プチュンバンのお寺参り 17 盛り付けされたデザート  

プチュンバンのお寺参り 17 盛り付けされたデザート  金森正臣(2006.11.24.)

写真:これも4人用のテーブルに配られる、デザートの盛り付け。周囲に居るおばさん(敬意を評して一応若見ておくことにして)達は、お寺の世話係の女性たち。皿の上の派手なピンクと白は寒天寄せの様な甘いお菓子。果物も良いとして、問題はバナナの皮で巻いた蒸したチマキ状の物。プチュンバンや正月に作られるが、なかなかなボリューム。餅米と芯にバナナが入るか、豚の肉が入るか。水に浸した餅米をバナナの葉で巻いて、バナナの茎の繊維などでぐるぐると巻いてから蒸す。これが一本あると私などは、3食十分にある。一皿を3食で食べるのはきつい。これは食後のデザート。
 カラハリ砂漠のブッシュマン(サン)達は、キリンなどの大型動物が獲れると、その場に集まって食べることが多く、持ち運ぶよりも、食べられるだけ食べると言う。2-3日食べ続けて結局、下痢などをしてあまり栄養になっていないのではないかと言う話を、調査していた人から話を聞いたことがある。カンボジアでは普段美味しい食物が不足しているわけではないから、それほど暴食はしない。
それにしても多い。

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プチュンバンのお寺参り 16 これで4人のお坊さん用

プチュンバンのお寺参り 16 これで4人のお坊さん用  金森正臣(2006.11.23.)

写真:4人用テーブルの料理。こんなに食べられないよ。左手前の4つの皿は、ノンバンチュック(カンボジア風素麺)。左隅の生野菜(モヤシやレタス、キュウリ、香草)から時計回りに、つけて食べるピーナツ入り甘ダレ、その右は、板状になった生素麺と豚肉の茹でた物、その手前は肉野菜の炒め物。この4皿は、一組の料理で、レタスに素麺を乗せ、茹でた豚肉とモヤシ、肉野菜炒めなどを乗せて、ピーナツの甘ダレを付けて食べる。上辺のフランスパンの切ったものはその左側の牛肉のタレをつける。右上隅は、鶏のスープ、右下隅は、ウシのスープ。その他、スープや魚、右側の上辺から2番目は、春雨炒めなど。これで4人前は多過ぎて食べきれない。この様に行事ごとに多量の食物が寄進されるが、後始末はどうしているのだろう。いつも不思議に思う。確かに宿無しもたむろしているけれども。

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プチュンバンのお寺参り 15 寄進された料理を並べる

プチュンバンのお寺参り 15 寄進された料理を並べる  金森正臣(2006.11.23.)

写真:盛り付けられた料理は、広間のテーブルに机を据えて並べられる。一般の家庭での食事は、床の上に並べられるのが普通であるけれども、お坊さんに出すご馳走は、テーブルの上に並べる。料理には肉も入っているのが普通。上座部仏教では問題にならないのか、ヒンズー教と混じってこうなったのか、私には良く分からない。一番手前のテーブルには、魚も見える。1テーブルに、だいたい4人ぐらいのお坊さんが座って食べるが、とても食べきれる量ではない。 
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プチュンバンのお寺参り 14 寄進された料理の盛り付け

プチュンバンのお寺参り 14 寄進された料理の盛り付け  金森正臣(2006.11.23.)

写真:お寺の世話係の善男、善女によって、寄進された料理は、かくのごとく盛り付けされる。気温は30度を超えていて、風通しの良い屋根の下(ほとんど吹き抜け)とは言え、全員が汗まみれ。それでも、お寺に奉仕することは、徳を積むことになるので、誰もが進んでする。あちこちから寄せ集められた料理を、この様に綺麗に盛り分けるのもなかなか経験が要る。一応寄進する料理には、一定のルールはある様だが。

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プチュンバンのお寺参り 13 病気を治すお坊さん 

プチュンバンのお寺参り 13 病気を治すお坊さん  金森正臣(2006.11.22.)

