い。雨季がもう少し進むと、最高気温も38度ぐらいで止まる。

 間もなく、様々な草が芽を出し、野菜も美味しい季節がやってくる。

 日本に留学していた、勤め先の生物の教官が今月から出てきた。3月末に帰ってきて、4月末に結婚し、授業が始まる5月(4月は教育実習で学生が不在)から出てきた。驚くほど成長していて、実験の計画が自分で立てられ、比較する対象も確かになっている。様々なケースを考えて、実験を繰り返す。

 これから一緒に仕事をするのが楽しみだ。今までは、なぜそうしなければならないのかを説明するのが、なかなか大変だったが、これからは彼が説明してくれる。労力もかからなくなるし、確実に伝えられる。2年半でここまで変わるかと改めて感心している。愛教大お世話くださった、市橋先生有難う。岡山大で勉強した化学の教官もすっかり変わって帰ってきた。話が通じることは楽しいことだ。

 
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