9月7日、愛知県学校給食会 が、放射性物質の検査を実施することを発表しました(新しく放射性物質の検査を実施します!!)。
愛知県学校給食会は「基準値を超える物資は流通していないと考えられるわけですが、保護者等の不安が完全に払しょくされたわけではありません。したがいまして…保護者等の不安を少しでも解消するために、また本会の取扱い物資に対する信頼を確保するために」「独自に」検査を実施するというものです。
「基準値を超える物資は流通していないと考えられる」という前置きは、暫定規制値を超える放射性セシウムが市場に流通した牛肉などから検出されているという事実からすれば疑問ですが、独自検査の実施は当然とはいえ見識ある決断です。
日本共産党愛知県委員会が愛知県学校給食会へ聞き取り(9月16日)
これに関連して、日本共産党愛知県委員会が愛知県学校給食会に聞き取り調査をしました。以下に内容を紹介します。
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県内で、給食実施校は1459校(2003年5月)。市町村からの注文数を各地域にある委託工場から配食する。
①基本物資の「玄米」「小麦」は名古屋市中学校のスクールランチを除いた全校に配食。
名古屋市中学校のスクールランチの一部は給食会から配食。
②副食等の一般物資は、給食会の冷凍食品(ハンバーグやコロッケなど)を注文に応じて届ける。従って、副食に占める当会の食品は1割程度にしか過ぎない。
③放射性物質の検査
「玄米」は、外部委託して定められた検査(ゲルマニウム半導体検出器)を行う。
「小麦」と「副食等の一般物資」は、GMサーベイメータで行う。バックグランド値と比較して、異常な値があるかどうかで判断する。何かの事情で当会に前からGMサーベイメータがあるので、それを活用する。
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聞き取り調査の結果からは、愛知県学校給食会が各市町村に届ける副食は、各学校給食の食材のほんの一部を占めるに過ぎないことが分かります。
東郷町教育委員会は「市場に出ている食材は安全」(http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20110911など)という認識を改め、学校給食会のような独自の検査体制を整えるべきです。
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