東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

連絡先090-1835-5649
kadohara@joy.ocn.ne.jp
白鳥4丁目押草団地

東郷町の学校給食は放射能汚染への対応、なし(詳報)

2011年09月11日 | 東郷町議会

 一昨日の記事「東郷町の学校給食は放射能汚染への対応、なし」の記事の「③給食の安全」の部分の教育部長・教育長の答弁からは、自ら東郷町の子どもたちの安全に責任を持つ、という姿勢がまったく見えません。

 一昨日には概略をお知らせしましたが、できるだけ詳しくお知らせします。

(注 一問一答を書き起こしていますが、話し言葉の冗長さを排除するために、ニュアンスを崩さない範囲でまとめています。また、「だ・である調」で書いていますが、実際には「ですます調」で話しています。その点、正式な会議録とは異なります。この質問の再現の責任は、かどはら武志にあります。)

-----------------
かどはら 給食の安全について伺う。昨日の一般質問への答弁で、市場に出回ってるものは暫定規制値をクリアしてるから安全だと、安全だから良いんだと言ったが、根拠は。

教育部長 独自の基準を持ってるわけではないので暫定規制値を信用するしかない。クリアしたものが出回ってるのであれば安全だと理解している。

かどはら では市場に出回ってるのは全て暫定規制値をクリアしてるのか。

教育部長 出荷側が測っていると理解している。

かどはら 8月24日の中日新聞によれば、100市町村産が未検査だ。9月4日の中日では規制値を超える放射性セシウムが市販されている埼玉・千葉県産の茶葉から検出されたと報道された。暫定規制値500ベクレル/kgを超え、千葉県産は2700ベクレル/kg。5倍を超える。もはや食品じゃなくて放射性廃棄物だ。
実際国が検査体制を整えているといっても不十分ではないか。おのずと自ら測る体制が必要になるのでは。

教育部長 一般に出回ってる食品には、暫定規制値を定めている。暫定規制値を上回ってるものは販売してはならないと規制されてるから、それを信用し、出回ったものを給食に使う。誰が安全と言いきるかということになるが、それを信じて食材にする。

かどはら 実際に出回ってしまったものがある。国の体制が万全じゃないから。国に充実を求めるのが当然だが、それでないうちは、誰が安全と言い切ると言ったが。それで教育委員会は安全を守れるのか。本気で子どもの安全を守ってもらいたい。

教育部長 出回ったものは事故。事故で出たものは測れない。心配だが事故なので、出回ってないと信じるしかない。

かどはら 事故だから仕方ない?冗談じゃない。もはや食べ物といえない、毒物が入ったものを口にいれさせられた子どもはどうする。おとなが信じて食べるのは勝手だが、子どもは選べない。しかも放射能の影響を受けやすい時期だ。
事故がある可能性があるなら、なぜ防ごうとしないのか。

教育部長 私どもで事故を防ぐのはムリ。

かどはら 放射性物質が出回ってる事実がある。そして努力している所もある。茨城県龍ヶ崎市が500万円の予算でいろいろなものの放射能を測る機械を買って給食も測っている。
岡崎市も9月議会で4万円の検知器を買ったと答弁があった。岡崎市の担当者に聞いたら、もし放射能が出たらすぐに食材の使用はやめて専門機関に測ってもらう。産地に注意する。できる範囲で努力している。努力する姿勢がないが、改めてはどうか。

教育部長 情報集めはしている。牛肉の事件のときも当分、当分の間、牛肉を使うのをやめた。情報を集めながら安全な給食をつくっていきたい。

かどはら
 それではダメだ。保護者は心配している方も多い。給食センターが対応してくれないから、仕方なしに弁当を持たせている親もいると聞いている。学校の理解があってできていることだが。元は東電が自然界にあってはならない毒物をぶちまけて、食べれなくなる。自主的に検査している動きもあり、それは確実に暫定規制値をクリアしているからいいが。今は情報あつめても根拠となる数値もなく、やみくもに、市場に出回ってるから大丈夫、でいいのか。
国に検査求めるのは大事。東郷町は情報集めも大事、更に念には念を入れて独自に検査する。岡崎市は福島の近くの茨城県産を使って測ってみたら、大丈夫だった。実際測ってみて大丈夫ということなら風評被害を防げる。子どもの安全を第一に、おとなの手間は抜きにしてほしい。

教育部長 食材に計器をあててすぐ計れるとは私は素人だが思えない。機械をあてがって放射能が検地されたら相当汚染されている。それが流通してるというのは考えすぎ。

かどはら 人の話を聞いてないのでがっかり。千葉県産の茶葉から厚生労働省の抜き打ち検査で放射能が出た。こういう事実の前にどうするのか。

教育部長 情報があればそういう食材を使わない。

かどはら 抜き打ち検査されたからよかった。全部検査できない。

教育部長 それを全部私どもで検査できない。

かどはら 市場に出回ってるの全部検査してとは言ってない。仕入れたものぐらい検査して。

教育部長 私も市場にあるもの全部検査するとは思ってない。

かどはら 市場に出たものを安全と言ったのは部長でしょう。

教育部長 国が言ったのは安全だと信じたい。

かどはら 安全神話によってかかって起こったのが原発事故だ。教育長の子どもの安全についての考えは。

教育長 東郷町の給食の特徴は、産にこだわりを持っている。ところが今回の福島の件で必ずしも国産だから全部いいとは言えないのは当然。だからなおさら今ある情報はアンテナを高くして得る。牛肉のニュースが流れたら当分の間、見合わせ、HPでも発表している。さきほどからのやりとり、こちらが答弁すると、やみくもに、とか言われると議論にならない。部長と私の考えは思いは同じ。

かどはら 非常に残念。

-----------------

 10日付「中日」で報道されていましたが、国は、自治体が給食の放射能を測定する機器を購入するとき、補助金を出すという方針を出しました(被災17都県に限られるというのは残念です)。保護者と子どもの安全を確保し、不安を取り除くのが目的とのことです。国も、市場に出回る前の検査体制がまだ十分でないという現状を直視しています。

 東郷町教育委員会も「ムリ」だからと諦めるのではなく、本気で子どもたちの安全を守る姿勢に転換すべきです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする