書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

井上章一編 『学問をしばるもの』

2018年01月08日 | 人文科学
 出版社による紹介

 「まえがき」や「あとがき」の文章にやたらに(その基準と必要性が分からぬほどに)太字をちりばめてみても、タイトルのフォント排列に奇を狙ってみても、現実とはなにも関わらない。この中で取り上げられ、嘆かれ、変化が希求される「学問」とは、そこにいる人々にとって(あるいは人々も含めて)、「しばるもの」すべてをひっくるめて「学問」なのだと思えばよいのではないか。ならば不平不満もおきまい。一つの提案。

(思文閣 2017年10月)