東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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大変遅くなりましたが…東日本大震災の被災者の皆さんにお見舞い申し上げます

2011年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 ブログの更新がずいぶん滞ってしまいました。

 3月10日に、今期最後の一般質問を終え、そのご報告をする間もなく名古屋市議選の応援のビラまきに出かけた11日の午後、父から携帯に電話があり、「お前の所、大丈夫か?」と訊かれ、何のことか分からず訊き返して、名古屋市にも津波警報が発令され、その元となった地震のために東北地方が大変なことになっていることを初めて知りました。

 考えてみれば、その1時間ほど前、ビラをポスティングしている時に、軽い目まいのような感覚に襲われたような気がしました。今回の地震で、名古屋市は震度4。数値だけ見れば気がつかない方がおかしい感じがしますが、私と同じように屋外にいた人は気付きにくかったようです。逆に屋内にいた人は、長く大きな揺れを感じたようです。

何から手をつければいいのか…

 震源に近い仙台市には、4月の仙台市議選に立候補を予定している庄司あかりさんというツイッター仲間がいます。まずその人に、ツイッターを通じて安否確認してみました。しかし返事が来ません。彼女が活動している仙台市若林区でもたくさんの遺体が見つかったというニュースが入りましたが、ただご無事を祈るしかありません。

 翌12日(土)には、日本共産党の名古屋市議選候補者が、宣伝カーによる選挙活動を取りやめたという知らせが入ってきました。(共産党だけでなく全陣営がそうしたようです)

 東郷町でも政策宣伝カーの運行をしていましたが、名古屋市に倣って運行を取りやめました。震災のニュースを見ている人の中には、被災地に家族や親類がいる方もおられるかもしれません。そうした方々にとって、政策宣伝は騒音でしかないでしょうから。

 依然として先のツイッター仲間からの連絡はありませんし、ひどくなる一方の被災地からの知らせを見ると、平常心を持っての活動は無理でした。

 そうしているうちになんとなくツイッターを眺めていると、4月に京都府議会選挙に挑戦する小原明大さん(元長岡京市議)の「夜の宣伝カーはとりやめて、長天で募金」https://twitter.com/#!/ohara1095/status/46197026672750592

というツイートが目に入りました。震災発生当日に募金活動を始めるという彼の行動力に目を見張りました。

 ぐずぐずしてる場合ではないという思いが沸き起こってきました。

東郷町でも募金活動

 段ボール箱に「被災地救援募金」と印刷した紙を貼り付けた急ごしらえの募金箱を持って、夕刻のスーパー前に行きました。ハンドマイクで何を訴えたのかは思い出せません。ただ、「日本共産党の東郷町議会議員、かどはら武志です」と名乗ったのと、「責任を持って被災地にお届けします」と言ってたのだけは思い出せます。

 また、自分が募金箱を持って活動する意義に確信が持てていたわけでもありませんでした。ただ、「何ができるか」と考えたら、これしかない、というのもどうやら確からしい、という気もしていました。

 それでも2万円近くの募金をお寄せいただきました。私が被災地に責任を持って届けると言ったのを信じてくださった方が、たくさんいらっしゃったことに、責任の重さを痛感しました。また、被災地のために何とかしたい、という思いがこんなにあったことに、胸が熱くなりました。

 そして、その後3回の街頭募金を支部の仲間や中川議員といっしょに取り組んだのと、18日の演説会で訴えた募金も合わせると、東郷町での日本共産党の募金活動に98000円近くもの募金を託していただきました。

 高校生らしい二人連れ、お父さん・お母さんと一緒に小銭を入れてくれた小さな子、「少ないけど」と申し訳なさそうに募金してくれたご婦人、「あんたがここでやると(ツイッターに)書いてたから来た」と言ってお札を入れてくれた人。この活動を通じて、どれだけ逆に励まされたことか。

 町内各所に募金箱が置かれているので、私たちが募金箱を持って立つ意味は小さいかもしれません。でも、もしかして募金箱を目にする機会がない人が、たまたま私たちの募金箱を目にして、「募金しようかな」と思ってくださったとすれば…それだけで意味があったと思いたい。

東郷町役場をはじめ行政による支援が始まっています

 東郷町は東海地震に備えて備蓄していたペットボトルの飲料水、毛布、マスク、消毒液を被災地に送ることを決めました。

 募金箱も月曜日から設置しています。町役場はもちろん、町民会館、総合体育館、いこまい館、東郷診療所、各児童館などの出先機関にも置いています。各地の公民館や集会所にも募金箱の協力をお願いしているそうです。

 東郷町の消防を担当している尾三消防組合も、救急隊とレスキュー隊を宮城県亘理町に派遣し、救急隊の第一陣が交代のために戻って第二陣が現地に入りました。

 東郷町の上水道を担っている愛知中部水道企業団も職員4人とともに給水車と運搬用ワゴン車を宮城県石巻市に派遣しました。

 今は、行政が持てる力を結集して被災地の救援に立ち上がるときです。それは、被災地のために何かしたい、という町民の願いに応えることでもあると思います。被災地での活動には困難が伴うと思いますが、無事に任務を果たされることと思います。

 私たち東郷町議会も、1人5000円ずつ、合計10万円の募金を中日新聞社に託しました。

 議会有志での募金活動も1回だけですが行いました。これからも続けたい。

選挙をやってる場合か?

 被災地に限って、4月の統一地方選(県議選・県知事選・政令市議選・政令市長選は10日投票、市町村議選は24日投票)を延期することが決まりました。

 日本共産党は被災地だけでなく全国で延期すべきだと主張しました。被災地以外にも停電で生活に影響が出て、落ち着いた状態で政策論争ができない、というのが主な理由です。

 国会で自民党と公明党が強硬に反対したため、被災地に限っての延期となりました。

 しかし決まったからには選挙に走り出さねばなりません。人々の気持ちが選挙どころではないというのは、名古屋市議選の投票率が話題のわりには低かったことから伺えます。どうやって政策を訴えていくのか。模索が続きそうです。

被災地の復興を心より願います

 本当に大変な大災害です。原子力発電所の事故も心配です。しかしまだ断片的ですが、仮設住宅建設が始まったなど、復興に向けたニュースも伝わってきつつあります。一時、連絡が取れなかった庄司さんからも無事だという知らせが入りました。避難所での救援活動に奮闘されていることでしょう。

 一方で、震災対策の会議中に津波に襲われて殉職された町長さんのニュースも伝わってきました。壊滅的と言われるような被災地に「復興を期待します」というのは、おこがましいことかもしれません。

 しかし復興を願わずにはいられません。

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