東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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後期高齢者医療広域連合の議員に東郷町議会議長の近藤秀樹氏が選出される見込み

2009年05月05日 | 東郷町政

最初で最後の東郷町出身の広域連合議員となるか?

 75歳以上のお年寄りを差別する制度として批判を受け、参議院ではすでに廃止法案が可決された後期高齢者医療制度。愛知県では、県内全市町村で構成された「愛知県後期高齢者医療広域連合」が、保険料の決定等、この制度の運営をしています。

(連合長は松原名古屋市長の辞職により空席。選挙は4月28日告示、5月13日投票

「200904rengosenkyo.pdf」をダウンロード

 この広域連合の議会の定数は34しかなく、1つの自治体から1人議員を出すこともかないません。この広域連合の議員は、県内市町村の議員から選出されることになっていますが、2007年の発足以来、まだ東郷町から選出された議員はいません。

 県内各自治体をいくつかづつまとめて、広域連合の議員を選ぶ選挙区が設定されています。東郷町は瀬戸市、尾張旭市、長久手町、日進市、東郷町、豊明市の6自治体からなる選挙区(第4選挙区)に含まれています。この選挙区の定数は2です。(愛知県後期高齢者医療広域連合規約第8条による)

 この2議席が、6自治体に公平に回ってくるように調整されているそうで、07年度は瀬戸市と豊明市、08年度は尾張旭市と日進市から選出されました。今度は長久手町と東郷町の番だそうです。このことは、広域連合発足前の06年12月に、瀬戸市から豊明市の当時の議長が瀬戸市に集まったときに決めた申し合わせによるそうです。

 東郷町から誰を選ぶかということですが、4月30日の臨時議会の休憩時間に開かれた全体会議で、近藤秀樹議長(無所属)が自分が広域連合議員になる、と報告しました。先ほど紹介した輪番に当たった自治体の議長が広域連合議員になってきたというのです。

第4選挙区では輪番自治体の議長が広域連合議員になっているという事実はなかった! 虚偽の報告をその場で指摘できなかった自分にも反省

 ところが今年3月18日現在の愛知県後期高齢者医療広域連合の議員名簿を見ると、尾張旭市の谷口マスラオ議員と日進市の余語充伸議員の名前がありますが、お二人とも議長ではありません。(尾張旭議会議長は森和実氏日進市議会議長は高木弘美氏

 虚偽の報告をして自分が広域連合議員になるとは、今考えると、あつかましいにも程があります。

 とにもかくにも、そのとき、私も含めてその場にいた議員は、議長が言ったことが本当ではないことは知らなかったようです。

 私は、第4選挙区では輪番の自治体の議長が広域連合議員になっているということを前提にしつつ(そのときは虚偽とは知らなかった)、「広域連合規約では、議員に立候補しようとする人は、自分が所属している議会の3分の1以上の推薦が必要(規約第8条第2項)だが、その手続きはどうなった?」と質問しました。

 そのとき、菱川議員(無所属)が「私から説明しようか」と言い、「議長なら3分の1の支持はあるだろうと解釈できるから議長が良い」と述べました。さらに、議長が「私で良いか」ということで、議員たちに賛同の挙手を求めました。私は挙手しませんでしたが、どうやら3分の1以上は挙手していたようです。

 さらに、再開された本会議で、議長が自分が広域連合議員になることになったと宣言していた。この段階で、本会議で言ってしまって大丈夫なのか?

「推薦書」配布される

Photo

 写真は、自分がいる議会で3分の1以上の推薦を得るための「推薦書」。臨時議会終了後の全体会議で、議会事務局職員が「日付の部分は空白のままで書いて提出してください」と言いながら配布しました。まだ谷口議員も余語議員も辞職していないでしょうから、その後任を選ぶ選挙(規約第8条第6項)がいつ告示されるか分かりませんからね。

 東郷町の定数は20。この3分1以上ということですから、私が立候補しようと思えば、自分も含めて7人の議員からこの推薦書を集めれば良いのです。

 06年12月の関係議長の申し合わせの通り進めるためには、近藤秀樹議長と長久手町の誰かが、所定数の推薦書を集め、瀬戸市から豊明市までの他の議員が誰も推薦書を集めなければ良い訳です。そうすれば選挙は無投票で「つつがなく」終わります。

 さて、「議長が広域連合の議員になるもんなんだ。ふーん」と思って手を上げた議員さんたち。「虚偽の報告に納得してしまって手を上げてしまった、恥ずかしい。どうしよう」とあわてたり、「テキトーな事をコキやがって。どうしてくれるんだ」と怒ったりする必要はありません。この書類を記入しなければ良いのです。

 それにしても「様式第2号」の後の「第6条関係」ってなんだよ。候補者の推薦と事務所の場所が何か関係あるの?

----追記-----

愛知県後期高齢者医療広域連合議会の議員の選挙に関する規則第6条(候補者の届出)の関係でした。規約第6条(事務所)ではありませんでした。

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後期高齢者医療制度廃止までは広域連合にモノを言い続けよう

 今度の解散総選挙で、後期高齢者医療制度を推進してきた自民・公明の与党勢力が過半数割れをおこせば、衆議院でも後期高齢者医療制度廃止法案が可決され、いよいよ制度廃止が実現します。

 そうなれば、この制度の推進装置としての広域連合も必然的に解散となり、議会もなくなります。

 でも、それまでの間は保険料の徴収も続けられます。今年からは保険証の取り上げも心配されます。

 私も東郷町議会で、後期高齢者医療制度の廃止や保険証取り上げ反対の論陣を張っています。このようにできることでがんばってます。それ以上に、広域連合の議員が住民の声を広域連合に届けることが重要です。

 広域連合議会で発言できる数少ない存在が東郷町にできる見込みです。皆さんの声を広域連合に届けるチャンスです。

 多分、議長が広域連合議員になるでしょうが、誰が広域連合議員になるのであれ、しっかり住民の声を反映させるために、議会で発言してもらいたいものです。

関連記事http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20071120

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