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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

『百度百科』「陶行知」項から

2008年06月09日 | 抜き書き
 陶行知の名言。

“中国教育之通病是教用脑的人不用手,不教用手的人用脑,所以一无所能。中国教育革命的对策是手脑联盟,结果是手与脑的力量都可以大到不可思议。”
 〈http://baike.baidu.com/view/46132.html〉

週刊文春編集部 『レフチェンコは証言する』

2008年06月09日 | 抜き書き
 「エージェント」の分類定義、本書64頁。
 「日本人協力者リスト」、本書69頁。

“公平にみて、ソビエトは、日本で社会主義革命を起こそうとは思っていません。(中略)ソ連としては、日本の左翼勢力がますます強大となって、自民党が極端に遠くに行ってしまわないように、均衡をとる勢力になってくれれば、幸福なわけです。これが、ソ連が日本の左翼にかかずらう理由なんです。” (本書185・186頁)

(文藝春秋 1983年8月)

加瀬英明監修 宮崎正弘訳 『ソ連KGBの対日謀略 米国下院特別情報委員会レフチェンコ証言の全貌』

2008年06月09日 | 抜き書き
 1982年7月14日。

“⑨連立政権を志向する野党のリーダーたちを幻滅させる。ソ連はなによりも日本の政治的安定を必要とする。” (小見出し「日本におけるソ連の活動目標」、本書48頁)

“その組織はいまは存在しませんが、その頃「ベトナム平和委員会」〔訳注・べ平連?〕と呼ばれていました。(中略)KGBは、この組織のキイとなるリーダーのうちの一人を補充し、以降この男を通じて漁船をチャーターしたりした。/漁船で日本とソ連の国境付近まで行き、ソ連海軍のパトロール・ボートが拾うというやり方でした。” (小見出し「ベ平連(?)を操って何をしていたか」、本書69頁)

(山手書房  1983年3月)

名越健郎 『クレムリン秘密文書は語る 闇の日ソ関係史』

2008年06月06日 | 日本史
「政治資金規正法」 (昭和二十三年七月二十九日法律第百九十四号)

“第二十二条の五  何人も、外国人、外国法人又はその主たる構成員が外国人若しくは外国法人である団体その他の組織(金融商品取引法第二条第十六項 に規定する金融商品取引所(以下この項において単に「金融商品取引所」という。)に上場されている株式を発行している株式会社のうち定時株主総会において議決権を行使することができる者を定めるための会社法 (平成十七年法律第八十六号)第百二十四条第一項 に規定する基準日(以下この項において「定時株主総会基準日」という。)を定めた株式会社であつて直近の定時株主総会基準日が一年以内にあつたものにあつては、当該定時株主総会基準日において外国人又は外国法人が発行済株式の総数の過半数に当たる株式を保有していたもの)から、政治活動に関する寄附を受けてはならない。ただし、日本法人であつて、その発行する株式が証券取引所において五年以上継続して上場されているもの(新設合併又は株式移転により設立された株式会社(当該新設合併により消滅した会社又は当該株式移転をした会社のすべてが株式会社であり、かつ、それらの発行していた株式が当該新設合併又は当該株式移転に伴い上場を廃止されるまで証券取引所において上場されていたものに限る。)のうちその発行する株式が当該新設合併又は当該株式移転に伴い証券取引所において上場されてから継続して上場されており、かつ、上場されている期間が五年に満たないものであつて、当該上場されている期間と、当該新設合併又は当該株式移転に伴い上場を廃止された株式がその上場を廃止されるまで証券取引所において継続して上場されていた期間のうち最も短いものとを合算した期間が五年以上であるものを含む。)がする寄附については、この限りでない。
2  前項本文に規定する者であつて同項ただし書に規定するものは、政治活動に関する寄附をするときは、同項本文に規定する者であつて同項ただし書に規定するものである旨を、文書で、当該寄附を受ける者に通知しなければならない。”

