ロシアは強大な政治権力によって成立した国家であり、その原動力となったのは「ロシア皇帝(ツァーリ)」という絶対権力者の存在でした。ロシアには国家誕生の前提となるような民族的統一はなく、国境となるような地理的な境界線もほとんど存在しません。正教による結びつきこそありましたが、ほかのスラブ民族も正教を信仰していた点では同じだったのです。
ロシアでは、ツァーリの個人的な領土と権力を拡大させることが、すなわち国家の建設を意味していました。 (「第三章 『列強諸国』による新しい世界」、本書150-151頁)
ツァーリ出現以降、ロシアにも“公”はなかったか。
(創元社 2003年6月)
ロシアでは、ツァーリの個人的な領土と権力を拡大させることが、すなわち国家の建設を意味していました。 (「第三章 『列強諸国』による新しい世界」、本書150-151頁)
ツァーリ出現以降、ロシアにも“公”はなかったか。
(創元社 2003年6月)