写真:お寺の中の僧坊の一つに居るこのお坊さんは、信者の病気を治すので有名。病気の治療に来る信者が後を絶たない。特にプチュンバンのこの日は、後ろに待っている人がいて、忙しい気分。手伝っている若い僧侶も2-3人居て、前の人の寄進した物が片付けられてから次の人の治療が始まる。話を聞いてから、顔色などを見ながら幾つもの質問があり、その後に診断がある。診断によって、外に売られている薬を買って、再び戻ってくる。その薬の使い方の説明があって、薬にお経もを唱えて効くことを祈ってもらってから、薬を受け取る。

 お寺に行くまで知らなかったのだが、一緒に行った一人が、治療を受けることになって事態が判明。このお寺に寄ったのは、目的があったのだ。他にもこのお寺では夫婦仲の問題解決のためのお祈りもある。それについては後ほど。このお坊さんは、どこかで修行して病気の治療ができるようになったと言う。ポルポト時代にほとんど崩されていた古い寺跡に来て、今のお寺を再建したと言う。今は大きなお寺になり、モニュメントの数からしても隆盛を極めている。日本の室町時代の、一休宗純禅師の様なものなのだろうか。

 因みに、外で各種の薬を売っているお姉さんに、何の薬を売っているのか聞いてみたが分からないと言っていた。売ってくれないかと言ったら、治療を受けた人にしか売らないと断られてしまった。

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プチュンバンのお寺参り 12 カンボジアの相撲大会

プチュンバンのお寺参り 12 カンボジアの相撲大会  金森正臣(2006.11.21.)

写真:お寺の一角に人だかりがあった。人一倍好奇心の強い性格から、見逃すわけには行かず、馬のモニュメントに乗っかって、上から覗くとかくの如し。なんと相撲そっくりではないか。フンドシは無く、クロマー(カンボジア式手ぬぐいの大型版。相撲の奥の右手の男が首に巻いている)を腰に巻き、互いに組み合っている。トクダワラの様な区切りは無く、何処までも土俵。ルールは判然としないが、背中が土に付いたら負けらしい。右手の立っている男が、行司らしい。

 行司が合図をすると、お互いに狙いながら直ぐに組んで、僅か1分ほどでけりが付いてしまった。決勝戦だったらしく、勝った男は何か小さな褒美を貰って終わり。皆あっという間に解散してしまった。連れて行ってくれたメンバーにいろいろ聞こうとしたが、裸になって組み合ってと、話してみてもなかなか通じない。結局何だったかは明らかではなかったが、どう見ても相撲。

子どもの頃に、村の鎮守の神様の春祭りと秋祭りに、子どもから大人まで、奉納相撲があったことを思い出した。怪我をしないように結構土俵が高かったので、私は良く上から転がり落ちていた。良く覚えていないが、弱かったのだろう。賞品は、カボチャやナスなどの農産物や鉛筆、ノートなどの学用品だった。


 日本に1月ほど帰っていましたが、一昨日夜プノンペンに戻りました。日本では霜が降るくらい寒かったので、暑さを忘れていましたが、今朝も29度あり、一気に暑さを思い出しました。インターネットの調子が、相変わらず悪く、なかなか送れないことが有ります。書いたものが消えちゃうと意欲消失で、次の日回しになってしまいます。

