野菜としての果物 3、青マンゴー

カンボジアから   金森正臣(2005.12.1.)

野菜としての果物 3、青マンゴー

写真は、青マンゴーとややくたびれたバナナ。このマンゴーは左に柄が付いている。右側がやや細長いペリカンマンゴーのグループ。ペリカンの嘴に似ている。日本にフィリピンから入っているのはこのタイプ。メキシコから入っている丸い形はアップルマンゴーと呼ばれている肉厚のタイプ。

 マンゴーは、黄色や赤く熟したのを食べるのが好きだ。甘くなってやや柔らかくなったところが美味い。ところがカンボジアでは、青リンゴよろしく、青いカリカリとした歯触りで塩トウガラシを付けて食べる。やや酸っぱく確かに慣れると違和感はなくなる。でもこれは、果物としてのマンゴーである。野菜としてのマンゴーは、青いのを細切りにする。千切り状態の物に、魚醤をかけてソースとする。ライギョノ蒸し焼きには必ず付くソースである。ライギョも数種類見かけるが、蒸し焼きにするのはやや茶色で小型の種類である。1匹あたりでこの種類が最も高値で、数倍の目方のある種類が半部ぐらいの値段である。明らかに味によってランク付けがされている。
 カンボジアにはマンゴーのサラダがある。この青マンゴーの千切りと干魚の焼いたものが入って酸味がきいている。マンゴーが野菜として使われているのはこれだけのようだが、やはり甘いマンゴーが良い。
 近くの市場で朝食を取ることが多い。散歩をしたついでに、市場の中にある食堂街(数人座れる程度の店が並んでいる)で食べて帰ってくる。8時頃から授業などをする時には便利である。だいたい1食25円から60円ぐらいである。脇で大きな青マンゴーを売っていたからついつい買ってしまった。1個30円ぐらいだった。でも青いマンゴーでがっかり。今は完熟マンゴーのシーズンではない。4月頃になると大きな甘いマンゴーが1ドルで5-8個も来る。食べ切るのに苦労するのだが、ついつい買ってしまう。日本ではマンゴーが1個5ドルもすると言っても信用されない。
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