上原善広 『被差別のグルメ』 2016年01月17日 | 料理 出版社による紹介。 沖縄の島差別についての言及がある。「はじめに」と「第四章 沖縄の島々」。先島地域だけでなく、奄美地域の住民に対するそれにも触れられている。奄美は薩摩の琉球征服後薩摩領となって、首里王府によるノロの任命と派遣以外琉球とは交流や関係がなくなったはずだから、文書上はともかく以後実地には消滅したと思っていたが、沖縄の人々の奄美群島への差別意識は江戸時代を生き続け、明治後、国民に移動の自由が与えられると、差別行動は復活したらしい。 (新潮社 2015年10月) #本(レビュー感想) « 加地伸行 『中国思想からみ... | トップ | 梁建国著 関俊史訳 「北宋... »