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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

小池一夫氏@koikekazuoのツイートを見て

2017年12月22日 | 数学
12月21日

ある球団のオーナーが、ある選手のことを「賞味期限切れ」という言葉を使ったことがすごく心に引っ掛かっている。モノじゃあるまし、いくらなんでもその表現は無いだろうと。人間の旬は生きている限り何歳でもいいよ。自分が旬だと思えば、その時が旬だ。そして旬は何度あってもいい。誰であっても。

 スレッドごと眺めてふと思ったが、人を物扱いというのは。言語だけに限っていえばそれは「擬物法」だということである。修辞技法としての用例は擬人法ほど頻繁ではないが、歴史的にちゃんと存在する。たが、ここで問題は、人を物に喩える理由だ。そしてここにおいて「対象となる人間を貶める目的で用いる」と擬物法の用法が確定されてしまえば、過去の用例も吟味しなおす必要が生じる。