出版社による紹介。
非常に教えられ、かつおもしろかった。去年翻訳の方の必要で明代史をおさらいしたとき、この時代の学界も変わったなあと思った。以前は、極端に言えば「社会経済史にあらざれば人にあらず」という感じだった。というより、「明清にあらざれば人にあらず」だった。30年ほど前、ある古代史研究の大家が、「明清(研究者)というのは、他人(他時代、他分野)の研究を読まずに勝手なこと言っている人たちだ」と苦笑まじりに評しておられた。私もそう思ったが、いまはどうか。諸行は無常で、そのような者は久しからざりけるか否か。
(山川出版社 2016年7月)
非常に教えられ、かつおもしろかった。去年翻訳の方の必要で明代史をおさらいしたとき、この時代の学界も変わったなあと思った。以前は、極端に言えば「社会経済史にあらざれば人にあらず」という感じだった。というより、「明清にあらざれば人にあらず」だった。30年ほど前、ある古代史研究の大家が、「明清(研究者)というのは、他人(他時代、他分野)の研究を読まずに勝手なこと言っている人たちだ」と苦笑まじりに評しておられた。私もそう思ったが、いまはどうか。諸行は無常で、そのような者は久しからざりけるか否か。
(山川出版社 2016年7月)