 この書が、1980年代前半に世間を騒がせたスタニスラフ・レフチェンコの証言や著書を引かず、参考文献にも上げていないのは何故か? もし内容の信憑性に疑問があるというのであるならば、具体的にきちんと指摘しておくべきではなかったか。あるいはそれほどの価値はないということなのかもしれないが。

(中央公論社 1994年10月)

小林秀雄「戦争について」(1937年11月)から

2008年06月06日 | 抜き書き
 谷沢永一『紙上の嵐』(潮出版社、1981年12月)所収「小林秀雄とその時代」から。

“俺は審判者である、貴様の国家は歴史的に遅れてゐるから、人類の理想の為にもう一つの国家に敗けろ、などといふ事では子供の喧嘩の仲裁すらむずかしからう” (本書36頁)

▲『寝言@時の最果て』2007年04月04日、「小林秀雄『戰爭について』」に現代仮名遣いの原文全文あり。
  〈http://the-end-of-time.sblo.jp/article/3650338.html〉

竹山道雄 『竹山道雄著作集』 1 「昭和の精神史」

2008年06月06日 | 日本史
 「昭和の精神史」は『心』1955年8月-12月号に掲載。『昭和史』(旧版)への根源的かつ致命的批判。この文章を、『昭和史』擁護側が“主観的”の一言で片付けたあとは無視する態度を取ったのも宜なるかな。亀井勝一郎の「現代歴史家への疑問」(『文藝春秋』1956年3月号)を待たずして『昭和史』論争は終わっていたのだ。

(福武書店 1983年3月)

原彬久 『岸信介 権勢の政治家』

2008年06月05日 | 伝記
"Kishi told the Americans that his strategy was to wreck the ruling Leberal Party, rename it, rebuild it, and run it. The new Liberal Democratic Party under his command would be neither liberal nor democratic, but a right-wing club of feudal leaders rising from the ashes of imperial Japan." (Tim Weiner, Legacy of Ashes: The History of the CIA, Anchor Books, New York, 2008, p. 136)

 原氏の描く“「統制と秩序」”(180-181頁)の岸像は、Foreign Affairs Oral History (FAOH) に基づくものとして Tim Weiner が引用する上掲の岸発言とはうまく適合しない。
 本書は当然のことながら、以下については触れるところがない。

▲「asahi.com」2008年06月04日03時03分、「朝鮮有事の密約文発見 在日米軍基地使用に事前協議不要」
 〈http://www.asahi.com/politics/update/0603/TKY200806030364.html)

“議事録は、当日に開かれた日米安保協議委員会準備会合で両氏が述べた声明を2ページにわたって記録。藤山氏は「在韓国連軍部隊に対する攻撃によって生じる緊急事態における例外的措置」について「岸首相(当時)から権限を与えられた」としたうえで「直ちに着手することが必要とされるような軍事作戦のため、日本における施設及び地域を使用してもよい」との「日本政府の見解」を述べ、両氏が署名した形になっている。”

“74年のメモランダムは、同議事録の内容を「朝鮮有事の際、日本政府との事前協議なしに在日米軍が軍事作戦に着手することを容認するもの」と説明したうえで議事録全文を添付。同議事録の延長を日本側から取り付けるべきか、検討している。”

(岩波書店 1995年1月第1刷 3月第4刷)

山川偉也 『哲学者ディオゲネス 世界市民の原像』

2008年06月04日 | 西洋史
 世界市民、コスモポリタンとは。

“コスモポリタニズム”(思想の科学研究会編『増補改訂 哲学・論理用語辞典』)

 人間の本質は理性にあり、理性において人間は平等であるから、人間は同一の権利義務をもつべきものであるという考え方。 (要約)

"cosmopolitanism" from Encyclopædia Britannica

"The earlier Greeks had felt that it was a dictate of nature itself (or the providence of Zeus) that humanity had been divided into Greeks and barbarians. The Stoic argued, on the contrary, that all people share one common reason and are subject to the one divine logos; therefore, the true Stoic sage is not a citizen of any one state but of the whole world." (部分)

 They say: "all people share one common reason and are subject to the one divine logos."
 I would say: "all people can share one common reason and need to be subject to the one divine logos."

(講談社 2008年1月)