表題サブタイトルの「私は仮説をつくらない」はニュートン自身の言葉で、「これまでの哲学におけるような、自然を観察することもなく、測定によって数理的に計測されることがなく、また実験によって検証されることもなく、そのままで真理と見なされるような仮説(すなわち臆測)は、私はつくらない」という意味である。何かの原因を考える際に、「その本質がしからしめるのだ」という考え方を取らないということである。より難しく言えば、「『根本原理→現象論的法則』という道筋を放棄する」と表現するらしい。
(河出書房新社 1968年9月)
(河出書房新社 1968年9月)