日本では、社会全体が歪んで来ていて、子殺し、親殺し、いじめ自殺、責任を感じての自殺、臓器移植などと様々な問題が、噴出していました。皆さんはどのように感じて居られるでしょうか。もう15年位前から、予想できていたことであります。実際に起こってきても、直ぐには改善の方法が無いことなので、発言を控えてきました。新聞紙面に発表される、文部科学大臣の発言、教育再生会議の委員の発言、専門家と言われる人々の発言などを読んでいましても、かなり核心から離れているので、現状はほとんど改善されないと思います。これ等の問題は、非常に複雑な立体的な網の目を手繰っている様なものです。いろいろ意見を言ってもどうにもならないとは思いました。しかし、現在問題を抱えて苦労している卒業生の皆さんのことを考えると、考える、理解するなどのヒント位にはなるかと思い、少しいろいろまとめています。非常に長くなりますので、順次少しずつ、掲載していきたいと考えています。
 皆さん、苦労がありましても頑張ってください。苦労はきっと後で役に立ちますし、人生の基本です。逃げていては、問題は解決しません。しかし、方向が違っていて苦労しても、目的には至りません。力を抜いて、様々な方向を睨みながら、解決の糸口をつかみましょう。
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プチュンバンのお寺参り 11 モニュメントの利用方法

プチュンバンのお寺参り 11 モニュメントの利用方法  金森正臣(2006.11.18.)

写真:モニュメントも全く利用方法が無いわけではなく、かくのごとく記念撮影のバックになる。でもどういう訳か正面では無く、脇から撮っている。何処でもいいのかな。

 首都のプノンペンでは、写真屋さんも多く、公園に行くといつでも写真が撮れる。携帯電話の写真もある。しかし田舎に行くとまだ写真は、日常のものではなく、特別な時にしか撮影するチャンスは無い。だいたい写真屋さんが居ない。正月、お盆(プチュンバン)、結婚式ぐらい。この様に着飾ると、写真も撮りたくなろうと言うもの。周囲に居る女性や子どもは、撮影の順番待ち。写真屋さんとしては、稼ぎ時。

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プチュンバンのお寺参り 10 モニュメント様々

プチュンバンのお寺参り 10 モニュメント様々  金森正臣(2006.11.17.)

写真:先ほどのモニュメントの隣には、馬が一頭とその向こうには、騎馬の兵隊の姿が見える。この様にお寺の境内には、この様なモニュメントがあちこちにある。ゾウのモニュメント、トラなど強い動物が多い。やはり強い動物に憧れがあるのであろう。

 このお寺では、病気を治すことの出来るお坊さんが居ると言う。他にも夫婦仲が円満に行く様に、お寺の世話役による祈祷所があると言う。それらの御利益があった人が、モニュメントを寄付したのか聞いてみたが、そうでもないらしい。何でこうなっているのか良く分からない。

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プチュンバンのお寺参り 9 2番目のお寺はモニュメント好き1

プチュンバンのお寺参り 9 2番目のお寺はモニュメント好き1  金森正臣(2006.11.16.) 

写真:2番ものお寺に着いてみると、あちこちにモニュメントが建っている。みな信者さんからの寄進によっていると言う。このモニュメントは、この地方の英雄に因んだものらしいが、何でライオンがいるのか分からない。カンボジアだったらトラであろうに、なぜアフリカのライオンなのだろうか。強さを強調したかったのだろうけれども。

最初のお寺は1時間ぐらいで終わり、20分ほど田舎道を車で走り、2番目の寺に到着した。このお寺は、モニュメント好きらしく、あちこちに建っている。その数は50を超えているであろう。まるで遊園地の趣きもあるが、かなり田舎にあり、お寺の行事ぐらいしか人が集まらないであろう。
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プチュンバンのお寺参り 8 最初のお寺の仏様 

プチュンバンのお寺参り 8 最初のお寺の仏様  金森正臣(2006.11.15.)

写真:仏様は、やはり高い戒壇の上に安置されている。台座はハスの花をイメージしている様で、日本の場合とあまり変わらない。お顔もカンボジアとしては格段に威厳が有り、日本の印象に近い。仏様の色彩も落ち着いている。光背の表現方法はかなり異なり、まるで虹色。幔幕や手前には様々な飾りが吊るされて賑やか。

 カンボジアでは、一般的に戒壇の周囲を飾り立てる傾向がある様だ。日本でも様々な飾りはなされるが、色彩はこれほど色々使われず、もう少し統一が取れている。ポルポト時代に伝統が崩れて、この様になったのか、それとも以前からこの様だったのかは明らかではない。
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